3 現実を見るところから
ぱちり
疲れが残っていたとはいえども 無意識だろうか危機感があってか 現実逃避はものの15分で終了となった
先程外で見たものはすべて夢であればと期待して
帰宅後の笑い話になる事を願い 外をちらりと見た
そして失望 さっきと同じだ
自分でも苦しょっぱい顔をしてるのがわかる
どーしろっての
ただ 自然の中において危機が訪れた場合 冷静に対処せねばなりませぬ パニックにはならい事だ
陽も落ちるし まずは生き残らねば
まずは食料と水の確認
一泊の予定だったので最低限の食べ物はある
水は そこの小川の水を飲むか 大丈夫かな
調理鍋一式と焚き火台あるから一応煮沸してからなら飲めるとは思うけど
あ スマホあるじゃない 電話で助けを呼べる...って圏外かい! となると位置情報も無理だろな うん 画面が迷子です
まずはバッテリーを十分にしてはあるけれど 電力消費を抑えるための設定をしなくては
不要なアプリ全停止 Wi-FiとBluetooth接続停止 画面もいちばん暗くして
省電力モードってのもあったっけ
一応ソーラーパネルのバッテリーチャージャーもある事は確認と
他キャンプに持ってきた自身の荷物は 全部揃ってる 数日なら生きていけるだろう
夜に備えて焚き火を準備
手持ちの炭では足りないかもしれないので今のうちに枯れ枝を拾いますか
ちょっと怖いのでテントから離れない様に なるべく土に触れてない乾いた木を 両手いっぱいに抱えるまで拾う
このタイミングで変な生き物とか出ませんように
周囲の様子を窺いましたが人の気配はありません というか森が延々と続いてる感じがする
ぞくっ
「いやいやいやいやいや」
今は不安になるな 思考を止めるな 今何をすべきなんだ 備えろ 動け!
キャンプ仲間から
「困難時に 空腹と体が寒くなってたら ろくな考えが出てこないぞ」との教えに
まずはそれを無くしていく
焚き火台に上手く枝を載せて燃す 揺らいだ炎を見てると少し落ち着く気がした 今の時間から移動は良くないだろう 明日早朝から動くことを決めた
そして夕方に食事の準備を始める
といっても節約で おにぎりをめいいっぱいのお湯で薄めた雑炊だがそれでも美味い
空腹が満たされたら多少は頭も回転する
もう暗いので明日早朝からの作戦を練りつつ休むことにした
ただ夜は怖いから 時々焚き火が消えない様に起きなきゃ...トホホ 何事も起きませんように
ここまでのサバイバルは初めてだ いろいろ注意しなくては
加筆 修正しました 見直すといくらでもあるものですね
広告の下にある星を押して評価いただけると 嬉しいです!
ブックマークいただけても やる気がみなぎります!