1話:転生先、特典が決まりました
特典一覧表
1.勇者の力 2.魔王の力 3.英雄の力 4.王の力・・・・
51.筋力1.1倍 52.筋力1.2倍 53.筋力1.3倍・・・・
5001.弱者の力 5002.愚者の力 5003.愚王の力・・・・
99998.病99999.病(ランダム2種)100000.病(ランダム3種)
「・・・・100000種類もあるし、はずれの数が多すぎ!」
ざっと流し見た感じだと5000までが良い特典、残りの95000は悪い特典であった。
「転生先によりますけど、すべてが平均か平均以上出来る人間というのは中々いないものなのですよ。では、はりきって決めましょう」
天使が笑顔で右側の転生を決める福引機を指している。
「ふー・・・、やるしかないな。ちなみに、転生先はどんな場所があるんだ?」
天使は困り顔になり、
「皆さん、その様な質問をしてくるのですが、なかなか答えるのが難しいのです。無数にある世界であなたの住む地球のような科学の発展した世界、あなた方の言葉でいう魔法の世界、SFの世界、@;¥」の世界、ああこれはあなたの世界にはない概念の言葉ですね・・・その様な世界が多々あるので説明が難しいのです」
「なるほど、まぁ結果次第でわかるかな。じゃあ回させてもらうぞ。」
俺は福引機に手をかけ勢いよく回した。
「コロン、カンカンカン」
球が勢い良く飛び出し、
「これは魔法が発達した、ダンジョンを中心とした世界ですね。」
天使が教えてくれた。
「よっしゃ!魔法の世界。後は良い特典を引くだけだ。」
俺は天使から10面ダイスを受け取り、振った。
数字の数は10、
「では10回回して下さい。」
俺は特典の福引機を6個の球が出るまで回した。
「15、99、100、150、610、720、777、4444、4999、5000、全技能取得可能、取得経験5倍、取得経験10倍、能力上昇値倍、全盛期体型での転生、解析、極運の星、状態異常無効、自動翻訳、記憶継承です。ここまで良い特典で記憶継承、全盛期体型での転生は初めて見ました。」
「記憶継承?」
「皆さん最近の小説等の影響で自分が特別なのだと思ってしまっているのですけど、ここは皆が等しく転生する場所です。なので記憶を持ち、現在に近い体のまま転生する確率等殆どないのです。記憶継承を特典として転生しても、母親の胎内にいる間の衝撃で殆どの記憶がなくなってしまうのです。たまに前世の記憶があると言う人は断片的等に記憶が残ったひとなのです。残りの特典は自分で確認してくださいね。」
(完全に図星だわ・・・。転生キターとか思ってたのが恥ずかしいわ)
慎也は冷や汗をかきながら適当に福引を回してしまったのを後悔していた。
「では、ここでの決め事は終わりましたのであちらの扉から転生をお願いします。ここでの決まり以外は大体の平均に沿って決まっていますので、転生していきなり死ぬや、樹海、海に転生等はないので安心してください。」
そう言われた俺は、扉に向かって歩き扉を開いた。
扉を開くと光につつまれ目が慣れた時には石で出来た門の前に立っていた。