28 キャッチコピーは内・憂・外・患 <キラッ☆彡
いよいよパーティー会場へ、
「リーナのことは私とお凜に任せてください。」
そうリンに言われたので彼女のことは任せることにする。そして、お凜からも気になる情報が伝えられた。
「一つ目は、隣国の狙いさ、どうやらこの国の内部に手の者を侵入させ、寝返りそうな貴族に接触しているらしい、2つ目が、この国の有力貴族の衰退。3つ目が樹海のモンスターを狙うというものだった。」
「具体的には?」
「それが、たまたま散歩しているときに、会話が耳に入っただけで、よく聞いていないって言ってたよ。」
「分かった。3つ目はツニク大樹海の件だろう。そして2つ目はミトリーの街が狙いかも知れない。」
「3つ目と関連があるってことだね?」
「可能性はね、今度はその話をしている人物の顔や住処など、出来る限り調べてほしいと伝えてくれ。それと、彼らへの報酬はどんなものが良い?」
「私の場合だけど、好きなのは鶏肉だけどね。」
「魚じゃないんだ…」
「好きだけど小骨が多いだろう?あれが厄介なのさ。」
「鶏肉ね。」
それならショップで買える。
「じゃあ、リーナを頼む。」
「はい、冬也君もお気を付けて。」
リーナは体調不良で、予定通り参加辞退だ。出席はタリア、マリオ、クレアである。しかし、予定通りとは言え、リーナは本当に体調が悪そうで、慌ててしまった。彼女の為にも、何か成果を掴んでみせなくてはな…
「タリア様、お待たせして申し訳ございません。」
「どうしたのですか急に?」
「いや、人前ではため口はダメだろ?」
「ええ、ですがあなたに改めて敬語で話されると…違和感が…」
「そんなことを言うと俺はグレるぞ!いいか?好き勝手するからな?」
「冗談ですよ。エスコートはお任せします。」
タリアが左手を差し出す。
「?…!」
俺はポケットの中に入っていたビスケットを渡す。
すると即座に胸ぐらを掴まれ、
「次で最後…」
また調子に乗り過ぎたようだ。でも恋愛初心者には難易度が高いと思うんだ。
「私だって家族以外の男性にはこんなことしたこともありませんよ。」
やっぱ心読めてるよね?
「ゴホンッ!さあ、早く馬車に乗りなさい。」
「はい、さあ、トーヤ様お願いします。」
いつの間にか来ていたタリアパパ、フリオ侯爵が俺を見る。俺は目を合わせないようサングラスをかけ、羞恥に堪えながらタリアの手を取り、馬車に先導する。
いよいよ会場に出発だ。俺は恥ずかしさをバネに成長してみせる。マリアたんの為に!
『プレイヤーレベルが30を超えました。新機能が解放されます。』
?!?!なぜ今?!幸い周りにはマナーモードにしてるから気づかれなかったが、俺だけにしか見えないよう設定した画面のみを目の前に表示する。この機能は、ホログラムで表示する機能と、追加でお願いした念じるだけで操作できる機能を組み合わせて出来る。人のいるところでも気づかれずにできるから便利だね。
相沢 冬也 Lv30
ステータスポイント 23 【親愛度ボーナス 1370】
HP200
MP400
攻450
防250
魔攻175
魔防450
素早さ700
器用さ500
賢さ110
ラック100
親愛度上昇速度アップ
火魔法Lv3
水魔法Lv3
全世界全言語・文字翻訳
マジックボックス100種99個
マーキング
超反応
魔纏術Lv1
猫かぶり
威圧
索敵Lv1
自動MAP
異常状態耐性Lv3
キャンピングカーLv2
・ステータスポイントが300P追加されます。
・拠点登録機能が拡張されます。登録数が「10」になりました。「ホーム」が設定できるようになりました。
・クエストが受注できるようになりました。
・ショップのアイテムが解放されました。
・Lv30になりましたので、RCが3枚記念に贈られます。
ひゃっほーい!いつの間にか30レベルになった。もしかして、ゲームと同じで戦闘以外にも経験値が入るようになっているのか?!
PGにおいて、経験値は戦闘以外でも手に入る。これは建国プレイなど、戦闘をあまりしないユーザーの要望に応えたもので、プレイヤーが経験したものによって、経験値が入る。例えば国の人口を増やしたとか、店の売り上げが伸びただとかだ。いろいろと濃い経験をしたからな…そのおかげで手に入ったようだ。
そして、クエスト受注。これもチュートリアルが終わって、最初のイベント、「ギルドに加盟せよ」に関わってくる。始めたばかりの頃はまだギルドに入れないが、とあるお使いイベントを終わらせると経験値がまた入り、レベルが最低30になる。そうして、依頼品と強さを手に入れることでギルドに加入出来るという条件なんだ。
今あるクエストは?
早速クエストを検索してみる。すると。
クエスト1・森の住人を救え
クエスト2・アイギスたちを救え
クエスト3・タリアを守れ
の3つがあった。とりあえず受ける。完了しているものはグレーになるが…
「どれも完了していない!?」
何故だ!?少なくともアイギスと戦闘になる前に毒使いのヴァイパーは排除した。まだ何かあるというのか…
(「山田!冬也だ。」)
(「はい、社長どうしました?」)
(「アイギス様達が危ないかもしれない。至急ミトリーの街に向かってくれ!佐藤とりゅうも連れていけ。」)
(「えらく急ですね。分かりました。今から向かいます。」)
(「頼んだ。もしもの時は戦闘もあり得る。全力で行けよ!」)
そして俺はスキル画面を呼び出し、必要と思われるものを取得する。
悪意察知New:悪意を持って近づくものが分かる。不意打ちを防ぐ。50P
白魔法New:(アンチポイズン:10 アンチパラライズ:10 ヒーリング:20)30P+60P+120P
マップマーキングLv1New:対象の現在地をマップに映す(5)。50P
マップマーキング(MM)は、マルチプレイする時など、味方の位置を分かるようにする。これは、パーティーメンバーや、仲間が異常状態でダウンした時に、何処に居るかなどを知らせる機能だ。
「マーキング・タリア・フォーチャー」
これでタリアと万が一離れることがあっても、俺に配置がすぐ分かるようになる。
(「お凛、聞こえるか?」)
(「旦那?どうかしたのかい?」)
(「レベルアップで新機能が追加されてね、その新しい機能を使ったら、もしかするとタリアの身に何か起こるかもしれないと言う情報が手に入った。万が一の時の為に、ケットシーを何人か回してもらえないか?」)
(「分かった。暇そうな奴に声を掛けて王城に向かうようにする。合図は両手を伸ばして宙でクルクル回し、その後柏手を2回だよ。」)
(「分かった。よろしく頼むよ。」)
あと、一応大丈夫だとは思うが、猛虹のじっちゃんにも伝えておこう。
……………
……………
……………
さて、いよいよ王城に着いた。まさかタリアも守ることになるとは、気を引き締めて行かないとな…
先に馬車から降りて、タリアに手を差し伸べる。それを見てタリアも満足気だ…
(さて、悪意察知には…おいおい、この国大丈夫かよ?)
王城の内部に、5つの悪意が映っていた。
会場に入るとは言っていない。




