75 玉葱が大量に用意されたところから
本日は複数話投稿します!話の順番にご注意ください
医務室に用意されたのは 包丁とまな板と大量の玉葱
私は右手小指に噛まれても大丈夫なように板が入った布を巻き付け包丁を手に持つ ちょっと持ちにくい
心の中で某番組のオープニング曲が流れる
タンタカ タラララタンタンター♪
タンタカ タラララタンタンター♪
タンタカ タラララタンタンター♪
タラララ タンタンターターッター♪
はい!今日のお料理のお時間です!
まず玉葱の皮を剥いて そのあと使える用に 綺麗にスライスしていく
玉葱の向きは輪っかが見える方向ですよー
敢えて眼を見開きながら 眼を刺激しましょう はい たくさん出ますねー
しかし 眼が痛いですが 我慢して右手小指に涙をたっぷり染み込ませて うがぁぁぁあ しみるぅ
あとはナルディ様のお口に指を突っ込んで 下ごしらえは完了です!
「では 少し意識を潜らせます あとはよろしくお願いします」
という事で私はベッドの縁に頭を落とした
ーーーーー
ナルディ様の意識の中には瘴気が詰まっており息苦しさを感じる
片っ端から浄化魔法をかけていくがいちばん大きい塊にたどり着くにはもう少しかかりそうだ
浄化された意識の部分には ナルディ様の子供の頃の見たものや感じたことが 映像で残る
あ これは見てはいけない!
人の極めて高いプライバシーだ
なるべくそこに意識と視線を向けない用に次の浄化をかけていく
ーごめんなさい
あとはあの大きな塊だけだから!
最後の浄化魔法をした
その時 一瞬 視界に入ってしまった 申し訳ないけど眼が離せなかった
ー今まで見た事のない笑顔のバルディン様と抱き合うナルディ様
二人夢のように幸せそうだ
こ こ これはもしかして
生 B L だぁーーー!
ナルディ様はこちらに気づき 顔を蒼白にした いえ 見てません!見てませんよ!?見ちゃったけど!
とりあえずこれ以上 ここにいてはいけない
意識を自分の体に戻す
「あ痛っ」手が噛まれている でもバルディン様が板を強くナルディ様の口に入れてくれてるので 大した痛みではない
自分の右手を引き抜き
「もう 大丈夫です しばらくしたら目が覚めると思います」
起きた時に彼が万が一動揺すると良くないので 私は医務室を辞した
私が自身の時に起きた事は覚えてないので 大丈夫かと思うのだけど
あとはコーディア様が取り除いた瘴気の塊を浄化した はい 問題無し!
その後部屋で落ち着いてみた
...私は特に男性間の恋愛について偏見もない と思うし
特段好き 腐女子 というわけでもない
ただ別にそれだって構わないじゃないと思っている
そうか この世界にもやっぱりいるのだな
ただ 相手がバルディン様だった事に少し困惑していた
そりゃ男も惚れる人だと思うし
ナルディ様は軍人にしては華奢で綺麗なタイプ
2人並んでも見目麗しい
ただ相手がバルディン様...モヤっとする
そう困惑した自分に戸惑った ああややこしい
自分1人で生きていく覚悟なはずなのに
ここのところ彼との関わりが多くてふとその覚悟が揺らぐ気がしてしまう
ああもうバルディンの馬鹿野郎!
とりあえずそんな時は
寝る
意外にこれは心に有効なのだ
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