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25 漢には時には強引さが必要なんだ。高級フレンチレストランでチャーシュー麺を頼むような強引さがな…

マリアスの告白は成功なるか…


山田「いや!無茶苦茶だろこの展開!」


彼の業は深い…


山田「お前が原因だよ!」


 こいつ、むっつりさんだ!マリアスがチラチラと女性陣の脚を見ている。よく分かる、俺も胸と脚をよく見るから、ちなみに兄ちゃんはうなじ、父ちゃんはおしりを見てしまうらしい。だいたいこういう奴はむっつりである。なんか親近感がわいたので、マリアスにサムズアップしておいた。彼はビクッとしてたけど。


 何気に、メリナ、リーナをよく見るなこいつ…だがリーナはいけない!このままいけば BAD END になってしまう。


 俺はリーナに目配せをする。リーナも頷いている。さて、恋のキューピッド作戦開始だ!


「マリアス様、メリナ様があなたのことを好きみたいですがあなたは如何ですか?」


「「?!」」


 今日最高のブッ込みだ!これでマリアスを揺さぶる。


「急に何を言ってぃるんだぃ?」


「この反応、脈ありみたいですね!」


 リーナもブッ込む。


「お二人とも…さすがに無いです…」


 リンが何か言っているが、恋愛経験0の初心者キューピッドなので勘弁していただきたい。


「そうなのですか、マリアス様?」


 メリナが期待した目で彼を見ている。周りを見てみると、使用人や護衛の者たちも隠れてこちらをチラチラうかがっている。あ、ママさん’sも居た。


「え、そ、そんなことは無いよ!君は大事な親友だけどね!!」


 こいつ、ヘタレた!






「でもマリアス様、さっきチラチラとメリナ様(の脚)を見てたじゃないですか。」


「いや、今日は外に出ても大丈夫なのかと思ってね、彼女は体が弱いから親友としては心配なんだよ。」


「マリアス様…」


 メリナのテンションが一気に下がった。このままではこのヘタレ、BAD ENDに直行だぞ!俺がその運命を変えてやる。俺みたいな思いはさせない!!







 従表姉妹の姉ちゃん、俺の初恋の人、でも姉ちゃんは兄ちゃんが昔から好きで、俺はそれに気づかずにいた。そしてそのまま何もせずにいたら兄ちゃんと付き合いだした。二人とも好きだから応援したけど。今だなぜ自分から行動しなかったのかという後悔が胸を締め付ける…思えばこの頃から少しずつ俺は腐っていったんだ…このままじゃこの二人は結ばれない!絶対後悔する。








「嘘だな。」


「え…いや、嘘じゃない。」


「俺には分るよ…経験者だから…」


「経験者…?」


「好きな人が自分以外の男と付き合ってしまった…それが肉親だった…二人の仲が良い様をずっと見せられてきたんだ…」


「…それは…」


「いいかマリアス!最初は少し面白半分でお前を煽った。俺は最低な人間さ、こんなかわいい子に想われてさらにイケメンのお前に嫉妬したからな…でも駄目なんだよ…やっぱさ…BAD ENDは見たくないんだよ…」


「いや…そんな…」



「冬也君?」


「トーヤ様?」


「一体どうしたのですか?」



「悪いなリーナ、やっぱ半端なことして後悔したくない。」


 体に何か熱いものが入ってきてどうにも力が入ってしまう。なんだこれ?


「お前の悩みは大体分かる。自分に自信がないんだろう?」


「そんなことは無い!」


「立派な親や優秀な兄に対して自分は平凡、本当にラプス家の男なのか?そんな風には思っていないか?」


「違う!」


「そして自分の性癖が醜いと思っているんだろ?」


「そ、そんなものない!」


 自分の生まれや、周りの評価、自分の性癖、などのコンプレックスは思春期には当然持つものだ。ついつい周りと比べて自分はこんなに劣っていると思い込んでしまう。そして、そんな自分を認めたくなくて、誰にも打ち明けずに自分の中にしまい込んでしまう。


 今マリアスは、典型的な思春期を送っている。そして、このまま好きな女が他所に行ってしまうと、絶対に治らない傷が残ってしまう。俺が悪役になってでも、その凝り固まったコンプレックスを砕いてやる!



「ターゲット・メリナ、コーディネート・すく水ニーソ!」


「え?何この光…キャーッ!」


「メリナ!!」



 メリナを光が包み込む、そして、すく水にニーソを履いたメリナが居た。


「いやーっ」


「…っメリナ…」


 メリナから目を離せないマリアス。そして、メリナの無事を確認しようと駆け寄ってくるメンバー達、


「プレビュー・エリアコーディネート・すく水ニーソ!」


 そして、メリナを中心として10mの円の中に入っている人間全員がすく水ニーソを着用した姿に変わった。


「キャ―――!」

「きゃーーー♡」

「いやーーー、リーナ可愛いですわ!」


「あらあら」

「まあまあ」

「少し恥ずかしいですね…」


「なんと、我々まで…」

「おいこっちを向くな!目が腐る!」

「アルフ…俺お前のことが…」









 一部吐き気を催すほどの事態になっているが、美少女・美女・美魔女たちが全員体のラインをハッキリとさせた衣装を着ている。一部を写さないよう秘かに写メを取りつつ、マリアスを見る。


 あ、やべぇ…何か少し冷静になってきた…今はマズイって!このままの勢いで行かせてくれよ!じゃないと今後の俺の身の危険とか、羞恥心とかで悶絶するから!もっと熱くなれよ!!俺は心を奮い立たせてマリアスを見る。



 他の人間はプレビューのため、20秒ほどで元の衣装に戻ったが、メリナは未だにすく水で、恥ずかしさでうずくまっている。


「どうだマリアス…嬉しいか?」


「こ、こんなの…」


「今確信した。お前は間違いなくメリナが好きだよ。」


「なっ!」


「~~っ!」


「お前、女性の脚が好きなんだろう?ついつい見てしまうんだろう?そしてそんな自分を嫌悪してしまうんだろう?」


「----ックッ」


「でも今の状況でメリナ以外の人間が視界に入っていなかったじゃないか!」


「!!」


「そう…なの…ですか?マリアス様…」


「ち、違うんだ!メリナ…これは…」




「マリアス、聞け!俺もかつて、自分の性癖にコンプレックスを持っていた。いや!こじらせすぎて本当に家族と血が繋がっているのかとすら不安になり、夜も眠れなかったんだ!」


「ッ…どういう事なんだ?」



「俺のひい爺ちゃんは、ひい婆ちゃんの顔と、その少し強気な性格を愛した。


 俺の爺ちゃんは、婆ちゃんのその柔らかな二の腕と、控えめな性格を愛した。


 俺の父ちゃんは、母ちゃんのお尻と、好奇心旺盛な性格を愛した。


 俺の兄ちゃんは、姉ちゃんのうなじと、クールなその性格を愛した。



 でも俺は…女性のおっぱいと脚が好きなんだ…」


「はぁ…?」


「皆その女性の内面を見ているのに、俺は女性の体しか見ていなかった…それに気づいた時、自分がなんて卑しいやつなのかと悩んだ!本当に相沢の血が流れているのか悩んだんだ!」


((((いや、十分似た者家族だよ!!!)))


「それで…?」


「そんな自分が嫌で嫌で、従表姉妹の姉ちゃんに嫌われたくなくて…結局好きだと伝えることも出来ずに、兄ちゃんと付き合った…分かるか?常に目の前で好きな人が、他人とイチャイチャするんだぜ?それも家族だから…離れることも出来なかった!」


「?!」


「マリアス!お前分かっているのか!今しかないんだぜ!」


「なにが…」


「メリナを見ろ!」


「…~~~っ」


「~~~っ///」


「いいかマリアス、あと数日でパーティーがある。当然そこで婚約者が決まる者もいるだろう。そんなところにメリナは行くんだぜ!お前以外の男もいる場所に!」


「っ?!」


「いいか?お前は侯爵家の息子だ。だが一番偉いのか?お前の他にも侯爵家はいるし、その上の公爵、王族がメリナを見初めたら、メリナは他人の者になるんだぜ!」


「そんな!」


「それが現実だ!貴族にとって政略結婚は義務の一つである…いくら恋愛結婚が認められていても、現実的に考えて、最上位の貴族との縁談だ…メリナが取られる可能性が高い!」


「あ…ああ…」


「いいのかマリアス!メリナがお前だけに…お前しか届かない位置にいる今が最後のチャンスなんだ!このままメリナが他の人間に嫁に行ってもいいのか!!!?」


「嫌だ!メリナと離れたくない!」


「マリアス様っ」


 俺はマリアスの肩を掴みメリナの方に体を向ける。


「いいか…手に入れるなら今だ…

 

 マリアス…男ならこの女が欲しいと思ったら、全力で行け。その手を掴んだら決して離すなよ。とことん食らいつけ」


コクっ


「いけ!カッコなんてつけるな!今のお前はとんでもなく情けない、これ以下にはならない!なら自分を奮い立たせて、少しでも漢を見せろ!」


「ありがとう…言ってくる!」


「ああ」



 そして彼はメリナの前に立つ、メリナはまだ床に座り込んでいたので、手を握って立たせる。


 あっ、さすがに告白の場面ですく水ニーソは無いな…写メを取って、すぐさま元の衣装に戻す。



「…メリナ」


「…はい…」


「好きです。」


「~~~っ!!?///」


「彼の言ったとおり、僕は自分に自信が持てなかった…自分が…女性の脚をついつい目で追ってしまって…そんな自分が嫌だった…」


「はい」



 その場にいる全員が二人を見守る…


「そんな僕が…君に告白するなんて…それに…君の体を思うと…物凄い負担が掛かるんじゃないかって…」


「そんなっ!…そんなこと…気にしないで…」


「さっきまでそう悩んでいた。メリナに自分は釣り合わない…そう自分に言い聞かせて、他の女性に目移りがしたこともある。…だけど、やっぱりメリナが一番だ。」


「~~ううっ」


 メリナはとうとう涙を流した。


「メリナが他の男と一緒にいるのを想像しただけで、この世の終わりかと思った。君が他の男と手を繋ぐ、キスをする。そんなことは認められない!君は俺だけのものだ!」


「う…ぐすっ…マリアス様ぁ~」


「メリナ、君が好きだ!この世で一番愛してる!!僕と結婚してほしい!!!」


「はいっ!私もあなたが大好きです!!不束者ですがよろしくお願いしますぅ!!!」


「メリナ!」


「マリアス様!」



ワアアアアアアアアッ!!!



「ぐすっ…メリナ…本当に良かった…」

「私…感動しました…すんっ…」

「良かった…本当に良かった…」


「マリアス…成長しましたね…」

「メリナ…幸せになるのですよ…」

「素晴らしいモノを見ましたわ…うっ」


「坊ちゃま…ご立派です…」

「俺は…ラプス家に仕えることが出来て…本当に良かった…そうだろ!野郎ども!」

「「「おおおおおおおおおっ」」」





 良かった。二人の若者を救えた…こういう場面じゃ…やっぱあれが定番だろ?行くぜ…


「ぐすっ…ところでトーヤ様…」


エンダアアアアアアァアアアアァア!!!!!


「先ほどの辱めに対してお話があります。」


嫌アアアアアアアアアアアァアァァ!!!!???








すく水ニーソ…体のラインがはっきり出るファッション…こいつ…出来る!


ちなみにこの後冬也は皆からかつてないほど強烈な折檻を受けることになる


そして残るは明日のファッションショーへ…


果たして冬也は今日を生き残れるか…

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作者の別作品もよろしくお願いします。 終末(ヘヴィな)世界をゆるふわに!
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