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31 大事な秘密を人前でバラす。証拠がなくても疑心暗鬼だヒャッハー!


 冬也の秘密、夜は録音したマリアのボイスを聞き、ニヤニヤしている。


山田「そういえばRCが5個溜まりましたけど、ガチャ引かないんですか?」


冬也「そうしたら残りが1枚になるだろ?ガチャ以外にも使いどころがあるから今は使えない。」


山田「廃人なのにゲームしなくて大丈夫なんですか?」


冬也「今はスマフォじゃなく、現実でプレイしているみたいだから。」


山田「この前発狂してませんでしたか?」


冬也「RCが手に入ったから心の余裕が出来た。10枚溜まったら1度引こうと思う。」




 俺と姿を消しているアルがパーティー会場に向かう。これからは基本念話で話すので、アルに一言も喋らないようにお願いした。イルとウルは無事にターゲット達に盗聴器を付けたようだ。ビトレ公爵と密会の現場を撮れればいいが…そうだ、今のうちにカメラを用意しておこう。


 俺はすぐさまショップで購入したカメラを、呼び出したイルとウルに渡す。そっちは頼んだぞ!








 会場の扉を開き、直ぐに閉める。扉の両端に立っている兵士が怪訝な表情をしていた。


「なんだあれは?」


 先ほどタリアたちが居た場所に、人だかりができていた。もう一度開く。やはり人だかりがあった。なんかドレスが中世風だからか、やたらとゴチャゴチャしている。俺は気配を消したつもりになって、一応近づいてみた。


「その衣装はどうしましたの?」

「誰の作品ですか?」

「どこで購入されたのですか?」


 やはり中心に居るのはタリアだ。質問攻めに遭っている。今ならば危害を加えられないだろうし、キュードス達も近づけないだろう。俺は侯爵を探す。決して逃げるのではなく、戦略的撤退というものだ。













「侯爵、今大丈夫ですか?」


「うん?トーヤか、どうした。」


 丁度知らない貴族と侯爵の会話が終わったようなので、侯爵に話しかける。そして、先ほどの情報を伝える。


「………そうか、ならば私も動かねばなるまい。すまんがタリアを頼む。」


 そして侯爵は、誰かと話に行った。そしてアイテムボックスから「隠遁薬」を出して飲む。



隠遁薬:10分間気配を消し、敵とのエンカウント率を下げる。 



 これで誰も俺には気づかないだろう。効果が切れそうになればまた薬を飲めばいい、俺はあたふたしているタリアを眺めながら、セバス達の吉報を待つ。




「あ、皆さま、あそこにいる方が、この服をデザインしたトーヤ様です!」


 なぬ!5分もしない内に気づかれただと!?そんな馬鹿な…動揺して動けない俺の方にタリアが歩いてくる。その表情は笑っているが、目は笑っていなかった。所謂レイプ目だった。めっちゃ怖い…


「トーヤ様はいけずですわ。あれほど皆様がトーヤ様をお褒めになってるのですから、声くらいかけて頂いても宜しかったのに。(何故助けに来ないのです?私の護衛でしょう?後でお話があります。)」


 メッチャ副音声が聞こえた。震えが止まらねぇ…そして、少女たちが走り寄ってくる。


「貴方がタリア様のドレスを作った方ですね!」

「非常に素晴らしいドレスですわ!私もほしいです!作っていただけませんか?」

「貴方のお話をお聞きしたいですわ!後日改めてお会いしませんか?」



 コミュ障な俺は返事を返せないほど固まってしまった。が、一部冷静な思考が、


(今までこんなに可愛い子たちに囲まれたことがあるだろうか?いや、無い!しかし、外人の子は発育が大変よろしいですなぁ~)


 まだ、子供から抜けきっていないようで、恥じらいよりも好奇心が強いらしい。ぐいぐい体を寄せてくる娘達、顔がニヤけてしまいそうだ。もう手遅れかもしれないが、


 ふと、横から凄まじい冷気が湧き出ているのに気づいた。



「ひゅおい?!」


 これはあかん、タリアの目と口が弧を描いている。でも目に光がない。そして、このままだと俺の命もない?!


「皆さん申し訳ありません!タリア様のドレスはタリア様だからこそ用意できたのです!ですのでお褒め頂くのはとても嬉しいのですが、タリア様のものと同じような傑作を作ることは困難です!」



「ふえっ??!///」



 命が掛かっているので、心の底から恐怖の気持ちを込めて叫んだ。しかし、周りは年頃の女の子ばかり、彼女たちには俺の意図しない方向で、その言葉を受け取ったようだ。


「まぁ…///」

「それって///」

「そういう事なのですかタリア様!?///」


何故かタリアに矛先が向く、これは好機!すぐさま「スーパー隠遁薬」を飲む!そして、その場から離れる。


スーパー隠遁薬:これを飲めば、存在すら忘れられる?!1時間気配を消し、その間エンカウント率は1/1000になる。




「タリア様!」

「タリア様!!」

「タリアお姉様!!!」


「皆様、落ち着いてくださいまし!」












「トーヤ、地獄に落ちろにゃ!」


 なぜかアルが怒っていた。


「何でだよ。」


「このリア充が!爆発するにゃ。」


「どこがリア充なんだよ?どう考えてもあの子たちは俺がショップで買った服しか見てなかったじゃないか。というかお前猫だろ?何で人間の女が群れているところに嫉妬するんだよ?仮にお前に雌猫が集っても、猫が遊んでる。としか思わんぞ俺は。」


「それもそうだにゃ。俺、人間の女には興味ないにゃ。」



 どうやらただの勢いで嫉妬していたみたいだ。それに俺が好きなのはマリアたんだ。


「なんでマリア「たん」なんだにゃ?」


「ん?ひい婆ちゃんが言っていたんだ。本当に好きなら「たん」って呼んでくるんだと。ひい爺ちゃんがプロポーズする時にアリア「たん」って呼ばれたらしい。」


「…きっとそれ、緊張して噛んだだけにゃん…」


 ?!?!?!嘘だろ…


「トーヤ、ただの痛い奴にゃん…」


 ぐはっ…想像もしていなかった方向からの攻撃に、思わず膝を着いてしまった…そうだな…冷静に考えれば、大事な場面で噛んだ可能性が高いよな…なら今まで俺が「たん」って呼んでいたのは…


「ヤバいやつだと思われていたと思うにゃん。」


 なら俺は一体彼女を何と呼べばいいんだ!?


「いや、普通にマリアちゃんでもマリアさんでもいいにゃよ。」


「ならばマリアちゃんだな。」


「トーヤ…切り替えはやいにゃね。」



 まぁ、ひい婆ちゃんはひい爺ちゃんラブだったからな。ずっとそれを間近で見ていた俺は、それを信じて今まで生きていたという訳か…



(ねぇ、一緒に遊びに行こうよ!君と一緒ならどこでもきっと楽しいよ!)


「うん、やっぱりマリアちゃんは可愛い。」


「何板に向かって話しているにゃん?」



 アルと取り留めのない会話をしていると、空気が変わった。どうやらパーティーの時間になったようだ。


「アル、これから俺はタリアに近づくやつを調べる。ここからは遊びは無しだ。頼んだぞ。」


「任せるにゃ!」







 そしてガヤガヤした会場が静まり、奥にある大きな扉が開かれる。


「ルバーネット王国国王、クリム・ルバーネット陛下のお成りである!」




「あの偉そうな奴らが、沈みかけのこの国のトップ達か…気に入らないな…」


「トーヤは人の好き嫌いが激しいにゃ。」




 俺だって驚いてるよ。でも顔を見ただけでイラつくんだから仕方ないじゃん…



「皆の者、よくぞ集まってくれた。そして、少年少女達よ、君たちはこの国の未来である…」



 国王が演説している。そんなものはどうでも良いので、会場を見回す。すると貴賓席にバジオン家の二人が居る。思わず手に力が入り、ギチギチ音が鳴る。奴らをタリアに近づかせるものか…




「…なので今日は楽しんでいって貰いたい、それでは皆よろしく頼む。」


 貴族たちはそれぞれ飲み物の入ったグラスを持つ。


「この国のますますの発展と君たちの未来の繁栄を願って、乾杯!」


「「「「「乾杯!」」」」」



 ここはなんか飲み会みたいな感じだな。国王は貴賓席にいる者達から挨拶を受けている。ただ、バジオン家の時だけ、王から奴らのほうに歩いて行く。


「完全に相手の方が格上だな…」


「相手も当然という顔をして居るにゃ。」



 もしこの場で証拠が揃い、奴らを糾弾したとしても、あの王はヘタレるんじゃないか?そうなった場合、侯爵だけの力では行動を起こすのが難しいだろうな…俺は周りの人間を確認する。ついでにステータスも。すると、



徘徊する異形(ジェントルマン) カリブ・バトレ


HP800

MP90

攻200

防160

魔攻110

魔防160

素早さ330

器用さ120

賢さ100

ラック7


メイクアップ:肌を露出するほどステータスアップ。

顔のないモノ(ノーフェイス):正体を完璧に隠す。

逃走の神髄(捕まえてごらん):逃走率アップ。素早さ+40、器用さ+20

体術Lv3





 ジェントル居たああああぁぁーーーーー!!!















 ……パーティーは順調に進んでいる。


脅迫目標(きょうりょくしゃ)発見!

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作者の別作品もよろしくお願いします。 終末(ヘヴィな)世界をゆるふわに!
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