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31 目印を造るところから

ふむ 皆さん大工仕事ができるのか心配だったのだけど 軍部所属だった団員さんは 手際良く組み立てていく

ちょっと屋根だけのログハウス的な感じ


近衛所属だった団員さんはやっぱり王宮内にいる事が多いのか手順がおぼつかないみたい


魔法士のグースさんは論外


次からは部隊編成に大工さんが必要かもしれないなぁと考えてた


ぼーっと観察してると横にいつのまにか

「申し訳ありませんでした」

っわっ バルディン団長 気配は先に出してください!


「えと 何がでしょう?」


「焦ってたとは言え ムギ殿に失礼な物言いをしてしまいました」


バルディン様は怖い顔のまま淡々と言った


「別に気にしてませんし そんな事で謝られると困ってしまいます」


「あのような危険な行動は 次からご自身ではなく我々を使ってください その為に居るようなものですから」


「...不器用なお考えですね」


「は?」


「私も不器用ですが」


誰も困らないやり方を

「なるべく危険の少ないように考えますので」


次はうまくやりましょう、と笑ってみた


ーーーーーーー



昨日の野営地に戻ってひと休み 流石に山路最短帰路はしんどかったあ


だけどものろのろしていたら団員さん達が抱っこで運ぼうとするし

いやいや恥ずかしくて死にます

全力でお断りしました


とりあえずヒールを自分でもかけておいてと...こんな時は美味しいご飯が食べたいなぁ


日本食がとても恋しい

いつか食べれると思いたい


予定通りに3日で王都に戻る事ができて ファルウェイ師長達に帰還の報告をした

私はかなり睡魔がきていた為先に帰らせていただきました


何故かバルディン様が馬で送ってくれた

「馬車より速いです このまま寝ても大丈夫ですので」

って言われても眠れませんよ

あ そうだ 今後の移動の提案があったのでバルディン様に聞いてみた


「あの 可能であればなんですが

馬の乗り方を団員さんのどなたか お時間ある方で 教えていただく事はできるでしょうか?」


「...大丈夫ですが 理由を聞いても?」


「馬車の移動より楽かなと思いまして 馬車よりも早く現場に着くとも思いますし」


「そうですね この先馬車では行けない所もある筈ですので

わかりました 明後日から始めましょう 明日はゆっくりお休み下さい」


明日も警備隊の仕事があるのでゆっくりかどうかはわからないが

「ありがとうございます ではお休みなさいませ お帰りお気をつけて」


見張りの警備隊員に出迎えてもらえて

警備隊宿直室のベッドにダイブ!


絶対明日は寝坊する

文明の利器でスマホアラームして眠りについた とりあえず机の上の大量のメモは明日にしよう...

でも体の疲れがあるので 数日は仕事のペース配分を緩くする事に決めた



とりあえず今回は上手くいったということでいいのかな

はーよかった よかった

自分 不器用ですから(作者)


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ブックマークも 少しずつ増えるのが楽しみです!



各話の量がまちまちなのはご愛敬

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