異世界からの闖入者
俺がまともなものを書くと、そう思っているんか。
異世界からの闖入者
「こんにちは、今日のターゲットはグリズリーです」
日本生まれのアメリカ育ち、ハーフの奴とはだいたい友達(この設定は今後活かされない)
俺は去年からアメリカで狩人をする動画をニコ生に配信している。
差別化を図ろうというあれで。
ニコ生支援者から振り込まれる金で装備を整えていく。
気分はちょっとしたRPGだ。
でかい獲物を狙えば狙うほど、支援者は増え、装備も増える。
日本国内では乗り辛いでかめのキャンピングカーに乗って、俺はその日も”無謀”な狩りに出発した。
防寒装備は完璧。
俺の相棒である”弓”も完璧。
そう、俺は弓で狩りをする男。日本では弓での狩りは禁止されているからな。
俺は針葉樹林地帯に向かって車を走らせていた。
「うわあ!!」
まずい、飛び出してきた鹿のような何かを跳ねてしまった。
車が凹んでいたら俺も凹む・・・
「皆さん、やっちゃいました。しかしこんなところに鹿が出るなんて珍しい」
俺は車を降りて跳ねた鹿に止めを刺さねばと思う。
「あれ?鹿じゃない??」
フロントガラス越しに見ると、鹿のようではあるが鹿でない。
金赤の毛皮に黒曜石のような黒光りする角。
こんなのは見たこともないぞ。
「UMAか?UMAなのか??」
俺はなんだか怖くなってアクセルを踏んで止めを刺す。
固い何かに乗り上げる感覚を何回か繰り返して、俺はその異常に気づいた。
「なんだ、これ目の前になんか出てるぞ!?」
ーyaまダはmonすターをやっつけtaー
「山田、俺は山田だ。俺がモンスターをやっつけた?」
ー経ken血をフreわけろー
・イ世界でさらにれヴェru↗︎だ!
・すてータスを交信daaaa
・SOU美を深KAさせyおちぇけら
「これ、見えてるのかな・・・?カメラにうつってるかな?」
俺はヘッドマウントディスプレイを取り外して確認するが、画面には何も映っていない。
「・・・UMAは撮影できてるな。ちょっくら行ってくるか」
実際、嫁への慰謝料と子供の養育費を払うのに嫌気がさしていたところだった。異世界で差別されてる亜人を集めてハーレム築くのもありかもしれない。そうだ。俺は現実世界で報われていないからニコ生なんかにはまってるんだ。
「目指すか。リア充ってやつを、いや・・・リア王を!!」
そう、ここにキングオブリアル、リア王が生まれたのだ!!
「俺を異世界に連れて行ってくれ!!家に戻って装備を整えてから!!」
ーさァ異セKaIへでlつ発だらー