夏の出来事(?)その1
初投稿です。
アドバイスや、誤字脱字があれば教えてください。
僕はあの夏の日が好きだった。
それはとても暑かった。
そして、夜がとても綺麗で幻想的で。
とても好きだった_____そんな夏だった。
僕はどこにでもいる普通の大学生。
友達はどこにでもいる普通の男性ととても限られている超お金持ち。
夏だからこそできることを僕達はやっていた。
「なぁ、今日は何する?」
普通の男性___亜季は僕達に問いかけた。
「う~ん。そうだね~1通りしちゃったしね~」
お金持ち___尚が膝に肘をついて言った。
「そだねーーーー」
僕は携帯をいじりながら言った。
すると亜季は立ち上がって
「朔!!お前少しは考えろよ!!」
朔とは僕の名前だ。
僕はため息をついて、反論しようとしたら
「ねぇ、亜季。人の耳元で大きい声出すんじゃないよ?ん?」
尚がとても良い笑顔でキレていた。
ーうわぁ。尚がキレてる...。こうなるとうるさくなっちゃうんだよなぁ
僕はそれとできるだけ関わらないように努力した。
その間に携帯で『夏によくすること』と検索して調べた。
検索に引っかかるのは、花火、祭り、肝試し、海など、もうやったことあるものしか出てこない。
この中で唯一してないものと言えば祭りかな?
その他は一応やった。
肝試しはちゃんとした心霊スポットに行ってきた。
亜季は怖いものが苦手でお化け屋敷とかも行かないみたいだから、せっかくだからと思って尚と亜季に隠れて必死に探して亜季を騙して連れていった。
案の定、物凄く怖がったが(笑)
プールの時は亜季が女性をナンパし、尚は男性からナンパされてて大変だったし。
ーもう2度とあいつらと行かない
そう心に決めた僕だった。
「「で!どこ行くの!!朔!!」」
2人が僕に矛先を向けた。
ーあ、まじか。嫌なんだけどなぁ
僕はそう思いながら
「うーん。じゃあ祭り行こう」
と言った。
すると、2人は黙りこくってしまった。
2人の顔を見ると、亜季は驚いた顔、尚は何か考えている顔をしていた。
「あ、あのぅ...」
僕が声をかけると
「「それいい!!」」
2人は声を合わせて言った。
「祭り行こうぜ!!俺、仮面欲しい!!」
亜季は目をキラキラさせて言った。
「それをいうならお面ね。ボクは祭りなんて小さい頃以来だなぁ。楽しみ」
尚は亜季にツッコミを入れた。
「じゃあ祭りに決定で。でも、どこの祭り行く?」
「そりゃあ、あそこだろ」
亜季は当たり前だと言わんばかりの顔で言った。
「山神神社だよ」
山神神社____僕らの街にある小さな神社。
毎年、初詣はこの神社に来ている。
「あ、そっか。山神神社今週だもんな」
僕は携帯を眺めた。
「これ土日じゃん。すげー混みそう」
亜季は携帯で山神神社の祭り日を検索していた。
「土日かー。僕はどっちでも空いてるからどっちでもいいけど...」
僕は予定表をみて言った。
「僕は.....そうだな。お店次第かな?毎年祭りの日に近づいてくるとお客さん増えるから」
尚は微笑んで言った。
尚の家は由緒ある着物屋さんで、江戸時代ぐらいから続いてるらしい。
尚はお店のお手伝いをしてるらしく、その関係か家でも着物だそうだ。
普段(大学に来る時)は普通の服を着ている。
「じゃあ尚は祭りの日は着物着るのか?」
亜季は尚に問いかけた。
「んーそうだね。」
尚は腕を組んで言った。
「じゃあとりあえず、祭りの日は亜季と迎えに行くから」
そう言って僕達は解散した。
ー祭りかー。久しぶりだなぁ
そう思いながら僕は家まで歩いた。
家は、大学から徒歩10分ぐらいの所にある。
もちろん、一人暮らし...なんだが...。
僕は家____マンションの自動ドアをくぐった。
エレベーターを使い、10階まで上がる。
エレベーターをおりて、1001号室に向かう。
ふと空を見ると、夕方ならではの綺麗な色をしていた。
まるで、絵の具でグラデーションを作ったような。そんな感じ。
ーベランダから見たら綺麗だろうなー
『後で写真撮ろう』と呟いて鍵を開けた。
カチャッ
「ただいまー」
キャラクター紹介
朔: 主人公。やる時はやる。優しすぎて、人に頼られすぎて時々溜め込みすぎる時がある。
亜季: 活発。少々キレ性。見た目はチャラいが中身はそうでもない
尚: 超お金持ち。優しく、穏やかだが、怒るととても怖い