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48 一時の別れ…

皆が樹海に行っている間


マリー「旦那様、奥様から手紙を預かっております。」

アイギス「手紙?何々…皆で樹海に…心配だな…」



その夜、念話にて

冬也「アイギス様ですか?しばらく皆で樹海に居ます。」

リーナ「お父様、しばらく家を留守にしますね。」

ティア「あなた、私はリーナについていますから安心してくださいね?」


アイギス「ベルガ…寂しいよ…」

ベルガ「…ワインでもお持ちしましょう…」


1週間後

アイギス「ティア…リーナ…会いたいよ…」

レオナルド「しっかりして下さい。この書類もお願いします。」

アイギス「駄目だ、やる気出ない。今日はもう帰る。」

レオナルド「駄々っ子か!?タリアと言い何なんだよ一体!!?」



タリアの場合


「あとで合流すると仰っていましたので、良かったですわ///」


「え?姿は見せないけど着いて来ている?何故?」


「え?え?既に樹海に行った?街に着いてすぐですよ?」



「1か月間連絡なし…何処に行ったのでしょうか…心配ですわ…(ブツブツッ)」


「トーヤ様が帰ってきたのですか?!え?またすぐに出かけた?リーナもティア様も?…」


「1週間…リーナにも遭えない…フフフッ、どうにかなってしまいそうですわお兄様。」


「トーヤ様もリーナも帰ってきましたの?!すぐに向かいますわ!!え?トーヤ様はまた出かけたのですか?あ、あははははははははは、本当に焦らすのがお上手ですわ!!!レオお兄様!そうは思いませんか!!!!」


レオナルド「誰でもいいからこの二人を何とかしてくれ!!!」






 俺達は皆の元に帰り、そして、俺は謝った。その場で思いっきり土下座だ。セバス達は元に戻ったと喜んでいた。ライカンは笑って許してくれた。イルは泣き喚いていた。


「よかったにゃ~~あああああぁあん」


 そしてティア姉さんは苦笑しながら、


「悩みが有ったらいつでも言いなさいね?」


 と、微笑んでいた。でも、後日美味いものを奢るように命令を受けた。ショップでスイーツでも買って渡そう。あと、何故かリーナを見てニヤニヤ笑っていた。






「旦那が寂しがるわね~」


「もう!お母様!!」



 遠くの方で何かコソコソと話していた。





そして、じっちゃんは…


「冬也よ、このままじゃとお前、仲間を殺すぞ?」


 その言葉にその場にいたものは動きを止めた。


「どうすればいい?」


「うむ…まず現状から話そうか…」



 そして、語られた内容によって、俺の心身が他者の魂をその身に宿すことで変調してしまうということが分かった。俺に好意的な魂なら問題ないらしい、そして、あの銃を使えたのも、サンドーコ達に懐かれたのも、ひい爺ちゃんやひい婆ちゃんの魂をこの身に宿したかららしい…あの家であったあの球はひい爺ちゃんたちの魂だったのかも…


「なに、あ奴らの魂はお前の中にある。必要になれば力を貸してくれるじゃろう。」


 そして、ほとんどの魂が俺に好意を抱いていない。当然だ、なんせ見知らぬ赤の他人なのだから…


「本来わしらのような高位の存在ならば下位世界の魂をその身に宿しても問題ない。しかし、お前の魂と同格の位階であるならば当然その負担は相当なものとなる。」


 じゃぁ、もうこの力は使えないという事か…


「いや、打つ手はある。ここで魂の鍛錬をすればよい。」


 じっちゃんの話によると、この神域に居れば、俺自身の魂の位階が上がる。それがこの前説明したこっち寄りの存在になるという事であった。そして、俺の能力を全く使わないのも問題があるらしい、週に1度は能力を使って体に馴染ませることも重要だと教えられた。


「分かった。またよろしくお願いします。」


「うむ、今度はワシが指導する。かなり厳しくいくぞ。」


「望むところだ。」


 後で聞いた話では、俺の後ろでライカンの顔が青くなっていたらしい…この時後ろを振り返っていれば、また違った結果になったと思う…



「わ、私も一緒に居ます!修行します!」


「私も!トーヤ様と戦って、自分の無力さを知りました。」


「ならぬ…」


「?!」


「どうしてでしょう?」


「男の修行に女は不要!心に甘えが出てはならぬ。」


 この時此処で少しでも疑問を持っていれば…








 という訳で、修行をするのは俺と山田、ケットシー達、5人に決まった。セバスや佐藤、田中にはリンやお凜と一緒にリーナと共に修行してほしいとお願いした。なんでも、樹海に居るパーテルなどの外来種を排除して欲しいみたいだ…敵視し過ぎだろう…


 あとりゅうだけは、見つからないようにキャンピングカーや樹海周辺(樹海と町との狭間)に居ることになった。何でも1体で自然の中で狩りをすることの方が、りゅうを強く賢く成長させるためには必要らしい。進化したおかげでかなり知能も上がっているから心配はないと思う…はずだ。時々佐藤や田中が様子を見に来てくれるようお願いしておいた。



 そして、俺はその後体が動かせなかった。どうやら相当無理していたようだ。樹海の町で数日体を休め、修行に入る前に、ミトリーの街で、いろいろな準備をすることにした。まずはギルドで残りのお金を受け取ることだ。皆にはトレーター家で待っていてもらう。



「トーヤ君!久しぶり!」


「サリーさん、お久しぶりです。」


 今日もその笑顔が素敵です。ロイドは何時かる。


「残りのお金を受け取りに来たんですが。」


「ええ、別室へ案内するわ。」


 そして、二階の部屋に連れて行かれた。そこにはなんか偉そうなおっさんが居た。


「初めましてだな。ミトリー討伐者ギルド、ギルド長アイオロスだ。」


「初めまして、冬也です。」


「今回は礼を言う、貴重な素材を大量に仕入れてもらった。ありがとう。これが残りの金額だ。」


 俺は残りの7301万をマジックボックスに入れる。


「それではギルド長、失礼しました。」


「待ってくれ、ギルドは君の等級を3級まで上げることに決定した。」


 ギルド長がドヤ顔で言ってる。ええぇ~面倒だなぁ、断ろう。


「ありがたいことですが、未だ俺は未熟者です。初心者に毛が生えただけのような俺がいきなりそんなことになったら、ギルドの先輩たちにいい顔をされないでしょう。ですので辞退させてください。」


「な、なに!?3級だぞ!一流の討伐者として扱われるんだぞ!!経験など後からでもついてくる。それに君の力は既にほかのギルド員に伝わっているから問題は無いと思うぞ?」


「そうはいっても、そんな等級をあげたらメルクリウスみたいに、貴族から指名が入って殺し屋みたいなマネをしなくちゃならないかもしれないでしょ?きっと俺問題を起こしますよ?」


「ぐっ…」


「それに昇級には依頼達成件数と試験が必要でしょ?俺だけ依怙贔屓えこひいきされたら嫌でも反感を買いますよ。そんな衝突は望んでいないので、それに今の7級でも別にお金は稼げますしね。」



「ふぅ、ならば仕方あるまい…だが、流石にこれだけやって昇級無しというのはギルドにとっても不都合が出る。試験無しで上げられる6級にはさせてもらうぞ。そして、いつでも申請のみで5級にあげられるようにしておく。」


 これがギルド長の妥協点か…今は別に敵対する必要はないな…


「分かりました。では6級でお願いします。」


「3級になれば国家間移動や依頼のランクなどもかなり優遇されるのだがな…」


「そういうのは真面目にやっている人たちに与えるべきものですよ。俺のはただの小遣い稼ぎです。」


「…小遣い稼ぎで2級討伐者でも手古摺てこずる猛獣を狩る奴が居るか…」


「えへへ?」


 とりあえず笑って誤魔化す。子供だからこそ許されるのだ…


「あと、君には王都への招集命令が出ている。」


「面倒臭いからパs、今はやることがあるので無理です。今から暫く旅に出ますしね。」


「今面倒って言ったよね?ね?」


「恐らく気のせいかと…別に無視しても問題はないでしょう?」


「大ありだ!正式に令状として出ておる。見つけたらそう伝えろともな。」


「ならギルドには何の責任もありませんね?きちんと俺に伝えたんだから、あと俺は別にこの国の人間じゃないので、知らないおじさんからこっち来てと言われても無視します。」


「頼むからギルドに迷惑はかけないでくれよ?」


「俺が掛けるんじゃなく、あちらから迷惑を掛けてくるんです。そこは間違えないで下さいね?だいたい招集に応じて暗殺されたらどう責任を取ってくれるんです?むしろそっちの可能性が無視できませんよ?そうなったら幽霊になってギルド員全員を呪い殺す自信がありますよ俺?」


「…とりあえず伝えたからな…」


「はい、それを聞いた後、王都の方に出て行ったとでも伝えてください。」



 そして、俺はギルドを出る。











(彼は見た目以上に強いな…もしかしたらブリガンテのメンバーとも引けを取らんかもしれん…しかし、ブリガンテや他の討伐者もここ何日か見ないな…確か樹海の深部へ探索に出かけたという話だが…ヤられたか?)


 ギルド長は、冬也と敵対することを避け、最低限の妥協案を出した。もし、頑なに主張を押し付けていれば、確実にミトリーのギルドは壊滅的な被害を受けていただろう。この国の重要拠点のギルド長とは優秀な者が多いのである。










 そして、俺はトレーター家に行った。ティア姉さんにショップで買ったスイーツセットを献上し、山田を連れ樹海に向かう。


「皆、こっちは頼んだ。」


「お任せくださいご主人様。」


「冬也君、連絡は毎日下さいね?」


「いや…緊急時以外は週に1度しか使えないから…リンもそのつもりでね?」


「なら問題ないですね!連絡貰えなければ病む自信があります!!毎日が緊急事態です!!」


「それ問題大有りだよね?やめて、マジで。」


「トーヤ様…」


「行ってくるよリーナ、今度はあんなことにならないようにね。田中、皆に美味しい料理を作ってあげてね?お凛、引き続き情報収集を頼む。」


「分かりました。」


「分かったよ旦那、あんた達、旦那を頼んだよ。」


「「「イエス・マム!!!」」」


「我々がトーヤ様の望みを叶え」

「トーヤ様の手足となり」

「永遠の忠誠を誓いまする!」



 …どうしたんだお前ら…何でそんなに汗をかいているんだい?お凜も何でそんな満足気な顔をしているの?


「そうだ、きちんとおやり!」


「「「はっ!!」」」


「…佐藤、セバスと一緒にこっちは任せた。後王都から俺に招集命令が出ているらしいが、俺は既に旅だったと伝えてくれ。方向は王都の方へ行ったとね、ギルド長にもそう伝えてある。」


「はっ、主の御心のままに。」



「それじゃあ皆行ってきます。」





 俺は皆に見送られ、樹海の町へと旅立った。








今回で第2章は終わり、シリアスパートの後、第3章を開始します。


タリアは順調に病んできています!





次のシリアスパートは今までと違って救いはありませんので、


悲しい話で鬱るんです…という人は飛ばしてください。


今回はダイジェストはありません。

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作者の別作品もよろしくお願いします。 終末(ヘヴィな)世界をゆるふわに!
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