58 卒業試験(VSティラノタイガー)
ティラノタイガーに向けてまずやる事は、マタタビの粉末を風に乗せて送ることだ。これによってどのような反応をするのかを観察する。
………そろそろ届いたはずだ…おっ?!キョロキョロして歩こうとしている、だが、足元がフラフラだ。
「俺と山田は正面から攻る。アル達は背後に回って奇襲してくれ、狙いは後ろ脚の膝裏だ。」
膝と言うのは移動に関して非常に重要な位置であり、大体の生物は、膝裏は柔らかくなっている。つまり、今の俺達でも攻撃が通りやすく、通れば機動力も奪える。ここを狙って、TTをTTしてやる。
「配置についたな…山田、行くぞ!」
「いつでもOKです!」
行動開始だ!俺達は駆けだす。
「ぐるるるるるっ」
奴もこちらに気づいた。俺はウォーターボールを詠唱し、ソフトボール並みのを50発ほど奴に向けて撃つ!
「ぐわっ?!」
奴はマタタビの効果でグラついている!ほぼ全弾顔に当たった。そして俺達に敵意を向ける。だが、
「ケット神拳奥義!ケット猫爪にゃ!!」
「ケット猫猫両斬にゃ!!」
「無双猫生!!」
アルが右後ろ脚、イルが左後ろ脚を切り裂いた後、ウルがわき腹を切り裂く。
「ウォーターボール!!」
そして、俺は奴の全身を濡らすように2m級の水球を放つ。
「がっ!?」
奴は全身ずぶ濡れだ。毛皮が水を吸って重くなり、さらに行動し難くなる!
「こっちですよっと!!」
山田の攻撃!鼻を殴打する。
「ぐぎゃ!!」
そして、自身のスキルでターゲティングされないようにして即座に離脱。皆が離れたところで俺は雷撃魔法を使う。
「エレクトリックボール!!」
よし!TTが倒れた。駄目押しに、
「エレクディチャージ!!」
ビーム上の電撃が一直線にTTに向かい、奴は全身から煙を上げて沈んだ。ティラノタイガー討伐完了!!
「何とか倒せたな。」
「こいつ結構タフでした。鼻を殴った時、あまり効いた感じがしませんでしたよ…」
「何とか攻撃が通ったにゃ…」
「一人じゃ絶対無理にゃ…」
「早く首を落とすにゃ。」
「ああそうだな、皆は周りを警戒していてくれ。」
さて、刃物もない現状、どうにか魔法で再現するしかない。ならば、
「ウォータージェットを作るか!」
超高圧で水を出して、金属なんかを削るアレだ!確かノズルの径の100倍ほどまでが有効範囲だったはず。とりあえず1cmほどのノズルをイメージ、足りない部分は想像力でカバーする。ただ、有効範囲以下の距離にしなければならないとか、科学の教師が言っていたっけ?だいたい70cm位を切り裂けるようにイメージで補完する。
「ふぅ、何とか終わった。これ結構しんどいな…」
そして、TTの生首が目の前に…移動はどうしよう…これ持って移動するの?何とヴァイオレンス!!
「それはこちらで預かろう。」
「ライカン!!?スロープたちも!!」
俺らを見張ってる試験官ってライカン達なのか…
「これで1体目はクリアだ、あと2体頑張れよ。」
「ああ、ありがとう。」
そして、TTの亡骸を回収して、彼らは即立ち去った…
「倒した獲物を運んでくれるならありがたい。皆、次に行こう。」
「分かりました。」
「いつでもOKにゃ!」
次のチェックポイントに向かう…
修行編も残り5~7話ほど…
それが終わればミトリーに帰って修羅場が待っている…
冬也はヤンデレ達を止められるのか!?
※この物語に出てくるのはソフトなヤンデレです。




