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30 ブラック企業の社長だぜ?性格良い訳ないだろう?

ウル「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!


「おいらは ボスの命令で仕事に出かけたと思ったら 報酬は鳥の生肉だった。」


な… 何を言っているのか わからねーと思うが 


おいらも 何を渡されたのか わからなかった…


頭がどうにかなりそうだった… むね肉だとか未包装だとか


そんなチャチな問題じゃあ 断じてねえ


もっとブラック企業(恐ろしいもの)の片鱗を 味わったぜ…にゃ」





 改めて思えば確かに生肉をそのまま渡すのは無いな。お凜の姿が猫だから、野生基準で考えていた。なので新たにショップから、「フライドチキン、竜田揚げ、手羽先から揚げ」のから揚げ三昧だ。


「おいしいにゃ~」

「美味だにゃー」

「この竜田揚げは、タレに秘密があるね?恐らく果物を使っているのではないかな?例えばリンゴ?を使ったタレに5時間ほど漬け、不要なタレをきり、小麦粉を水で溶かしたものに漬けて揚げる。この衣には塩をひとつまみと各種のスパイスを隠し味に入れている。そのため、風味を生かしつつも、肉の臭みを取り除き、食べた者の消化を助ける働きをする。とても素晴らしい仕事だね。」



 なんかウルのテンションがおかしい、というか、やっぱり語尾は取り外し可能なんだ…



「さて、腹ごしらえが済んだら行こうか。ここからは油断が一切できないよ。」


「「「了解にゃ」」」







・ヘクター・バジオン

・キュードス・バジオン

・ミリオン・ビトレ

・シナー・ルバーネット

・アルビン・カナリア



 こいつらが今日のターゲットだ。どのような人物かは分からないが、とりあえず見てみる。


「あいつらがヘクターとキュードスだ。」


 奴らの顔を確認した瞬間、物凄い殺意が生まれた。人のよさそうな顔をしているが、あれは外行きの顔だ。本性は傲慢で、残酷なゲス野郎だ。


 何故かそう直感した。いけない、落ち着け。気持ちが高ぶっているが、何とか落ち着ける。だが、奴らなら遠慮する気は無い。

 



 俺はショップで購入したドローンを飛ばし、ターゲットを確認する。PGでは、プレイヤー同士でチームを組み、大規模なPvPが行われることがある。その時はMAPに相手が表示されないため、索敵用のアイテムを使うことになる。


 このドローンと、発信機、盗聴器、そしてそのデータを受信出来る端末を、ケットシー達に配る。


「この発信機と盗聴器をそれぞれのターゲットに付けてほしい、それで、奴らの会話などを確認出来る。」



 使い方を一通り教え、それぞれ、ターゲットに着くように頼む、


「アル、これから俺たちはアルビン・カナリアを拉致する。」


「…トーヤ…こんなものまで用意してさらに拉致るとか…さすがに引く。」


 うるせぇ、俺はラノベの主人公みたいなお行儀の良い坊ちゃんじゃないんでね!やるなら手段は問わない。


「これが一番手っ取り早い、魔法を使って自白させる。時間がないからとある人物を呼んできて欲しい。」



…………そして、あると分かれ、アルビンを探す。















 あいつがアルビンか、いつも忘れるけどステータスの確認だ。

 


 









ゴハラファミリー 若頭 アルビン・カナリア


HP600

MP80

攻80

防110

魔攻10

魔防100

素早さ50

器用さ120

賢さ90

ラック6


暗殺術

統率力

交渉術




 どうやらヴァイパーほどの実力は無いようだ。しかしファミリーか…マフィア?どちらかというと頭脳労働系インテリか?まぁこれなら制圧は簡単だ。幸い警備は手薄で回りに使用人が数人。しかも奴は周りから見難いところに座っている。周りにファミリーの構成員もいない。行けるね!





 奴が、こちらを見ていない時に、体の小ささと素早さ、器用さを生かし、奴の背後に陣取る。後ろは窓があり距離は2mもない。窓も空いているし、外を確認する。よし、誰もいない。遮蔽物も多い。今だ!



ゴッ


「うぐぅ」


 奴の延髄を、両手で勢いよく締める。まあ、敵だから後遺症とかは気にしなくてもいいよね?…俺は周りにコンヒューを発動させながら、アルビンを運び出す。


(「アル、シルバさんと合流できたか?」)


(「無事合流できたにゃ。」)



 ということで人目に付かないところで落ち合う、無駄に広い敷地だからこそ死角が多くて助かるね!





「さて、楽しい尋問タイムのお時間です。」


「…トーヤ…こいつマジヤベェにゃ…」


「…味方ならこれほど頼もしい御仁はいませんね…」


 二人からなんか危険人物扱いされているが、気にしない。だって傷つくもん。




 俺はヒプノを使い、アルビンを起こす。



「さて、アルビン、お前は何処の所属だ?」


「俺は…ゴハラファミリーのアルビン・カナリアだ。」





「私は聞いたことありませんね。もしかすると他国の者なのでしょうか?」


「ゴハラファミリーとは?」


「俺たちは、ガハマカタラ王国のバジオン領を根城にしている。3年ほど前にヘクター様に召し抱えて頂いた。」



「隣国の…道理で知らないはずです。」


「何故この国に来た?」


「…草を育てるためだ。この国の人間を攫い、洗脳して再度この国に放つ、時が来たら命を下し、我が国の工作員となる。」



「…それを主導しているのは誰だ?」


「分からない、俺たちはただ、バジオン家の命に従うのみ…」


「ならば今、この国で行っている工作はどのくらいある?また、その内容は?」



・ガハマカタラ王国による20年侵攻計画


 第1段階は、草として育てた討伐者を使い、この国の貴族と接触


 第2段階は、この国で大きな事件を起こし、フォーチャー家を含む主要貴族の力を削ぐ、直近の計画が、樹海氾濫である。この担当は別の者が行っている。


 第3段階が、大事件誘発に成功した場合、それを口実にルバーネット王国に圧力をかけ、高位貴族と婚姻を結ばせ、王国派の形成を図る。


 また、こちらに寝返った貴族との工作をし、この国の軍事力を削る。そして、移民を受け入れさせ、上からも下からもこの国を侵略する。



 バジオン家の役目は、婚姻を結ばせるのに都合のいい相手を見つけることである。また、ファミリーを使い、国民をガハマカタラの工作員として洗脳することである。


「今現在何人拉致した?もう国に送ったのか?」


「今は20人程の子供を捕まえてある。王都から、西に向かった森の中に拠点があり、そこにファミリーの者がいる。まだ本国には送っていない。我々が帰還する時に積み荷として運ぶ予定だ。」


「王都から出る時はどう運んだ?」


「ビトレ公爵家が手配してくれた。」


「中立派のビトレ公爵がか?」


「この国の侵攻に成功した暁には、ビトレ公爵たち中立派を支持し、シナ―殿下をこの国の王とする条約をガハマカタラ王家と結んでいる。」


「お前たちの協力者は誰だ?」


「ビトレ公爵、ファモチ侯爵、グルド伯爵、ネルソン伯爵だ。」


「中立派だけでなく、王権派のグルド伯爵まで…」


「人間ってバカなのにゃ?」




「…それで、今バジオン家が婚姻を結ぶ候補として挙げているのは何処の家だ?」


「当初の予定では、最有力の候補は、ルーティラ家だった。しかし、先日ラプス家との婚約発表があり、我々の計画にズレが生じた。そして次点の候補であった、フォーチャー家の令嬢に今夜接触する予定だ。」



「!?」


「なに??」



 シルバから凄まじい殺気が漏れる。思わず飛びのいてしまった。俺も激しい怒りを感じたが、シルバの怒気はそんな俺を冷静にしてしまうほど強烈なモノだった。


「落ち着くにゃシルバ!」


「シルバさん、抑えて!」



 俺とアルで今にもとびかかりそうなシルバを押さえつける。


「フウ…フウ…申し訳ありません。取り乱してしまいました。」


「話を続けます。」




 俺はヒプノの重ね掛けをする。


「バジオン家の工作に関する具体的な証拠はあるか?」


「今回の国力衰退計画遂行の暁にはシナー殿下の婚約者に、我が国のペトラ姫を付ける予定だ。その契約書をヘクター様とバジオン公爵が交わした。その契約書は我がファミリーが厳重に保管している。」


「その場所は?」


「拉致した子供たちといっしょに運んだ森の中にある隠れ家だ。この王都から西に5時間ほど歩いたところにある。潜り込ませた草たちに作らせた。池の横の大岩から北に100m、西に30mにある岩で入り口を塞いである。」



(「セバス!至急王都の西にある森に向かってほしい、車は現在アイギス様達の応援に行くために山田達が使っているからない。預けていた『カラス天狗の馬具』を付けた馬車で至急向かってほしい、20人程の拉致被害者と、ガハマカタラ王国のマフィア15人が控えている。池の横の大岩から北に100m、西に30mにアジトがあるらしい、岩で入り口を塞いで隠しているみたいだ。」)


(「承知いたしました。至急向かいます。それとフォーチャー家の兵にも同行を頼みますか?」)


(「ああ、侯爵も協力を約束してくれた。今回、この国に隣国が略計画を立てている。その証拠となる契約書がそのアジトにあるらしい、拉致被害者と共に確保してほしい、手柄は全て侯爵に渡す。パリス隊長の小隊に同行してもらえ。時間との勝負だ。渡した道具は遠慮なく使え!」)


(「承知いたしました。」)


「シルバさん、侯爵家の兵にも協力を願います。パリス隊長の部隊なら適任だと思います。指示を出して頂けますか?」


「承知いたしました。」


「まず隊長含む5人程をセバス達と共にアジトに向かってもらいます。そして被害者救出の為に大きめの馬車で後から追うように指示を出してください。セバスには制圧後、証拠の契約書を確保次第こちらに急行してもらいます。移動は魔道具を使いますので、1時間ほどで往復できるはずです。」



「はい、早速使いの者を出します。」


「それと、侯爵にこの情報を渡し、手柄を受け取ってもらいます。貴方もそのつもりで動いてください。」


「…畏まりました。」


「アル、会場には入れるのは俺達だけだから、気合を入れてタリアを守るぞ。」


「腕が鳴るにゃ!」



「トーヤ様、ご武運を、お嬢様をお願いします。」


「貴方も、大変な部分をお任せします。よろしくお願いします。」


「はっ!」



 さて、このパーティーは5時から始まり、7時に小休憩、8時から再開し、子供は9時に解散、その後は大人たちの交流の場となる。セバス達には9時までに証拠を持ってきてもらいたいが、こちらでも、何か掴めるかな…?



「まるでスパイ映画みたいだ。」



 不謹慎だが、少し、楽しくなってきた。







使えるものは使う。それが合理的!


タリアを無事守れるか?


ちなみに他の上位貴族の令嬢は既に婚約者がいます。

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作者の別作品もよろしくお願いします。 終末(ヘヴィな)世界をゆるふわに!
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