34 悪魔的な馬に会うところから
ちょうどお昼の時間なったので弁当にする
午後から乗馬レッスンなのでたくさん食べたら大変なことになりそう
以前乗馬は体験を何度かしたけれど 8本脚の馬って4本脚と同じ馬でいいのかしら?
指定された馬場まで早目に着くようにすると そこには瘴特団長バルディン様が居た
他 まだ誰もいないけど誰が教えてくれるのかしら
「こんにちは バルディン様」
バルディン様は
「お待ちしておりました 今日からレッスンに入るのでよろしくお願いします」
んん?
バルディン様って瘴特団の団長でもあり軍部の偉い人でもあって 忙しい人なのではないでしょうか?
小娘の初歩に付き合わせるのはどうかと思う
「あのバルディン様はお忙しいのでは...」
バルディン様は口の端を少し上げて
「大丈夫ですよ ちゃんと全体を見て調整してますから
それとも私ではご不満でしょうか」
いえいえとんでもない
ただ失敗を許してくれなさそうだなと緊張しますが
「いえ お手間おかけします」
「では騎乗の馬はコイツでやります あまり大きくないですが 気性は荒くない 名前はリッツです」
たしかに馬車を轢く馬より小さいかも
「宜しくね リッツ」
リッツは顔を頷くように上下した
そのまま顔を思いっきりベロンと舐めた
わ 私の知ってる馬より 舌が妙に長い! ヤギのような角がますます相まって見た目悪魔のようですよー
「最初は馬の扱いから 常駐の世話係が居りますが できれば時間のある時に世話もしてやってください
糞の掃除 飼い葉をやって 時々野菜をあげると喜びます」
一通りの世話の仕方を学んで だいぶ覚えた後に騎乗する
流石に小さめの馬とはいえども足台がなくては乗れない高さ よいしょと
うっわーーー
視線が高いーー
心なしか空気も違う気がする!
「怖くないですか?」
いいえ全然!
「むしろすごく楽しいです」
「それはよかった では教えた通り馬場を一周していきましょう 途中で何回か止まる指示を出してください 操作は鎧を軽く蹴って進め 手綱を引いて止まれです」
3時間程度のレッスンはとても気分が充実した 自分のやれることが更に広がったという満足感があるっていうか
この日だけで馬場内を歩くくらいはできるようになったぞ
よく見るとリッツの円な瞳はかわいい
悪魔みたいな見た目なんて思ってゴメンね
私は馬房の掃除とブラッシングまでしてリッツとの距離を大きく縮められた
「本日はこれで終わりです とてもはじめてとは思えないくらいでしたよ では明日も同じ時間にお待ちしています」
バルディン様 明日もって仕事大丈夫か
「ありがとうございます よろしくお願いします。」
「この後ですがお着替えの後に王陛下と宰相が少し寄っていただきたいとの仰せです 城の応接室にご案内します」
えーめんどう...また褒賞がどうのこうとか言わないよね
ともかく馬臭い乗馬服のままではなんなので
普段着...それもどうなのか...に着替えて案内をしてもらった




