表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/162

54 冬也の遺書(ただの日記)

ところでこの文字数を見てくれ こいつをどう思う?


すごく…短いです…





○月○日


 皆、俺はもう駄目だ…頭がどうにかなりそうだ…山田が裏切った!そしてマダムに食べられた…俺の中で何かが壊れてしまった…多分俺は生き残れないだろう…



△月△日



 マダムに食べられてから1週間経った…訓練は熾烈を極めている。筋トレが終わった後のマラソンだが、びりはマダムに食べられる…それは念入りにハムハムされる。あれは嫌だ!!マラソンのスタート直後、俺たち5人はマラソンではなくバトルロワイヤルが始まる。ここで誰か一人をボコれば、そいつをマダムへの供物にすることが出来るからだ!最初は皆硬直状態だった。



「何をしている!!!死ぬと言っておるだろうが!!!!さっさと動け鈍間共のろまどもめ!!!!!」


 師匠の罵声が響き渡る。マダムも動き出したようだ。


「うにゃああああああ!!!」


 ウルが堪えかねて動き出した。俺的には山田に制裁を下したいが、丁度いい供物ウルが現れた。皆も同じ考えに至ったようで…


「な!やめるにゃあああああぁぁん!!!」



 その日はウルが食べられた…もうこんな地獄は嫌だ!死にたくない!!



◇月◇日


 

 訓練を初めて1月が過ぎた。俺達の体はもはや1月前とは別人ではないかというぐらい能力が上がっている。恐らく日に何度も回復魔法を掛けられ、その度に体が超回復と同様の効果が得ているのだろう…もはや俺はモルモットではないかと考えるようになった…もうこんなバカなことを考えて現実逃避するしかない…


 死ぬときはせめて苦しみの無いように…


☆月☆日


 2か月経った。最近誰とも話してない…感情が抜け落ちてしまったようだ…山田を見てもなんとも思わず、挨拶も、互いに手を上げるだけになっている…アル達も同様だ…喋らないケットシーはただの猫だ。



Ω月Ω日


 3か月…もじの形も思い出せない…ほんかくてきにマズくなっている…可愛い女の子が居ればやる気も出るのに…今ならタリアのちっぱいにも飛び込める…





♪月♪日


 いま どれだけ たった ?


 せんせ い おんな ここにいる いった


 めの まえに は まだむ


 いや こんな おん なのこ いない


 き ょう も たべら れる


 まだむ いった


 か ゆい うま











「………………………」



 俺は、涎まみれで気絶しているトーヤを洗って部屋に運んでやる。すると机の上に数枚の紙を見た。どんどんこの少年が壊れて行く様が、読み取れる…



 マダムも、彼らとのスキンシップがお気に入りのようで、ことあるごとに


可愛かわゆいわ~♡美味美味うまうま♪」


 と彼らを口の中に入れている。こうなってしまうのも無理はないだろう…長の言っていたように、心が壊れて逝っているみたいだ…



「すまない、トーヤ…俺達は…長には逆らえない…」



 この少年を何とか助けたかったが、俺たち住人と、神の1柱である長との差は決して埋められない…そして、我々はあの方に大恩を感じている。長の命令を無視はできない。



「せめて…1日も早く何も感じられないようになることを祈っている…」


 そうすれば、苦しい思いもしなくて済むはずだから…





 その日の夜、一人の狼人が人知れず涙を流したことを、空に浮かぶ月だけが見ていた。


いろいろと限界を迎えつつある冬也


でも身体能力は上がっている…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
作者の別作品もよろしくお願いします。 終末(ヘヴィな)世界をゆるふわに!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ