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1 プロローグ ある侍女の願いから
あの方の横顔は美しかった
知恵があり 皆に優しく 強く
私達国民にとって憧れであり 崇拝の対象
不敬ではあるがこの国の王族の誰よりもあの方が私には大切だった
誰もがあの方が王国に留まる事を望んだ
戻ってしまう事何て考えたくもなかった
だから必死に探した 国内中皆が走り回って
でも もし元の世界に戻れる方法を あの方が見つけたなら?
また召喚するの?
ダメ あの方には自由になって欲しい
あの方が自分で選んだ道を尊重すべきだ
勝手に異世界より呼びつけ 聖女としての役割を押し付けられたにも関わらず
あの方は求められるがままにその役割をできる限り果たそうとしておられました
そんな健気な方を
もう自由に
もう二度と届かない場所でも構わない
どうか幸せに
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