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59 早朝のボビト族に再会するところから

【作者からのお知らせ】

違う方向へも舵を切ってしまいたくなり 同時にパラレル作品を別途投稿することにしました。

パラレル作は恋愛薄めに作成される方向です。


主要な登場人物は同じですのでよろしければそちらも読んでいただけると嬉しいです!

https://ncode.syosetu.com/n0111gz/

召喚聖女は逞しく パラレル ~聖女なんてごめんです!~

結局 飲み時間が長くて 寝れなかった

でもボビトが迎えに来る前に準備ができていて すぐに出かける事ができた


『チュムギー』

『チュムギ おはようー』

『お供え物持ってきてるよー 早く行こう』


「おはよう ボビト 私もお菓子を持ってきてるの コーディア様は人間の食べ物は食べるかしら?」


『うん チュムギの作ったのは食べるよ!』

『行こう』

『行こー』


昨日早めに撃沈したバルディン様と私の2人で森に入る

今日 同伴できる人は 1人だけとのこと しょうがない


「バルディン様 体調は大丈夫ですか? 無理だったら 誰かと交代します?」


バルディン様は苦い薬でも飲んだような顔つきで

「いえ 大丈夫です 一応先程 走って酒は抜いてきました

ただ ムギ殿に酒で負けるとは思わなかったので」


私は元気らんらんです



コーディア様の祭壇場所には

既にコーディア様が寝そべっていた


思わず駆け寄って

「だ 大丈夫ですか コーディア様?」


『チュムギか うむ 神力を使ったせいか立ち上がる力がまだたまらなくてな だがそろそろ大丈夫だろう』


「そのままで結構ですよ」


コーディア様は寝ていた頭を上げて

『うむ チュムギよ そして人間よ 今回のことは大儀であった まずは礼を言う』


バルディン様が恭しく返礼をとる


『お主らが来たおかげで 結界が張れてるうちに浄化できた いつまで持つか分からず 気を揉んでおった』


あ やっぱり 腕輪で怒ってたんだ


『瘴気は急に現れる だが 我にはどうもアレは自然の亀裂ではなく思う』


「...と言いますと?」


『あれは...人間の作った物ではないか?』


確かに...空間魔法士なら可能だ


『我らからの願いだ アレが人によってのものであれば お主らはじめ 人が対処して欲しい』


バルディン様は

「我々にできる事ならば 精一杯させていただきます

なのでこの先もムギ殿に 聖女が助けを必要とした際 ご助力をお願い致します」


コーディア様は

『良い 力になろう』


「ありがとうございます」


『もうひとつ 頼み事だ』


私はなんとなく分かるがします

「なんでしょう?」


『我の毛繕いをしてから帰るがよい』


やっぱりネー

「ふふ そう思って 持ってきてますよ 大きいブラシ」


リッツのブラッシングで技術向上してます お任せあれ

「バルディン様 もう少しお待ちくださいませね」

という事でしばらく わしわしと毛を鋤いて綺麗にしていく


コーディア様は気持ちいいのか目を細めてる 喉がコロコロなっていた 猫か


大量の抜け毛が取れた後

「魔力と神力では違うかもしれませんが

少しでも力になれれば良いので 私の魔力を流しますね?」


ヒールなどは疲労には効果が少ない

なので魔法ではなく魔力を流して元気になってもらいたい

大きな身体に抱きつくよう自身の体を寄せて魔力を流す まるでモフってるみたいだけど


コーディア様は

『クハハ 興味深い魔力だの 少し元気にはなれそうだ

困ったら 腕輪に問いかけるがいい 今度は我が出向こう ありがとう』


お供えのカップケーキ置いて

そして祭壇場所からボビト村へ戻る


ボビト達がねだるので 歌を歌いながら山を下ってく


ハイホーファイホー

しごーっとが すっきー

ららんらら ららんら ハイホー

ハイホーハイホー


まるでボビト達のための歌だと思う

歌詞わかんないから 途中から誤魔化してるけど まあ ご愛嬌


カップケーキを最後に渡して

また会う約束をした


バルディン様がよさげなタイミングで

「そろそろ 戻りましょうか」と声をかける


あ あまり遊んでたら 迷惑だよね

「すみません はい 行きましょう」


『チュムギバイバイ』

『まったねー』


ボビトの森入口への戻り道の途中

バルディン様が

「ボビト族は初めて見たのですが あんなに人に懐くとは思いませんでした」


「そうですか 基本人嫌いみたいなので 私はありがたかったです」


「ツ ムギ殿が特別だからですよ」


あ いま 名前

「ふふっ 大分練習されたんですか?」


バルディン様はちょっと眉毛の寄せて

「まだ 噛むかもしれませんが ちゃんと 言えたかな」


「はい 完璧です 嬉しいです」


「そう言ってもらえると冥利に尽きます」




心残りが終わった 新たな課題もあるけれど

さあ次の遠征に向けて頑張ろう


話の進行に必要なものは同じ文章が書かれております。

どちらが面白いかわかりませんが、☆の評価とブックマークでなんとなく感じ取れればいいなぁと思ってます。

もちろん感想も受け付けておりますのでよろしくお願いいたします★

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