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第25話

「ウーロン茶二つ、特製サラダ、カルビ、ハラミ、豚トロ、あと福宮さん適当に頼んでいいよ」

「ハラミってエロくない?」

「ご飯中にそういうのいいから」

「まだご飯きてないし」

「はいはい、早く頼んでよ」


最近は焼肉屋もタッチパネルになってるのか…。うちの店も導入しないかな。注文取る手間が省けるから楽になりそうだな。


「お待たせしましたー」


敵情視察(?)はこの辺でやめにして、食べる方に専念しよう。


メインのお肉は、と、カルビにハラミ、豚トロ、ロース、中落ちカルビ、牛ミノ、シマチョウ、豚バラ…


「多くない?」

「こんくらい食うやろー」


テーブルが埋まるほど並べられた肉を見て、明日は胃もたれだなと覚悟を決める。


「どうぞー、石焼ビビンバでーす」


どデカイ石鍋にジュウジュウと音を立てながら運ばれてくる石焼ビビンバを見て、食べる前から既に胃がおかしくなりそうだ。


「福宮さんこんなに食べれるの?」

「一緒に食うに決まってるやん」

「あ、ですよねー」


早速肉を網の上に満遍なく並べていく。


1枚焼けると、すかさず空いたスペースに新しい肉を配置する。これをお互いに繰り返す。なんて良いコンビネーションだろう。もしそういう大会があったら優勝を狙えたかもしれない。



「んー、美味い!」


大げさに美味しい、美味しいと言う福宮さんを見て、やっぱりまだ高校生なんだなと思う。まあ焼き肉なんてある程度稼ぐ人じゃなければご馳走だし高校生くらいなら必然的にそうなるか。


「ほら、ちゃんと野菜も食べないと」

「もう、オッチーそんなお母さんみたいなこと言わないで」

「野菜は体にいいんだぞ」

「肉だって体に良いし」

「屁理屈言わない」

「はーい」


滅多に来ない焼き肉でテンションが上がってるんだろうか、今日はやけによく口が回る気がする。しかし、焼き肉はいいなあ。お金があればしゅっちゅう来れるんだろうけど所詮フリーターだし仕方ない。


「はいアーン」

「はいはい」


これもこういう知り合いがいないところなら、なんの抵抗もなくできるんだがな、この前は場所が悪過ぎたな。


「あ、おちあ…」


うーん、しかしこの量は食い切れるかちょっと心配だ。もうお腹いっぱいになってきたのにまだ3分の1ほど残っている。


結局、ヒーヒー言いながら全部食べたが、当分焼き肉はいいと思った。

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