表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/162

18 そんな装備で不審者か?


山田「社長、また作者メタボがやらかしたらしいですよ。せっかく文章とかストーリーを評価して貰ってたのに、16話投稿した後に減点されましたよ。駄文ばっか書いてるから…」


冬也「まあ、言ってやるなよ、アイツだって疲れてるんだろ…」



山田「しかし、16話のサブタイってなんですかあれ?「割とへびぃな展開だぜ…」ですよ?いくら蛇神の初登場だからって親父ギャグじゃないですか。」


冬也「いや、あれ実はサブタイじゃなくつぶやききらしい。」


山田「はぁ?」


冬也「なんでも16話投稿する少し前に会社から連絡が来て


(「土曜も出勤が決定しました。夜勤頑張ってね\(^o^)/」)


ってきたようだぞ…「それオワタの顔文字だから…」と現実逃避してしまったらしい。

それで勢い余ってサブタイでつぶやいたのが真相だ。」


山田「はああぁぁっ?!」


冬也「土曜の夜勤って帰ってくるの日曜の朝だろ?せっかくの日曜日をほとんど寝て過ごすんだぜ?しかも2週連続だぜ?「へびぃ」な展開だろ?あまりのショックに、カタカナに変換するのも忘れてるんだぜ?」


山田「何やってんの作者アイツ?!サブタイでつぶやいてる奴なんて見たことねぇよ!!ってよく見たら17話の後書きでもつぶやいてる?!


(「それじゃあ、会社行ってくる!」)


って何だよ!?そんなんツイッ○ーとかでしろよ!」


冬也「それなんだが、(「アカウントは持っているが何か愚痴は自分の口から言うから愚痴なんだ。」)って、妙なこだわりがあるらしく、さらに”いいね”が付くと、憎しみで闇落ちしてしまうのではないかと思ったらしい。アイツの周りは笑いながら”いいね”を付けるからな…先週の時も同僚が爆笑してたし…」


山田「めんどくせぇ上に人望も無いな、あの肉達磨メタボ!!?」








 蛇神からお土産を貰い、その場を後にした俺達は車に乗って王都に向かった。


「社長、何を貰ったんですか?」


「そういえばまだ見てない、確認してみるか。」


 マジックボックスから箱を取り出し中身を確認する。すると中から銃が出てきた。



「九九式軽機関銃…しかも銃剣がついてる。確か太平洋戦争なんかで使われた大日本帝国陸軍の装備だ。ひい爺ちゃんは戦争経験者だって言ってたけど、その時にこっちに来たのか…」


「分かるんですか社長?」


「ひい爺ちゃんに聞いたことがある。戦争の時にいろいろあってひい婆ちゃんと出会ったって、それで中学の時調べたことがある。少し弄っているようだけど恐らく間違いない。」


「今でも使えるんですかね?」


「分からない、実物を日本で触ることはほぼ不可能だし。」


「ご主人様、この辺りは人目がなくちょうどよい広さかと、試用してみますか?」


「ああ、一応車は停めておいてセバス。」


「畏まりました。」


 弾が入っているか確認するために銃に触れる。すると頭の中に情報が入ってくる。


(これは魔力を銃弾に変化させて撃つのか!?)


「どうしました社長?」


「ああ…なんか使い方が分かった。魔力を込めて打つらしい…」


「では今から試射していきますか?」


「ああ、セバスここを頼むよ。山田と佐藤はついて来てくれ、田中夕食の用意を頼んだよ。りゅうも一緒に行く?」


「がう」


「お任せください。」


「腕によりをかけて作ります。」


















 りゅうは嬉しそうにその辺を飛び回っている。短い手足を揺らしながら翼をパタパタさせて飛ぶ姿は何とも癒される。俺より前に出ないことと、遠くに行かないことを言い聞かせ、山田に様子を見ていてもらい、佐藤には試射中の俺の護衛をお願いした。


 そして試射の結果、今でも十分に使うことが出来た。うん、なるべく人に向けるのは勘弁したい威力だ。そして銃剣もその辺の武器よりも業物であることが分かった。ショップで武器を用意しようと思っていたが、俺はこれを使うことにしよう。その他のメンバーには装備をショップで用意する。手に入れた金をマジックボックスに収納すると自動的にショップで使えるようになるみたいだ。ここ最近で手に入れた金は150万ほどだ。


「何かいい装備はあるかな?」



 そう考えながら車に戻った。






 

「今日のメニューはラーメンセットです。」


 田中が用意してくれたのは、醤油ラーメンとチャーハンのセットだ。ホント田中が居てくれるから日本食をいつでも食べられる。嬉しい限りだ。


「今日も美味い!ありがとう田中。」


 田中は今日もいい仕事をしてくれた。ところで同じゴブリンなのに山田と田中は違う。山田がスタンダードな禿ゴブリンに対し、灰色がかった黒髪のジェントルマンスタイルだ。何故こうも容姿が違うのだろう?恐らく理由は建国プレイへの対応だ。


 営業マンやシェフという二人の名前についている職業でお分かりだと思うが、この二人は戦闘タイプではない。職業タイプである。ユーザーからの要望に運営が答えたのが職業シリーズのパートナーである。社会を構成する職業についているパートナーが欲しいとの要望にまずそれぞれの種類のパートナーを職業人にした。


 第一弾は山田などの普通のゴブリンの名前に職業を書いただけのものである。しかしとあるユーザーが、


「社員や客商売の店員がハゲのゴブリンとかありえない!もっとイケメンとか美人美少女を増やして!」


 という声を上げ、実現したのが第2弾の職業シリーズである。田中がこちらに当たる。


(改めて考えると酷い格差だ…)


 そんな世知辛い事情を思い出しながら食べていたが、すぐに思考を切り替え、料理に舌鼓を打つ。












「ご馳走様、さて、皆にはこれから装備を用意しようと思う。パーテル狩りまくって結構お金がたまっているからね。」


「森で出てくるのほとんどパーテルでしたからね。」


「たまに料理に使える野草はありました。」


「頭、狙うの、難しかった。」


「確かにパーテルばっかだったな…サンドーコとローバが居れば捕まえて牧場に持って行ったんだけど…まあ森の住人だったから結果オーライだ。誘拐犯にならなくて済んだ。」


 



 スマフォを取り出しショップの項目を選ぶ、ショップにはいくつかの項目があり、


・装備

・アイテム

・ファッション


の中から装備を選ぶ。そしてまた項目が出る。


・武器

・防具

・アクセサリー


今回皆に今まで満足な装備を用意できなかったからここで出来るだけいいのを用意する。ついでに俺のステータスアップの為に(リンに襲われないため、対抗するため)もいくつか用意しておこう。ついでに耐性系のアクセサリーもいくつか買っておくか。予算は100万!










山田


武器:グルカナイフ 攻+60

防具:亜竜のスーツ 防・魔防+40

アクセサリー:ガスマスク 毒・麻痺耐性



田中


武器:万能包丁 攻・器用さ+40

防具:1流調理人のエプロン 防・魔防・器用さ+20

アクセサリー:シェフのバンダナ 毒・麻痺無効



佐藤


武器:ダマスカスの3節棍 攻・器用さ+50

防具:火喰いドリの皮鎧 防・魔防+20 火属性耐性

アクセサリー:快速の腕輪 素早さ+30



セバスチャン


武器:魔弾道ナイフ 攻+40 器用さ+20

防具:ヴァプラの燕尾服 防・魔防+20 異常状態耐性 中

アクセサリー:万能ツール 器用さ+10



りゅう


武器:雹炎の首輪 攻+30 水・火・無属性付与

防具:キマリスの胴衣 防・賢さ+20 

アクセサリー:万薬の腕輪 異常状態耐性 中



 計72万!後の予算はリンとお凛のために残しておく、そして万薬の腕輪を、俺の分も含め10個買っておいた。これで今までよりも生還率がぐっと上がったはずだ!




「おかしいでしょ社長!?何で俺だけガスマスクなんですか?!顔か?顔なのか?!田中さんと違って俺には顔を出すなってことですか??!」


「違うよ、それ態々顔につけなくても紐に腕を通して背中に背負えばいいんだよ、カッパの甲羅みたいに。」


「カッパって…俺は好きでハゲてるんじゃない!!」


 なんか山田のトラウマに触れてしまったようだ。俺基本パートナーのプロフィールは可愛い女の子キャラしか読んでないしな…気になった関連キャラは読んでるけど。


 一通り叫んだ後、山田はガスマスクを背中に背負った。




「山ダック、そんな装備で大丈夫か?」


「大丈夫じゃねぇ!!大問題だ!!!っていうか俺は山田だよ!何だよ山ダックって、アヒルになってんじゃねぇか!!」


 今日もノリが絶好調だな。そしてワイワイやりながら、リーナ達を追って王都に向かう。

















 リーナ達を追って2日、彼女たちを追い越し、王都に進んでいる。


「あちらもそろそろ昼飯らしいな。準備している。」


「昼食の準備が整いました。いつでも食べられますよマスター。」


「ありがとう田中、今日は風もないし天気もいいから皆で外で食べてみるか?」


「いいですね社長。」


「オラも、かまわない。」


「ではそのように準備してまいります。車はステルスモードにしておきましょう。」


「助かるよセバス。りゅう、今から外で食べるよ。今のところ王都でお前を自由にさせてやれないから今のうちに外を堪能しておくんだよ。」


「がうっ!」






 そして皆で外で軽く昼食をとる。こういう時間もいいもんだ。リーナ達も止まって昼食の準備に取り掛かっているようだ。さすがに侯爵の大名行列は100人ほどの大所帯だから準備に時間も掛かるだろう。今のうちにりゅうを思いっきり遊ばせておくか。


 

 そう思っていると索敵に反応が出る。俺の場合毎分1%のMPが回復する。今で言うと4MPだ。だから索敵は基本発動しっぱなしになる。


「無粋な奴らもいるな…」


「私が処理してきましょうか?」


「敵は20人ほどだ。万が一もないとは思うが、せっかくの対人戦だ。ここは皆でやってみよう。」


「畏まりました。」


「山田と田中はどうだ?」


「俺は全然いけますよ。」


「あまりこの包丁で人を切りたくはありません。」


 そうだった。田中には包丁を買ったんだった。また新しい戦闘用の武器を買わなくちゃな…あと、グルカナイフとガスマスクを付けたスーツ姿の山田は何かヤバい、その姿に狂気を感じるね。ぶっちゃけ怖い…


「山田…自首しろよ?」


「何もしてねぇよ!?」


 リーナ達一行はここから2km以上離れているために目撃される可能性はないだろう。


(今の俺らってかなり怪しいからな…主に山田が…リーナ達とは別行動の予定だから今対人戦を経験できるのは丁度いいな。)


「しかし、この襲撃者たちも運が無いですな。よりによって我々を襲おうとするとは…」


「まあ、100人越えの大名行列と、こんなガキを連れた暢気のんきに昼飯を取っている5人組じゃあ、こっちを襲うだろう。」


「思わず同情してしまいます。」


「さて、佐藤、今回はなるべく殺さないようにね。」


「分かった。」


 俺も大分こっちに染まったみたいだな。殺さないようにって自然に言葉に出てきたよ。まぁ、武術を教えてくれたひい爺ちゃんはガチの戦争経験者だから「られる前にれ」って教わったし、基本犯罪者に容赦する必要無いって俺は思っているからな…日本に帰っても真面まともでいられるかな俺…



 そうのんびり構えていると、ようやく男たちが出てきた。


「へっへっへっ、こんな所でのんびり昼飯とは危機感が足りねぇんじゃねえの?とりあえず金目のものは全部置いて行ってもらおうか?」


 20人の集団は全員汚い恰好をしていた。


(こんないかにも野党ですってやつ始めて見た…生け捕りにしなくてもいいんじゃないかなこれ?汚いし…)


「おいおい、ビビッて声も出ねえのか?さっさと出せって言ってんだよ!!」


 勘違いした盗賊たちがなんか吠えている。なんかもう嫌になったのでさっさと片付けよう…そう思い、動こうとした時、リーナ達が居る方から何かがすごい勢いでこっちに向かってきた。


「な、何だ?!」


 俺は嫌な予感が全身を襲う。あれ間違いなくリンだよね?嫌だなぁ~身体能力が上がったせいか、この距離でもリンの顔が良く見える。口が弧を描いていかにも嬉しいといった表情だが、見開かれた目が血走っている。


(ああ、俺は今日、ここで死ぬんだな…)


 今のリンを見て、本能で感じた。襲われないように努力していたが、あのリンには敵わない…また辱められることが容易に想像出来、俺は現実逃避をした。




「頭ぁ!女がこっちに向かってきてます。」


「んなもん見れば分かる!あれはやべぇぞ!すぐ撤退だ!!」


「もう間に合いません。」


「いいからズラかるz


ゴオオオオォッ!!


 野党たちが居たところを巨大な炎が通過する。あれ消し炭になってるよね?






「冬也君!会いたかったぁ!」


 この惨劇を起こしたとは思えないほど可愛い声で俺を呼ぶ、そんな目が血走ったリンに捕まった。


「ああぁ、二日ぶりの冬也君の匂い…もう離さない…」


 今、俺の目は死んでいるだろう。全然体が動かない…そのままなすがままにされているとリンのステータスが見えた。




 

恥ずかしがり屋の女王様 リン ☆7 (ヒューマン) Lv55


HP660

MP590

攻330

防300

魔攻580

魔防570

素早さ310

器用さ320

賢さ80

ラック5


鞭打ち

火魔法 

緊縛術

回復魔法

陛下への愛(誰にも渡さない)

だって私が奥さんだもの!(私だけが居ればいいの)

私の料理は如何?

旦那様を捕縛術(離さない)

トウヤロックオン!New:冬也を捕まえるとき。すべてのステータスが冬也のステータス分上乗せされる。愛の賜物である。




ギエピー!!




冬也の知らないリンスキルの数々は、特に伏線とかないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
作者の別作品もよろしくお願いします。 終末(ヘヴィな)世界をゆるふわに!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ