閑話4 バルディン団長の決意〈バルディン視点〉
本日は複数話投稿します!話の順番にご注意ください
ツムギ殿が瘴気に攻撃されて目を覚さずに1日が経過した際 皆が相当動揺していた
例に漏れず俺もそうだ
だが俺は寝食忘れて必死に対策の糸を探す
ひとつ思い当たるのはツムギ殿の左手にあるブレスレット コーディアからもらった物らしい
ツムギ殿はコーディアを呼び出せるが俺たちにはそれができるだろうか
神である存在を人間が呼び出せるのか? だがやるしかない ツムギ殿を救う為なら神の怒りを買ってでもやる
結果その対処は間違っていなかった
よかった 本当に よかった
ただ 獣神コーディアは我々に辛い言葉を突きつけた
ツムギ殿は以前の世界へ戻る道を見つけるだろうと 冗談じゃない
神に言われずとも絶対引き留める 悪いがツムギ殿の家族だろうと渡す気はない
ツムギ殿はこの世界に いや 俺に絶対必要な存在なのだ
まずはツムギの心をこちらに向ける
攻め方は当初描いた持久戦から変更する 戦場では状況により作戦を柔軟に変えるものが勝つ
今までの持久戦が効いていたのか ツムギ殿は微かに俺を意識している
少なくとも嫌ってはいない
そこに 賭ける
ふと自分が可笑しくなる
戦場に居るような考え方だな
それでも諦めようなんてこれっぽっちも思わない
戦いはこれからだ
バルディン様 やっと本腰入れる気になりました
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