第2話 襲撃(2)
「クレア!いつまで経っても合流地点に来ないから心配しましたよ!どこで遊んでたんですか!」
廊下の奥からシナハメイド長と同僚のアナフィアが駆けてくる。
「シナハメイド長!ちょうどよかった。みんなを起こしてください。賊です!規模は最低2人以上野菜貯蔵
庫から侵入。対象はアリア様のようです」
緊急時の伝達方法を思い出し思い出しでシナハメイド長に伝える。
「よくやったわ。あなたはそのままアリア様を連れて旦那様方を起こしてきて!アナフィアは他のみんなを起こして!クーノル家のメイド流近衛術!賊に叩き込んでやります!」
「そんな近衛術初耳です!」
厨房から複数人の足音が向かってくる。
「おいババァそこどきやがれぇぇぇええ!」
一人目がナイフを持って突撃してくる。「あ…」
シナハメイド長への禁句をはなったこいつは終わったなと予見した。
シナハメイド長は半身になってナイフの外側へかわし、その突き出していた腕をつかんで地面へと叩き付けて言った。
「誰がババアですか。まだピッチピチの35歳です!」
「充分ババアじゃねえか!」
シナハメイド長の言葉に賊がツッコミを入れる。
シナハメイド長はスカートを巻くってスカートの中からモップを取り出す。いつも思いますけどシナハメイド長のスカートは一体どんな仕組みなんでしょう?以前屋根まで届く梯子をスカートの中から出してましたよね?
「ババア呼ばわりした輩にはお仕置きが必要ですね?このモップで成敗してくれます!」
「このババアふざけやがって!ぐがっ!」
「行きなさいクレア!旦那様方を!そしてアリア様を守りなさい。」
「シナハメイド長!死なないでくださいね?!」
「時間稼ぎもいいけど別に全員倒してしまってもよいのでしょう?」
「か、カッコいいです!シナハメイド長イケメン過ぎます。」
「あらそう?今なら殿方にも好かれそうかしら?「死ねぇ!」がふっ」
よそ見をしていたら賊のナイフがシナハメイド長を刺し貫いた。
「し、シナハメイドちょぉおおおおあ!」
賊の血走った目がこちらに向いたため私は振り向き様全力ダッシュを決める。
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