34 気づかなかった…佐藤が2人居るなんて…そして、陰謀のネタ晴らし。
山田「社長、何急に呼び出してんですか?また作者が何かやったんですか?!」
冬也「ああ、33話で怪奇現象を起こしたようだ。」
山田「怪奇現象?まぁ、4:00にこれ書いているくらいですから、時間的に起こっても不思議じゃないでしょうけど…一体何やらかしたんです?」
冬也「ああ、アイギス様を助けるために、お前と佐藤とりゅうで、救援に行っただろう?だから佐藤は不在のはずなんだが、セバスと共に隣国の工作員と戦ったんだ…」
山田「え?!あいつ自分で書いたことも覚えてなかったの!?」
冬也「ああ、最近老人より早起きしてるから寝ぼけてた。って供述している。そして、今日も2時に起きてサイレント修正を掛けたようだ。」
山田「はああああぁぁ?!」
冬也「クズだろう?だからネタ晴らししてやった!皆にバレたよ!やったねメタちゃん!」
山田「いや、あんたも態々バラすなよ!作者も社長もクズだろ!!」
!?きた!!セバスからの着信だ!
………………
無事子供たちも救えたみたいだ。証拠も確保し、これからこちらに向かってくるようだ。現在6時50分、1時間ほどで証拠を持って来られるということで、こちらも準備をしなければな…セバスとのように攻めるのが効果的か相談し、バトレ公爵と、フリオ侯爵とも打合せしなければならない。二人は難色を示すかもしれないが、此処はガツンと一発大きい花火を打ち上げないと、何もならないだろう…待ってろよ…フフフ…
お?イルとウルもいいネタが入ったようだ。クックック…
時刻は8時30分、そろそろ子どもの部が終わるころだ。
「頃合いだな…」
「ええ参りましょうご主人様。」
ケットシー達の協力により、舞台のセットは整った。ビトレ、シナーは控室に揃ってる、バジオン親子はパーティー会場だ。
「あちらはバトレ公爵に任せましょう。侯爵、お願いしますね。」
「ああ、引導を渡そう。」
コンコンッ
「なんだ?」
「はっ、フォーチャー侯爵が内密にお伝えしたいことがあると、訪ねていらっしゃってます。」
「閣下、如何いたしましょう?」
「ふむ、急に何の用だ?」
「分からんが、まぁ呼んでみたらどうだ?」
「殿下がそう仰られるのなら。構わん、通せ。」
「はっ」
面会は出来るみたいだ。まぁ、もしもの時は強硬手段に出るつもりだったけど、やっぱ侯爵に付いて来てもらってよかった。
「では行きましょう。」
「楽しそうだな?」
「楽しくは無いです。でもなぜかドキドキしますね。」
「…行くか。」
「突然の訪問お許しくださいビトレ公爵。シナー殿下、お邪魔して申し訳ありません。」
「いいよ別に、あと、俺のことは気にしないで。」
「それで?フォーチャー侯爵、どのような話ですか?」
「…」
侯爵が挨拶している間に相手を観察する。この部屋にはシナーとビトレ、そして、護衛?がいた。さらに隠れているものも3人いる。あの護衛のおっさんが一番強そうだな。
1級討伐者 メルクリウス
HP1200
MP190
攻360
防300
魔攻100
魔防160
素早さ310
器用さ260
賢さ100
ラック10
水魔術
危機察知
こちらは侯爵と俺、そして姿を消しているアルの3人だ。長ったらしい挨拶が終わり、侯爵が俺を紹介する。
「初めまして、冬也と申します。」
「うむ、ミリオン・ビトレだ。それで、トーヤ君、何を伝えたいのかな?」
子供相手だからか、善人の皮をかぶっている。虫唾が走るね。
「本日はビトレ公爵とシナー殿下の悪事を暴きに来ました。」
「は?」
「なに?」
さて、いっちょやったるか!そちらは任せたセバス!公爵役に立って下さいよ!
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「もう!トーヤ様は一体どこに行ったのですか!?私の護衛でしょう!」
本当にあの方はすぐ目を離すと何処かに行ってしまいます。全く世話の焼ける!それに危険な事ばかりしますので本当に大人しくしていて欲しいですわ!
あの方の年齢は分かりませんが、体の大きさから考えてリーナと同じくらいでしょう。ですのでどうしても弟のように接してしまいます。…弟はいませんが…
「どうしたのですかタリア?愛しのトーヤ様が居ないのでソワソワしていますね!」
「違いますよメリナ、あの方は世話の焼ける弟のようなものです!また目を離した隙に居なくなったのですわ!」
「まあまあ落ち着いて、頬っぺたが膨らんでるよタリア?」
「お黙りなさい、マリアス。それと、あなた達、人前でイチャイチャするのははしたないですよ。もう少し自重なさい!」
(ねえ、何でタリアはいらついているの?)
(ああやって口にしている通り、自覚がありませんが、愛しの君の姿が見えないのが原因ですわ。今までタリアが信頼できる者以外を傍に置いたりしたことは無かったでしょう?その相手が居ないのです。これが恋する乙女ですわ!)
「マリアス、メリナ?」
「「申し訳ありません。」」
(これは触れちゃいけない時のタリアだ…)
(ええ、大人しく見守りましょう…)
もうすぐこのパーティーも終わりという頃、いつもと違うことが起きました。
「陛下、バジオン殿、これより私目が用意した余興を楽しんで貰いたいのですが、よろしいですかな?」
「ほう、バトレ公爵の余興か!貴公はいつも奇想天外なことをしてくれるからな。子供たちも楽しめるだろう。バジオン殿、如何ですかな?」
「私も興味がありますな。危険な事ではないのでしょう?」
「ええ、誰にも危険はありませんよ。皆様その場で注目していただければ結構です。」
「うむ、ならば許可する。楽しめることを期待しているぞ。」
「いやはや、お二人とも人が悪い、ハードルがぐっと上がってしまいましたぞ。」
「「「わはははははっ」」」
「それでは会場にお集りの皆様、このカリブの用意した余興を存分にお楽しみくだされ、セバス!」
「はっ」
あれはセバスさん!!トーヤ様、まだ何かやらかすのですか!?セバスさんは服の内側から黒いボールを取り出し、皆に下がるように言いました。そして、子供を前に、大人は後ろに移動して、全員が見えるようにお願いした。
「それでは始めさせていただきます。」
そして、その黒いボールから光が溢れ、何と空中に絵が出現しました。
「こちらはとある遺跡から発見された希少な使い捨ての道具です。これから動く絵、映像と音声が流れますのでご清聴お願いします。」
あの人は本当に何をやっているの?こんな貴重なアーティファクトを!!
そして映像が流れ、
『本日はビトレ公爵とシナー殿下の悪事を暴きに来ました。』
「お父様!?トーヤ様!?何をやっているのですか!!」
どうやらまた一騒動起こりそうです。…フフフっ後でお話ししましょう?
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ブルッ
何か嫌な予感がした。が、ここまで来ては引けない。やり遂げてみせる!
「悪事?」
「何のごっこ遊びだ?時と場合を考えなければいけないよ?侯爵、これはどういう事ですかな?」
「まあまあ公爵、これをご覧ください。」
そして俺はアルビンの自白動画を見せた。
「!!??」
「なっ!!?」
「おい!何だこれ!?」
二人は物凄く動揺している。後ろの男もだ。
「彼の証言通り西の森を捜索した際、アジトを見つけ、人質の子供たちを救出しました。その際、証拠の契約書も確保しました。」
俺はマジックボックスから、似顔絵付きの捜索願と、救出した子供たちの親との再会を写した映像、コンデス隊長たちの証言を、スクリーンで流した。そして、契約書も彼らに見せ、隠しカメラにも映るように持つ。
「今、王都の衛兵達による、ビトレ公爵邸の家宅捜索が行われています。楽しみですね?何が出てくるのでしょうか!」
「不味いぞ公爵、バジオン達に知らせなくちゃ!」
この王子はアホだな、よし、こいつを攻めてもっと自白して貰おう!
「王子、貴方のやっていることは立派な国家転覆罪ですよ?」
「違う、俺がこの国の王になるべきなんだ!そのために後ろ盾になるガハマカタラ王国に協力してもらったんだ!俺は何も悪くねぇよ!」
「そのために国民を拉致しようとしたのですよ?公爵はその手引きをした。これが悪くないとでも?」
「国民なんて、勝手に増える!何の価値もない!」
「それは我がフォーチャー家にも言っているのですかな?殿下。」
「うっ…違う!だからお前の娘に、隣国の有力者との縁談を取り付けるように取り計らってやってるんだぞ!ホントはルーティラ家の娘の予定だったけど…だからお前は俺に感謝すべきなんだよ!」
こいつ…頭がイカれてるのか?
「…殿下、もう良いでしょう。侯爵、そこまで秘密を知られたからには、この場で死んでもらいますぞ。」
「正気ですか公爵?この王城で殺人など…」
「貴方は急な病でお亡くなりになるのだ。なに、苦しむのは一瞬ですよ。」
「その前に一つ、仮に今回の件がうまくいったとしましょう。タリアが嫁いだ先で幸せになれるとお思いですか?」
「ふん、ガキには良いことを教えてやろう。侯爵の娘が嫁ぐ先は、変わった御趣味をしていてな!まあ、普通じゃない代わりに、極上の快楽でも仕込まれるんじゃないか?顔は極上だろう?相手も満足するだろうし、いろいろ開発されるだろうな?いい声で鳴くと思うぞ?フハハハハッ!」
「貴様!」
侯爵もキレてるな…俺もだ、こいつはここで潰す!
「さて、お前達、こやつらにあれを飲ませろ。」
すると隠れていた者たちが俺達を囲む。
「侯爵、急に倒れたあなたに泣きつく娘さんは、我々が責任をもって、女の幸せを教えて差し上げます。どうか安らかに眠りなさい。」
「はははっ、隣国にやる前に味見してもいいかな?前はダメだろうから後ろとか!」
「殿下も物好きですな、ハハハっ!」
「ねぇ、お兄さん達?討伐者でしょ?いいのこんなのと一緒で?」
俺は問いかける。
「……仕事だ。」
「今からでもこっちに付かない?」
「なに?」
「侯爵達からいくら貰ったのか知らないけどさ、こっちに付いた方が利が大きいよ?」
「何をほざけたことを…構わん、メルクリウス、このガキから殺せ。」
「はっ、悪いな、これでも受けた仕事は熟す主義でな。」
「…残念、もしかして他にもいろいろやってる?」
「ああ、1級にもなると貴族達からの指名が入るのでな、嫌でもこうなるさ…」
「そっか、俺も討伐者だけど、絶対なりたくないね!じゃぁ、遠慮なくつぶすよ!」
「ならば「あ、ちょっと待って!」何だ?」
「ひとつ大事なことを伝え忘れていた。これ、会場と繋がっているんだよね!」
そして、俺はイル達に持たせたスクリーンとこの場の映像を繋げる。
「は?」
「え?」
「なんだと?」
向こうのパーティー会場が映っており、皆、呆然としている。
「ヤッホーカリブ公爵、聞こえてました?」
「ああ、皆、君たちの話を最初からきちんと聞いていたよ…」
「そんな顔しないで下さいよ。誰が悪者かはっきりと分かったんですから!」
「「「……」」」
こいつらが信じられないものを見る目で俺達を見る。分かったか?お前らもう詰んでるんだよ。タリアに手を出そうとしたこと、許さねぇ、地獄に落としてやる。
「メルクリウスさん、こちらに付いてればよかったね。まぁ、悪いことはしちゃいけないってことだよ。それにお前らは彼女に手を出そうとした。…タリアは渡さねぇ!」
「…終わりか、ならお前を殺すという依頼だけは済ませよう。」
戦うんかい!まぁ、こいつらボコボコにしたかったし丁度いいや!俺もヤりたくて仕方なかったしな。
「来なよ、ごみクズ。」
「ふん!」
(アル、侯爵は頼んだ!少しすればこの場に兵が現れる手筈になっている!)
(了解にゃ!)
俺はナイフを持って踏み込んで来るメルクリウスの攻撃をしゃがんで避ける。そして、マジックボックスから銃を取り出す。こいつは手加減できる相手じゃない!
「はっ!」
相手が唐竹割にナイフを振るう、俺は下がって避け、さらに斜め下からの切り上げも下がって避ける。
「死ね!」
また、相手が唐竹割に振る。
(妙だ…普通ナイフでやる動きか?何かあるな…伸びるのか!)
超反応によって、思考速度が上がっているので、冷静に分析できる。何よりこいつより強い相手と戦ってきたんだ。今更この程度に負けるかよ!
そして、そのナイフの形状が変化し、刀身が2m程まで伸びる!
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トーヤ様が、侯爵の控室に踏み込み、隣国の悍ましい計画を自白させました。まさかあのような計画が進んでいたとは…
そして、相手は1級討伐者のメルクリウスです。ヴァイパーの脅威には劣りますが、そのナイフを使った戦闘スタイルで、数々の依頼をこなしてきた凄腕です。トーヤ様は、見たこともない黒い剣?を出し、メルクリウスと対峙します。
まさか、この王城で殺し合いをするとは…メルクリウスのナイフを避け続けますが、見ているこっちは生きた心地がしません。
そして、振り下ろされたナイフを下がって避け、切り上げられた攻撃をさらに下がって避けます。そして、またナイフが振り下ろされますが、妙です、あの間合いでは届かないはずです…!?刀身が伸びた!!?
「危ない!!」
思わず叫んでしまいました。しかし冬也様は、笑って…
「滅茶苦茶手に馴染むなこれ、本当に切れ味も良い!」
いつの間にかメルクリウスの背後に現れ、代わりにメルクリウスが地に伏していました…
「何が起こったの?」
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刀身が伸びる。普通の人間なら反応できないだろう。だが、
(超反応をなめるな!)
俺は地に付いた右足を軸に回転し、ナイフを避ける。そして、回転を生かして、前進し、銃剣を振り下ろす。結果、奴は肩から腹のあたりまで切り付けられ、地面に倒れた。
「…殺ったのか?」
あまり実感がない…
「ひぃっ!?」
「お、お前達、何をしている!そいつを殺せ!!」
「君達、そこの下手人を捕らえよ。情状酌量が貰えるやもしれんぞ。」
侯爵の言葉に、固まっていた奴らが動き、公爵と王子を組み伏せる。すると、警備兵もこの部屋に集まってきた。
「侯爵、此処は彼らに任せて、会場に行きましょう。」
「ああ…」
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「さて、バジオン殿、貴方方の行為はこの国に対する宣戦布告…ということで宜しいですかな?とりあえず、貴方方は拘束させていただきます。」
「ふざけるな!このような事、我が国が黙ってはおらんぞ!」
「黙ってようが居まいが、既にこちらも引けないことになっているのです。貴方方の行為によって…連れて行け!」
そして、バジオン公爵たちが拘束されていきます。さらに、協力していた者たちも同様です。陛下は茫然としており、代わりにバトレ公爵がこの場を取り仕切ります。
そして、しばらくするとお父様とトーヤ様が会場に現れ、皆道を開けます。
「お父様…トーヤ様…」
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会場に俺たちが入ると、静まり返った。周りが見えなくなるほどの激しい怒りが引いていく。そして、タリアの姿が目に入り、泣きそうになるくらいの歓喜が俺の身を包む…体が自然とタリアの方に歩みを進める。
「お父様…トーヤ様…」
タリアも何と言っていいのか分からないのか、口を開けて呆けている。その姿が、また愛しさを感じさせる。そして、彼女の目の前に来た。
「あの…トーヤ様?」
自然とその場に跪き、
「お嬢様、ようやくあなたを救うことが出来ました。」
その時の真っ赤な顔になったタリアを俺は忘れられないだろう。
これで、とりあえずタリアの慟哭ルートは消滅?
そして、冬也は今日のことを思い出して悶絶不可避!




