4話:ギルド登録
ギルドと思われる建物には10分程歩いたところでたどりついた。
(探索者ギルド、オーム支部。オームはこの町の名前かな?ここがギルドで間違いなさそうだな)
慎也は建物についていた看板の文字を確認し、ギルドの建物に入っていった。
(おおー!!)
慎也が思わず感激してしまったのも仕方ない。ギルドの中は映画やゲームで見る様な光景が広がっていたのだ。奥には受付のような場所があり、手前の方は奥の受付につながる通路が1本あり左右には机と椅子が多く並べられ屈強な男達や、ローブを着た女性等が酒と思われるジョッキを手に楽しそうに会話している。
慎也はしばらくその光景を眺めていたが、後ろから人が来たのに気付き受付の並ぶ場所へ進んだ。
受付は3カ所あったが、上には丁寧に看板が出ており、「買取所」「登録・依頼所」「販売所」と書かれており、慎也は真ん中の「登録・依頼書」へ進み女性へと声をかけた。
「登録をお願いしたいのですが。」
女性は慣れた様子で、
「はい。探索者登録でよろしいですね?登録・依頼書担当のリリーと申します。探索者の登録には15歳以上ではないといけないのですが、大丈夫でしょうか?」
(15歳か、前世では29歳だし今の見た目も16、17くらいだから大丈夫だろう。余裕をもって18歳くらいにしておこうかな。)
「はい。18歳なので大丈夫です。」
すると、リリーは1枚の紙を取出し、
「では、名前をお聞きしますね。」
(リリーという名前から苗字のようなものはないのかな?シンヤと名乗るか)
「シンヤと言います。」
「では、この水晶に手を乗せて下さい。」
受付の右側にあった水晶に手を指されたので、おそるおそる手を乗せた。
「シンヤ 18歳
レベル:1
ランク:Z
称号:なし
筋力:Z-(Z-)
頑強:Z-(Z-)
俊敏:Z-(Z-)
体力:Z-(Z-)
気力:Z-(Z-)
精神:Z-(Z-)
魔力:Z-(Z-)
器用:Z-(Z-)
犯罪:なし」
水晶の隣にあったカードのようなものに表示されていた。
「登録は終わりです。ステータスはギルド内で表示したい場合のみ確認できますので安心してください。登録は以上なのですが、シンヤさんは初心者ということみたいですが、ダンジョン講習はお受けしますか?」
(おっ!そんなものがあるのか、さっきのステータスのようなのも良く分からなかったし、良い機会だ)
「もちろんお願いします!!」
大きな声を出してしまい、リリーは驚いてしまっていた。