44 自作のお昼を食べるところから
馬場の隅っこで自作のサンドイッチを食べる
リッツくん 馬の君にはあげれません
恨めしそうな顔してもダメ ちゃんと野菜もあげたでしょう
対話しつつ午前の魔法訓練の疲れを放出する
「ムギ! 待たせたな!」
ちびっ子ジルド君は息切らせて来た
「大丈夫ですよ ジルド様 でもすぐ食べ終わるのでちょっと待っててくださいね」
ジルド君は不思議そうに
「なんだ その食べ物」
「鳥ハムのサンドイッチです」
「食べてみたい」
「え 食事してないのですか?」
「いや 食べたが それ美味そうに見える お前が毒味してるから 残りの寄越せ」
ええー 衛生的にあまりよくないでしょうよ まあでも 口につけたところは千切ればいいか
「私の手慰みですが どうぞ」
ジルド君は食べながら
「!なんだこれ 鳥はデカいし キャベツは不揃いに切ってるし 味付けは塩だけか?」
うっさい 食べておいて何という言い草
「庶民の食べ物ですから」
この国の庶民ではないが
ジルド君は
「だが僕の舌を合わせられなくはない!
また持ってこい!」
ツンデレ...いやただの文句だからモンデレか!
「あまり期待しないでくださいね
さ 投げ方の練習しますか」
ジルド君は運動神経は良いのだろう投げていくうちにボールの球筋が良くなっていく
あとは練習を重ねればいい
翌日も呼び出されたのでその時はルールの説明をする
ジルド君はすぐに理解して
「このドッジボールというゲームは
大人に混じれても子供は不利だな どう考えたって力負けする」
ふっふっふ 一概にそうとも言えない
「たしかにそういう事もありますけどね 用は大人の弱点を突けばいいのですよ
例えば 成人男性は体が固い事が多いので手が届きにくい所を狙うのがいいです
意外と膝下とかは彼らは避けれない」
「そうなのか?」
「体が軽い子供の方が避けるのは上手いですからね 床に伏せたり ジャンプしたりする事を覚えれば 当たりません」
「あとはフェイントをかける とかか」
「そうそう このゲームは残れば勝ちなんです 体力が残っていればそのチームが勝つんです
進化したルールによってはエリアに戻ることもできるので 当たったらお終いではないんですよ」
ジルド君はまるで勉強するかの如くのめり込む
つい まだ誰にも教えてない 外野ルールなどを言ってしまい その面白さを語ってしまった
「...とまあ 人数が揃わないことには始まりませんが レクリエーション大会がまたできるといいですね」
「...当たっても 終いではない 工夫すると...」
ジルド君ジルド君 これ一応遊びだから
「...今日はとてもいい勉強になった また明日も来る」
あ そうだ 言っておかないと
「すみません 私しばらく来れないと思います 仕事で出かけるので」
「何でだ!いつ戻ってくる!」
いや何でだって言われても仕事だし
「たぶん1週間くらいと思います なので良ければボールお貸ししますよ」
渋々とボールを受け取って
ジルド君は「1週間後はもっと上手くなる」と宣った
「たぶんまだ負けませんよ」
思わず意地悪な笑い顔をしてしまった
昔バラエティー番組で 米SPが小学生と勝負するものを見ました
以外に動きがノロかった米SP 頑張ればいけるぞ ジルド君
☆の評価が増えるととてもうれしいです
ブクマも少しずつですが 増えてる えへ




