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66 再召集、令状を見せても俺には関係ない!(チンプンカンプン)

お待たせしました。


GW中は帰省していたため、思うように執筆できませんでしたが、

今日からまた投稿していきます。(毎日できるかは未定)


連休中はモン○トやモン○れでガチャを引いたぜ…結果?…爆死だよ…








「ハァ…ハァ…」


 自分の体なのに、全然抑えが聞かない…心臓がバクバクして口から出そうだ…


「くっ…」


 俺の右腕が10cm進んでは10cm戻るを繰り返している…


「が…我慢できない…やるよ?やるよ?やっちゃうよ?」


 この状態がもう2時間以上続いている…



「一体何やってんですか社長?」


 ゴブリンの山田が呆れた目で俺を見ている。


「決まってんだろ?…10連ガチャを引こうか引くまいか悩んでんだよ!!」


























 






 ことの発端はそう、レベルアップ報酬やクエスト報酬でRCが81枚になった。飛躰肉ぴくにっくガチャはRCが5枚で1回引ける。ならば何故単発ではなく、10連にするか?5枚を10回引くと50枚、10連ガチャも50枚、ならば10連ガチャの存在意義は?


 それは20%の割合で、10連を引くと1回おまけで引けるのだ。これはきちんと公式ホームページに乗っている。ユーザーの声に応え、運営が大サービスとして大々的に広告を打った。


 大したことないと思うだろう?だが、これは案外馬鹿にできない。このゲームに俺は90万近く課金している。RC1枚につき100円、10,000円パックを購入すると、おまけがついて110枚になる。つまり、


 今まで使った金は880,000円だ。つまり9680枚のRCを課金で手に入れたことになる。と言うことは、10連ガチャを193回は引いたということだ。2割の確率で1個余分に引けるとすると、38回単発ガチャが引ける計算になる。


 そう、おおよそ20,000円分タダで引いた計算になる。レア度8以上が出る確率が7%であるので、これだけで凡そ2.5体分は当たりが出るということだ。


 これは相当デカいと思ったが、冷静に考えてみるとあんまりメリットは…ハッ!イカンイカン、一瞬、今までの課金した金額を考えると虚しくなったが、あえてその道に行くのが廃課金者せんしたる俺達の存在意義だ!誰が何と言おうと、存在意義なのだ!!そうだ俺!もっと熱くなれよ!!






 という訳で、念願叶ってRCを50枚集めたので引こうとしたのだが、此処で内なる俺が囁いたんだ…


(本当に今引くのか?課金出来ないんだぞ?また集めるのには苦労するんだぞ?本当にいいのか?)


と…





 そして、未だ悩んでいるタイミングで、


「冬也君、デートしましょう!!」


と、リンが抱き着いてきた。


「リン…悪いが今大事なところなんだ。また今度にしてくれ!」


そう、声高らかにいかにも大事な使命があるかを訴えたが、


「デートしましょう♪、冬也君!!」


笑顔のリンが俺の肩をにぎつぶさんとしていたので、


「分かった。俺頑張る!」


と涙を流して従うしかなかった…



















 そして街を回り、いろいろ買い食いしながらギルドに向かった。リーナは今日も勉強の日と言う事なので、来月の王都への遠征のための準備と、その間の小遣い稼ぎを軽くしようかと考えた。今のところ、まとまった金はセバスに管理して貰っている。リーナに以前の報酬を衣装や道具に使ってしまい、スッカラカンになったと笑い話程度に伝えたら、割と真剣に説教された。


 そういえば前世?で、お金には苦労していたな…


「聞いているんですかトーヤ様!!」


 説教中は迂闊に現実逃避すらできなかったよ…



 という訳で、修行前に手に入れた報酬(だいたい1億円)は、俺が使えないように別の者に管理されることになったんだ。




「今日もパーテルを狩って稼ぎましょう!!」


 久しぶりに一緒に狩りに行くことになったので、リンのテンションも爆上げ中だ。まぁ、リンがこんなに喜んでくれるなら、ガチャは後で引けばいいか…





 ギルドに入ると、リンを見たギルド員たちはビクッっとなり、目を決して合わそうとはしなかった。…絡まれることが無くなったとプラスに考えよう…絡まれたことはないけど…そして、手頃な討伐書を見ていく。やはり、パーテルの駆除依頼が一番多い。次に薬草だ。よくあるラノベで冒険者たちが受けるような依頼ばかりだ。





 話は変わるが、以前から気になっていた討伐者ではなく冒険者は居ないのかとリーナやタリアに聞いたことがある。


「冒険者とは?」


と、リーナに聞かれたので、害獣駆除や薬草採取、そして護衛依頼などを受ける者達の事だと説明した。するとタリアが、


「何故大事な護衛を冒険家の方に頼むのですか?」


そう質問された。その答えを持たない俺は沈黙してしまった。


(クソがっ!作者メタボの野郎、なろうの大多数のユーザーを敵に回すことになることを考えるんじゃねぇぞ!!)


と作者を心の中で罵倒してこの話は終わった。



 閑話休題



「パーテルよりもフォレストクラブやシザーマンティスの方が実入りが良いからな…今の俺達なら特に苦戦するような相手じゃないし、小遣いもあるだけ欲しいからそっちを狙ってみる?」


「私は良いですよ。二人で頑張りましょう!!」


「いや、山田とかアル達とかを連れて行った方が効率がいいし、りゅうもそろそろ運動あばれたいみたいだから、二人きりじゃないよ?」


「ゴブリンなんていらないでしょ?」



 あらららら、目から光が無くなってますよリンさん?最近思い出したが、リンのストーリーで山田みたいな禿ゴブリンが彼女の国を襲ったんだった。それが理由なのか、田中は大丈夫だが、山田に対しては当たりが強いんだよな…


 何とかしてみたいが、こればっかりはリンの心次第だからな…


「分かったよ。なら今日は二人で行こう。ただ、山田も俺達の仲間だってことだけは頭の片隅に入れといてくれたら嬉しいな?」


「…分かっています。山田さんが冬也君にとって大事な友人だっていう事は…


 (でも少しくらい嫉妬しても良いじゃないですか…私だって一緒に訓練したかったのに…)」


「え?何か言った?」


「なんでもありません。前向きに検討したいと思いますっ」


 以前よりは改善したのかな?でも、役所的な文句が気になる…と言うか後半がよく聞き取れなかったな。


「とりあえず、常設依頼だからそのまま行こうか。依頼のないモンスターでも、素材は買い取ってもらえるしね。」


「はい!今すぐ行きましょう!!」


 そして、ギルドを出ようとしたが、


「トーヤ君!!丁度いいところに。」


 サリーさんが俺を呼んだ。


「何かありましたか?」


 サリーさんの受付まで足を進める。何かしたっけ?


「トーヤ君に伝えなければいけないことがあります。これです。では確かにお渡ししましたので!」


 ズイッと封筒を差し出される。サリーさんを見ると、頷いていたので、俺は内容をその場で確認する。



      招 集 命 令


 対象  討伐者 トーヤ


  上記の者は、先日の件について~~~~~~~~


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



                  中央貴人事院







「……………」


「トーヤ君?どうしたの?」


「冬也君、なんて書いてあるんですか?」


「I can't read Englichu.」


「…何を言っているのか分からないけれど、よく分かってないってことはよく分かったわ。」


「英語じゃないですよ?後綴りも違います。」



 分かってんだよそんなことは!でも書いてる内容がよく分からないんだって!だいたい貴人事院って何だよ!?



「それについてはきちんと説明するから着いて来てくれ。」


「貴方は!…………どちら様?」


「アイオロスだよ!!?ミトリーギルド支部のギルド長アイオロスだ!!!」






 …そういえばそんな人いたっけ…














招集命令の書き方はフィクションです。ツッコみは無しでお願いします。

実際の形式は、多分こんなんじゃないです。






初めて感想をいただきテンションが上がっています。

ありがとうございます。


読者の皆様、これからもシリアス×コミカルをよろしくお願いします。



後こちらも投稿しています。暇なときに読んでみてください。


自称勇者で他称魔王 ー呼ばれてないけど来てやったぞー 前編

https://ncode.syosetu.com/n7440eq/


自称勇者で他称魔王 ー呼ばれてないけど来てやったぞー 後編

https://ncode.syosetu.com/n7449eq/

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作者の別作品もよろしくお願いします。 終末(ヘヴィな)世界をゆるふわに!
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