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100 カーライルの実家に向かうところから

複数話投稿です 順番にご注意ください

しばし浄化仕事から離れた話が続きます

王都から北西方面へ約1日 馬車だと更に半日かかる場所に バルディン子爵家の領地がある

今回は2人で馬に乗って向かっていた だが当の私は緊張しっぱなしでとても旅行気分にはならない


「ツムギ 大丈夫だと言っているだろう あまり気負わないでいいから」


カーライル様はそう言ってくれるけど

か 彼氏の家族にご挨拶ですよ!?

びびるに決まってるじゃないか!


時短のため騎乗で来ちゃったけど 本来なら馬車で行くべき?聖女感出してくべきだった??

頼れるアナが休暇中のため何が正しいのかわからず ひたすらカーライル様のアドバイスに従って用意してみたが


思い出した...大概こういう事は男の人の助言は役に立たない...!特に実家の父はそうだった

やはり侍女さん達に聞くべきだったかもと 今更後悔しても先立たず...


「カーライル様 やはりどこかで服を着替えてもいいでしょうか?」


「ツムギがそうしたいのであれば 一度宿屋に行きましょう すぐそこだ」


なるべく清楚な感じに見られるワンピースを着て自分なりに整える ちんちくりんなのはもうどうしようもないが せめて身なりをキチンとしよう!


そんな事をうだうだしていたら

カーライル様は家から馬車の迎えを頼んだとの事

「カーライル様 この格好で 大丈夫ですか? 変じゃないですか?」

オロオロする私に

「いつも通り美しいですよ」


ってーそう言う気遣いが欲しい訳ではない!それじゃダメなのに!いつもよりちゃんとしてなければならんのにー


そして迎えが来る

重厚な馬車に 死刑台に登る気持ちで乗る

ガタゴトと揺れながら最初の一言を何度も練習した


バルディン子爵家は豪華ではないが綺麗でシンプルな作りであった

少し ほっとしたが 降りてからが勝負

カーライル様のエスコートで馬車を降りる あれ?右手だっけ 左手だっけ?

わけわからない状態で降りてから帽子を外す


少し先の場所にカーライル様にそっくりなお父様と横に綺麗なお母様ーらしき方がいらっしゃる

エスコートされながら向かうと ご両親はカーライル様と抱き合い お帰りなさいと言う 和やかな雰囲気 映画のよう


カーライル様は私の手を取って

「お父さんお母さん こちらは私の最愛の人です」


私はぎこちない笑顔で

「つ ツムギ・コジマと申します この度はお屋敷にお招きいただき ありがとうございます」


そして優しそうなお母様のお顔がみるみる怖ばっていきますー何か失敗した!?

こちらも青くなりそうになった時ー


バチッコーーーッン!!

「カーライルッ!!!あんたって子は何て事を!!!!」


ひいっ ごめんなさいごめんなさい

こんな異世界人で!


カーライル様は頭をどつかれて

「いてて お 母さん?」


お母様はかなりの剣幕で

「こんな年端もいかない未成年のお嬢さんを言いくるめて 結婚なんて 母はそんな息子を育てた覚えはありませんよ!」


「いや 母さん」


「黙らっしゃい!おまえ自分が幾つだと思ってるの?結婚できないからって無理矢理連れてくるとは何て情けない!!」


そしてお母様こちらに向いて

「ごめんなさい こんな馬鹿息子が迷惑かけてしまって 私が責任持って家に返してあげるから 安心してね?」


いや そうじゃない そうじゃないけど

声が出ない


「ち...あ...の...」


「カーライル!こんなに怯えさせてあなた まさかもう手を出したなんて事ないでしょうね!もしそうだったら 母はあなたを殺して死にます!」


お父様らしき男性が

「リーリア」

「あなた」

「リーリアは死んではダメだ カーライルだけにしておきなさい」

「そうね あなたを残してはいけないものね」


カーライル様は

「ちょっと2人とも!ツムギは成人してますよ 手紙に書いたでしょう!」


「「え?」」


私は顔を縦にこくこくと振ってアピールする

どうやら私に大きな問題があるわけではなさそう


「ツムギ こっちへ」

軽く寄せられる

「父のルドルフ・バルディンと母のリーリア・バルディンです

ツムギの事を怒ってるわけじゃないから安心してください」


「驚かせて も 申し訳ありませんでした あの 私は今19歳ですので成人しております 決してカーライル様に無理矢理連れて来られた訳ではありません」

声を振り絞ってみたが 合ってる?文章


カーライル様は

「とりあえず 居間で話しましょう 込み入った事情もあるので」


ーーーーー


口が回らない私の代わりに カーライル様が見事に端折った説明をしてくださった

「ーという訳で ツムギは聖女として召喚されたんです 今は休暇がもらえましたので此処に連れてきたんですよ

私は彼女を妻としてバルディン家に迎え入れたいんです」


たぶん普段だったら照れる所だが緊張Maxで聞き流し状態である


お父様は

「ツムギ殿は今までずっと瘴気と戦ってこられたのか...」


お母様はブワッと涙目になり

「なんて事...!」

テーブル飛び越えて私を抱きしめる

「知らない世界にいきなり呼び出されて どんなに不安だった事でしょう!本当にごめんなさい...!

ご両親に何て謝ったらいいの」


あ やだ 涙腺が

ポロポロポロ

「いいえ いいえ カーライル様達が助けてくれて...」

と 止まらない



カーライル様は

「すごいな 母さんは 一瞬でツムギを泣かせたぞ」


お父様は

「リーリアだからな」


何て素敵なご両親 こんな方達と縁続きになれれば きっと幸せだ

・・・・そりゃあ緊張しますよね

男側の「気楽にしてて大丈夫」はぜったい信用してはいけません

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