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25 新しい生活形態から

最近の日々の生活状況は

王宮出仕5 モーグズさんの魔法勉強3 警備隊仕事2 の割合で進んでいく


警備隊仕事はちょっとズルして魔法フル活用している 更なる時短で作業がこなせる様になった

なので仕事は今までと同じように終わらせてるわよ


モーグズさんは魔法の基本勉強を実践で進めてくれて 私は魔法学校の通常スピードをかなり上回って進める事ができた


余談だが 私のステータス画面にスマホと連携させる事で 魔法書への書き込みができるようになり 手書きで書き込むより随分と楽になった

キーボードが画面中に隠れてたんだけど これって他の人はどうなってるんだか...



話戻って王宮での出仕は朝から


→乗合馬車出仕

→瘴気についての情報勉強

→お昼

→聖魔法実践

→休憩

→時により夕食

→乗合馬車又は「瘴気対策及び聖女護衛特別団」の送馬


そう なんと瘴気の対策のため

ご大層な名前の付いた隊が組まれていた...。

各部署からの混合部隊で

地方地理に詳しい軍部 

護衛に向いてる近衛

魔法精通した魔法使い

世話係の侍女


なんてのが集まったが 長いから『瘴特団』でもういいじゃないですか...

長いから勝手に略しますよ


ちなみに後に聖女護衛という言葉はかなり懇願の上 削除してもらった


_______



とある午後の休憩で 私は王宮別邸の庭をひとり散策させてもらった

侍女さんらがついてくるっていうけど遠慮してもらって

別邸2階から見るとわかりやすい庭なのだが植え込みが迷路みたいになってて 歩くと迷いそう

というかそういう目的で作られたのかな

部分的には植え込みの高さが私の目線より上にあるので うっかりすると迷子になるかも


...っていうか いまどん詰まりに来た

しょうがない 元の道を戻るか



という時に振り向いたらこちらに向かってくる人達が

「貴女がムギ殿か?」

ひとりの見た目は精悍な顔つきのおじさまで威厳のある雰囲気 着ているものは地味だけど高級そうな素材に見える


その後ろには 気品のある美魔女?奥さんかな


これは...偉い人か?


何となく横見して覚えた淑女の挨拶で頭を下げてみた

「はい ムギと申します」


「気を使わなくていい 私はこの国の王族のヴィットーリオと云う」

「その妻のヴィクトリアですわ」


誰だかわからないけど王族か うん 普段会うことのない存在だからどのような態度でいたらいいかわからん


とりあえず下手にいた方が得策ですね!

ははーっ


「こちらの先を左手に出れば 座る場所がある そこで少し話をしてもいいだろうか」


ええと 授業は一応済んだけど いいのかな

「は はい」


ヴィットーリオ様は先導して日影のあるベンチに誘導してくれた


うーん嫌な予感がしてなかなか俯いた顔を上げられない 連行されてる気分だ


L字形の美しいベンチに座ってから

「顔を上げてくれ 貴女にはこちらが謝らなくてはいけないのだから」


...?


「この国の代表として召喚を決めたのは私だ」


自分の顔が一瞬 歪む

頭も揺れた


ヴィクトリア様が追って話す

「ファルウェイ師長から貴女がどんな気持ちでいるのかを聞きました 貴女と貴女の家族にも大変申し訳ない事を...私達はしました」


ヴィットーリオ様...王様も

「それでもムギ殿はファルウェイの命を救い 瘴気を消すための助力をしてもらっているという

感謝という言葉などでは言いきれない」


ヴィクトリア様...王妃様は私の手を取って

「我が国は瘴気により危機に瀕しています ですが それにご協力いただけなくとも 私達は貴女に報います 本当にごめんなさい」





ーーー真摯な言葉だ


心からの言葉なのだと感じる

未だ帰れない事にわだかまりはある

ただ この人達にも切羽詰まった事情はあるわけで

そのために必死になっている事は理解したい



「そのお心にお礼申し上げます...

短い期間とはいえ この国には恩があります

私にできる事は微力かもしれませんが お返しできるようにと思っています」


王様は

「貴女には王家として最高の賓客として扱わせていただきたい

また 爵位や領地なども準備次第受け取って欲しい」


いやそんなもの望んでないって

「恐れ入りますが...私には過分なものなので 辞退させていただきます...

いち外国人としての対応で満足しております」


王妃様ははっとして

「王よ 国内中の独身男性の中の一番との婚姻はいかがでしょう」


おいおい 恐ろしい事提案しないで!

「大変失礼とは思いますが 私は今 結婚を望んでおりません」


「では美しい装飾品や名工の武具などは」


「いえいえ 部屋に置けませんし」


「それじゃあ宝飾品は...!?私のコレクションからお選びになって!」


「豪華すぎて自分にはとても似合うとも思えません 管理もできませんので...」


あとは延々と問答が続いた

名馬や名工の庭 高級毛皮 何かの権利や名誉官職 高級シェフ 執事侍女 などなどなどなど...


最終的にはげんなりして

「今の時点で何を望んでいるのか 自分でも決めかねてますので 瘴気の問題が解決してからでいいですか」


と少々息切れ状態で提案した

どうも今時点では完全辞退は無理な模様


王様王妃様は

いつでも言ってね 的な感じになり 私はやっとこさ別邸に戻らせてもらった

なんだかんだで欲のないようにみせて 最後にすさまじいお願いをしそう…


広告の下にある星を押して評価いただけると 嬉しいです!

ブックマークも やる気がみなぎります!


各話の量がまちまちなのはご愛敬

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