20 警備隊の仕事から
私の魔法修行は着々と進んで
生活に必要な魔法のだいぶを使えるようになった
便利なのが外の掃除では風魔法で掃除機みたいに袋にゴミを吸い込ませたり
水魔法で拭き掃除を一気にやったり
手でやるより大量の魔力で一気にやる方が効率良いのです MPは潤沢で減らないし 翌日にはMP元に戻ってるし
なので更に時間の余裕が生まれてどんどん新しい魔法を書き写すことができるようになったのが嬉しい
しかも経験値が上がって各スキルのレベルもだいぶ上がっていってます!
警備隊の仕事も範囲が増えていって
最近怪我した隊員さんの応急処置なぞも頼まれるように
マッセリさんが
「ねぇ ムギ君がこの間処置してくれた捻挫なんだけど
不思議な事に翌日にはほぼ完治したんだよね」
「あら よかったですね」
「お陰で助かるけど 他の奴らもおんなじような事言ってたし なんか特別な事でもしてるのかなーって」
ギクっ うん 実はちょっとしてます
一気に直すヒールではないけどじわじわと直るよう 時間魔法と組み合わせてかけています
「...特には ただ早く治れば良いなと思いながらですよ みなさんまだ若いから治癒力があるんでしょうねー」
マッセリさんはぽかんとしながら
「そうなのかなぁ でもみんな病院にも行かなくて詰所で処置の方が良くなっちゃってる
西区の隊費で医療費がなくなってるから 他の地区から何でだって言われて」
下手すると他の地区からもムギ君の応急処置希望者が来るかも とぼそっと言う
私は治す事には異存は無いが
目立つのは御免被る!なので
笑って誤魔化すというザ・日本人の特技(悪癖?)を使用する
この笑って誤魔化すが
笑えなくなる日が来ていた
______
「すみませんー南地区の警備隊ですが
この近くでケガしちゃって 応急処置お願いしますー」
「すみません 子どもが転んじゃって 血止めだけでもお願いできませんか?」
「家がどこだかわからなくて帰れないんじゃがのぉ お姉ちゃん送ってくれんかのう」
こらこらこらこら
最後のは特に違うだろ!と思いつつ できる事はしてお帰りいただいた。
休憩時間に物腰柔らかい隊員No.1のクリスさんが話しかけてきた
「まるで医療院みたいですね ムギさんは治療費取ってもいいんじゃないですか?」
「はは 後日に野菜やお菓子をくださってますが たくさんありすぎて消費できないんですよね」
なのでまとめて孤児院や教会に寄付している
「お金でもらっちゃうと商売になっちゃいますから 本来のお医者様の収入減にもなるし 私はあくまでも応急的ですから」
「欲がありませんねぇ そんなだから『下町の聖女』なんて呼ばれてしまうんでしょうね」
え マジか
つい炊飯器のスイッチを入れ忘れに気がついた瞬間のような間抜けな顔になってしまった
「ええ じわじわと広まってるみたいですね さすがに重傷者は来ないと思いますが」
口コミはある意味恐ろしい
「...隊長に相談してみようかしら もしかしてこの先ご迷惑をかけるかもしれないですし」
クリスさんはちょっと悲しそうに
「何か協力出来ることは言ってくださいね?ムギさんが出ていっちゃうとみんな寂しいですから」
頭なでなでしてくれるが 何年ぶりだこういうの 照れるね
「あまりこういうのを良しとしちゃダメですよ?まだまだ世間知らずで心配です」
えー ひっかけですか
「お父さんですか...」
クリスさんは爽やかに笑う
「せめてお兄さんでお願いします」
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ブックマークも やる気がみなぎります!
今まで2話に分けて投稿していたのを1話にまとめました。
各話の量がまちまちなのはご愛敬




