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106 朝起きたところから

昨日 ミア姐さんと飲み勝負して

自分の部屋に戻った覚えはある

ただ この服に着替えた覚えがない


誰が着替えさせてくれたのだろう...

考えていい事なのかわからない


とりあえずシャワー浴びて頭を整える


いや 昨日シャワー浴びたな?

そして服は自分で着たな

でも目の前に出されたから着ただけで

クローゼットから出してくれたのは...


うああああ

カーライル様だ...!


一応タオルは付けていた!カーライル様は向こう向いてたはず!

だ だからセーフなんだ!そうしよう


顔に能面をつけて朝食の場所に向かう

焦った方が負けである

先にルドルフお父様 リーリアお母様が優雅にお茶を飲んでいた

「お父様お母様 おはようございます」


「おはよう ツムギちゃん 昨日は大丈夫だった?

飲んで帰ったみたいだけど」

「私 何か...ご迷惑おかけしてませんか?」

「いいえ 私達は既に休んでいたから」

「そうですか いえ はい 大丈夫です」

「今日は届けを出すんだろう?できれば午前中の早い方が行政庁は空いているよ」

「はい あ あの この指輪...大切なものをありがとうございます ずっと大事に致します」

「うふふ 将来貴方の子供のお嫁さんに渡してあげてね」

「はい 継いでいけるように頑張ります」

二人ともニコニコしてくれる



「おはようございます」

カーライル様だ

そして目が合う

照れたら負け 照れたら負け

だ ダメだ...!思い出して赤面する

そして...カーライル様も?


という事は引き分けです

痛み分けですね


「なんだ2人ともまだなのかい?」

何がですか、お父様!!!

「カーライルは意外に奥手だったんだな」

「お父さん...余計なお世話です」



ぎこちない朝食を済ませてから2人で役所へと向かう事に

今回はカーライル様の大きな愛馬テルに2人乗りだ


「き 昨日は とんだ醜体をお見せしてしまいまして...」

「いや 友人と話し込んで貴女を放置してしまったのは私の所為です」


ん?

「寝る前にクローゼットの服を取ってくれましたよね?」

「? 醜体ってシャワーの際の...?いや あれは理性を持っていかれるくらい美しかったです」


そういうのは言わないでぇ!

「み 見ましたか?」

「...すみません 全てではありませんが」

「あの!カーライル様の好みからは外れているかと思うのですが まだ成長もあるかもしれないですし 牛乳もたくさんこれから取るようにします!」

「...?何を言ってるのですか?」

「ミアさんとはお付き合いされていたのでしょう?素敵な胸でしたもの」


カーライル様はあちゃーという顔で

「10年も前の話...と言っても 気になさいますよね」

「ならないといえば嘘になりますが」

「どうすれば納得しますか?」

はて どうだろう

しばし考えて


「胸が小さくても 私のこと 好きでいてくれる?」


カーライル様はガバっと抱きついてきて

「答えるまでもない!!!既にツムギの事しか頭にないのに ああもう早く帰って可愛がりたい」


いや いま家出たばかりですが

もう帰る事ですか

そして手綱はちゃんと持ってください


「急ぎますよ 職員を脅しでも即受領させます」

カーライル様は私を連れて 行政庁に疾風のように現れて 疾風のように去って行った

その後カーライル様は無事に本懐を遂げられた


恐ろしかった 帰宅後すぐに連れていかれたカーライル様の部屋は準備万端でした 花とか自分で撒いたんですか だとしたらちょっと笑えますが

その日 私は昼食も夕食も人前で取ることができなかった


ーーーーー


翌日は帰る日 本邸玄関にて 皆様見送りに来てくださる ありがとうございます!

お父様

「いつでも帰ってきなさい もう君の家だ」

お母様

「そうよ ツムギちゃんだけでもいいのよ?」

エドリエお兄様

「僕らそのうち王都に行くから向こうで会おう」

マリエルお姉様

「道中気をつけてね 結婚式楽しみだわ」


双子のジェミニ テレッドは足にハグしてくれる


そしてバルディンお祖父様

「聖女業なんぞいつでも放って帰ってこい」


なんて幸せ 家族ができた

「名残り惜しいけれど仕事に戻らなくてはなりません お世話になりました また...帰ってきます」




リッツに乗ってカーライル様と王都へ戻る 彼は昨日から顔が緩みっぱなしだ

たぶん頭から花が生えている


「...カーライル様 その調子で王都まで行くんですか? 着くまでには整えてくださいね」


「新婚なんですから 大目に見てください 今は新しい生活が楽しみで仕方なくてね 毎晩ツムギを懐に抱いて寝れる事を考えただけで 幸せなんですよ」


よくもまあ 恥ずかしげに

やはり人種的に感情表現が違うんだなぁとつくづく思う


街の方角へ向かって行くと 前方から見覚えのある服の女性がやってきた ミア姐さんだ


カーライル様は厳しい顔をした

そう それがデフォですよね


「ライル!ムギ!帰る前に会えてよかった!」


カーライル様?言っとくが私にはわだかまりはないですよ?リッツから降りる

「ミアさん 体大丈夫ですか?無理な飲みをされましたね」


ミア姐さんは化け物を見るような目で

「アタシ以上凄まじい勢いで飲んでたくせに... あんたと飲み対決は2度とやりたくないね」


うふふふ ちゃんと様子見しましたよ


「あの後介抱させて悪かったね 貴族のお嬢様にとんでもない事をさせちゃって」


いや貴族じゃないけどね

だってみんな放置するんだもん

「いいえ 大した事ではないです」


「とりあえず賭けに負けちゃった訳だし アンタに借りを返さなくちゃって思ってさ 何か欲しいものでもあったら言ってよ」


ほう!律儀ですな姐さん

一応カーライル様をチラと見る 険しい顔になってるな

でも気にしない

「じゃあ...ちょっとお耳を貸してください」


ポショポショ っは? いやだから ポショポショポショ

そうねぇ ポショポショ...あと ポショポショポショポショも なるほど わかりました


「じゃあこれで賭けの分はチャラですね ありがとうございます」


「なんだか変な子ね 今度は普通に飲み直しましょ」


「ええ是非!楽しみにしてます」


リッツに再び乗って出た直後

「ライル!おめでとう!いい嫁ね!」


カーライル様は頷くだけで先に進んだ


「あまり良い予感がしないのですが 何を話したんですか?」


「内緒です 女だって闘ってから友情が芽生える事もあるんですよー」


「あまりミアには近寄らない方がいい」


「え?カーライル様のお友達は 私のお友達にしていいんですよね?」


「う」カーライル様語るに落ちる


にやっ やった 振り回してやったぞ


実はもらった情報はカーライル様の弱いポイント いつか大いに活用したいと思ってます

カーライル様の性格がどんどんお気楽モードになっていく・・・

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