59 卒業試験(VSエンペラーマンティス…?)
総合評価100pt越え、ありがとうございます。
「少し休憩しよう。」
ティラノタイガーとサイレントレオとの連戦で、魔力がだいぶ減っている。以前よりも修行によって大分増えたのだが、魔法の使い方によっては、魔力の消費量は激しくなる。それに…
「聞いていた話と違う…」
「何がですか社長?」
本来、虎とライオンは生息する環境が違う。確かになわばりの距離的には近い、だがそれでも100km以上離れている。こんなピンポイントに二つの種が近くにいるなんて…何かが起きたのか?
「考えても仕方ないにゃ。」
「今はゆっくり休むにゃ。」
「あとはエンペラーマンティスのみにゃ。」
「そうだな…」
それで後はマダムに追いつかれないようにゴールすればいい、そろそろマダムも動き出したころだ。魔力で身体能力を強化した俺達と、巣のマダムの身体能力で言うと、彼女?の方が優れている。早く標的を討伐して、マダムのみに集中したい。
余談だが、この樹海は広大である。人間の王国で売られている地図に載っている範囲より遥かに…どうやら神域が関係しているらしく、その境にあるこの樹海は空間が歪められているらしい。討伐者などの人間が入る地域は、実はこの樹海の1%にも満たないらしいとじっちゃんが言っていた。中には樹海なのに荒野みたいなところもあると…まぁ、この世界には飛行機なんてないからな…確認しようにもできないだろう。
「よし、そろそろ出発するか。」
30分ほど休憩し、最後のチェックポイントへ向かう。残るはエンペラーマンティスのみ、此処から3時間ほどで着く予定だ。
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「おああああああああぁぁあああああああぁぁ!!!」
おっ父、おっ母!!なんで!!!
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居た。エンペラーマンティスだ…2mを超えるカマキリ…どうやって攻めるか…と思っていたら。
「皆散れ!!」
ブッウウン…ブオッ!
マンティスがこちらに飛んできてその鎌を振りぬいた。
俺達は辛うじて避けることが出来た。そして、奴の鎌は俺達が隠れていた木に当たり…
木は切断され轟音を立てて倒れた。
「無理だ!退くぞ!!オワッ?!」
駄目だ!こいつ早すぎる、救援を!!
ゾワッ
「「「「「っ?!」」」」」
グシャ
エンペラーマンティスが吹き飛んだ…
「一体何が…」
マンティスを見ると、片目が潰れている…そして、奴は木の上に居た…あれは…
「ティグロン!!!?」
そこには、虎の胴体にライオンの顔を持った獣が居た。地球では自然交配は無いはずだが…そうか!何故ティラノタイガーの領域にサイレントレオが居たのかが気になっていたが、あの二体は番だったのか!!
そこからはティグロンとエンペラーマンティスの激しい攻防が始まった。
「…っ、今の内に逃げるぞ!!」
木すらも足場にし、空間を縦横無尽に駆けて全方向から攻撃するティグロンと、片目を負傷しつつも、凄まじい速度で迫ってくるティグロンを、両手の鎌で迎え撃つエンペラーマンティス。こいつらが戦っているうちに!
ピーーーー!!
俺は救援の笛を鳴らす。
「皆!出し惜しみは無しだ!全力を出して逃げるぞ!!」
俺は言いつけを破り、降魂術を使う。魔術も同時に使い、索敵範囲を伸ばす。
ティグロンは、親から受け継いだ透明化を使い、マンティスに迫る。突然消えた相手に、一瞬動きが止まり、その隙をつかれ、マンティスの頭は吹き飛んだ…
(今の奴…おっ父とおっ母の匂いが…奴が敵!!)
ティグロンは、冬也たちをどこまでも追う…




