14話:初めての仲間
【公認奴隷取引所】
そこそこの大きさだが、清潔感はある建物であった。奴隷を扱っているのだから不衛生なイメージがあったのだが、そこは公営を名乗るだけはあって清潔にしているのだろう。
(公認奴隷は地球でいう囚人みたいな扱いに近いのかもしれないな。裏取引の奴隷が本当の奴隷なんだろう・・・、よっぽどたちの悪い奴らに捕まったりしたらそうなるのかな?拉致とかで無理矢理奴隷にさせられたりもあるかもしれないのなら、気を付けないと)
地球の中でも現在は穏やかな日本、実際に奴隷を見たことなんてあるわけもなくゆっくりと心配を隠し切れずに建物の中に入っていった。
「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でございましょうか?」
入るとすぐに受付があり、30歳程の男性がおり話しかけてきた。
「奴隷を購入しに来ました。一般、探検者の知識を持っていて共に探索できる人が希望です。」
男は少し驚いた様子で、
「その要望にお応えするするのは容易いのですが、失礼ですがお客様はお若いようですし探索者としての経験がまだ浅いご様子。奴隷は購入にも金額が張りますが、奴隷の生活面も待遇を考えないといけないのですが、その点は大丈夫でしょうか?我々も誰にでも奴隷を引き渡す商売をしているのではございませんので、ご了承ください。」
(そりゃそうだよな、あまり手の内を見せて足元を見られても困るし・・・300万ルピー程見せれば納得するか?)
「金銭には多少余裕があるので大丈夫だとは思いますが・・・」
肩から下げているポーチから大金貨3枚を取出し男に見せると、男は深々と頭を下げた。
「失礼しました。収納ポーチに大金貨、一般の方にはなかなか手が出ない代物でございます。こちらへお進みいただけますでしょうか」
横の通路から建物の奥へ進むと机と椅子が置いてあった。その奥には豪華そうな扉と鉄の頑丈そうな扉があるからことから、
(鉄の扉の奥に奴隷がいて、特別な客はそっちなんだろうな、ここで面談でもするのか?)
「こちらで少々お待ちください。お客様のご条件の奴隷を揃えてまいります。」
男は鉄の扉から入り消えて行った。
10分程待つと男が戻って来て、
「準備が整いましたので、こちらから着いてきていただけますでしょうか。」
男と鉄の扉をくぐると鉄格子が並んでおり、10個程の牢屋のようなものと気付いた。その内の3つに人が5人ずつ入れられており、
「探検者歴3~5年、1~2年、新人探検者となっております。お客様の場合3~5年の中級者に近い探検者がよろしいかと思いましたがどうでしょうか?」
「値段を聞いても大丈夫ですか?」
「この中でもなかなかのバラツキがあります。3~5年の檻には300~500万、1~2年には200~300、新人は100~300程です。」
(ん?新人も300の奴がいるのか?価格の違いはなんだ?)
「すいませんが価格の違いはどのようなことで変わってくるのでしょうか?」
「お客様にお支払いしていただく価格は、その奴隷の能力で決まっております。女性、男性で価格の差は付けないのですが、同能力なら女性の方が人気がでることが多いです。奴隷とは言え、性関係の強要奉仕は人権に触れますのでご注意を。奴隷は最低5年の奉仕が決まっており、そこから主人に奉仕しながら借金の返済のために個人でダンジョンに入ったりが許されるようになります。よって将来、優秀になりそうな者にも高値がつくことがあります。」
(うーん、俺の特典がパーティにも有効なら新人の才能がある、知識の高いのが理想だな。どうせ300万程が予算だし、とりあえず聞いてみるか)
「新人の中でダンジョン知識に詳しい者はいますか?」
男は新人の檻を見て15、6歳女の子を前に移動させ
「確か、この子が探検者一家の出なので知識はあったかと。しかし新人の中では優秀なスキルを手に入れることの出来る才能を持っていますのでレベル2ですが、300万となっております。」
「その子と話をしても?」
「結構でございます。」
シンヤは女の子の前に移動すると、
「はじめまして、俺は一般知識やダンジョン知識に疎いんだけど、色々教えもらいながらダンジョンを探索したいと考えているんだけど大丈夫かな?俺には大きな秘密があるんだけど仲間になってもらえるなら、話すことになるんだが、その秘密を口外しないように守れるかな?」
女の子は少し驚いた顔をしたが、決意した顔に変わり、
「私は家族を失い、今は仲の良い知り合い等もいません。口外するような相手もいませんし、秘密は必ず守ります。」
(うん、良い顔だし信じてみるかな)
男の方を向き、
「この子にします。」
「ありがとうございます。ではお支払いと契約のためにまた先ほどの部屋に戻ります。」
男は檻から女の子を連れ出し、先ほどの部屋に戻った。
部屋に戻ると、男が
「契約といっても魔法で簡単に済みますので先にお支払いをお願いします。」
シンヤは大金貨3枚を男に渡すと、
「確認しました、ではお客様はこの子の頭に手をお乗せください。」
女の子が頭を差し出してきたのでシンヤは右手を乗せた。
「では始めます。契約!!」
すると手を乗せていた部分が淡く光った。
「これで契約は終わりです。ご利用ありがとうございました。」
シンヤは本当に簡単だなと思ったが、女の子を連れて宿に戻ることにした。
シンヤ レベル:2
筋力:Z (Z )頑強:Z (Z )俊敏:Z (Z )体力:Z (Z )
気力:Z (Z )精神:Z-(Z-)魔力:Z-(Z-)器用:Z (Z )
スキル:武術(1)
スキルポイント:0 称号:なし
所持金:2366000ルピー




