13話:モーガン教えて!!
ギルドに戻り、買取所へと向かう。
「お願いします。」
角ウサギの皮を4枚、赤角ウサギの皮を2枚渡した。
「はい。角ウサギの皮は1枚100ルピー、赤角ウサギの皮は1枚1000ルピーになりますので2400ルピーです。」
硬貨を受け取り収納ポーチに入れた後、ふらふらと買取所を離れ自分の知識のなさをどう補うか悩んだ。
(単純に初心者探検者が知らないことは聞けば良いが、一般人も知ってることをそこらの奴に聞くのはマズイしどうすれば・・・)
隅の方で頭を抱えていると昨日の講義をしてくれた講師モーガンを見つけ、急いで近寄り話しかけた。
「昨日はありがとうございました。少し相談があるのですがよろしいでしょうか?」
モーガンはゆっくりとこちらを向き、
「昨日の坊主か、どうした?俺はギルドに雇われている職員みたいなもんだから相談はいくらでも大丈夫だぞ。」
(毎回このおっさんに質問するのも良さそうだがあまり勘付かれても困るしな)
「俺は山奥の村から出てきのでここらで常識のようなものを全然知らないのです。知らないことを知るにはどのようにすれば良いでしょうか?」
(抽象的な質問だが田舎者設定だったらこんな感じでいいだろう。馬鹿と思われないとな)
「ふむ、この町にも資料館はあるが毎回調べるのには時間もかかるし、面倒だ。普通の初心者探検者がダンジョンの知識を手に入れるにはベテラン探検者の弟子入りなんかが多いが、お前の場合は信用できる仲間を作りダンジョンを攻略しながら教えてもらうのがいいんじゃないか?金銭に余裕があるなら、専属講師を雇うか、探検者くずれの奴隷を買うなんかもあるが初心者には無理だろうな。」
その言葉にシンヤは驚いた。
「奴隷制度あるんですか?実は多少なら蓄えがあるのですが、どの程度かかるのですか?」
モーガンは顎に手をやりながら答えてくれた。
「どちらもピンキリだが、お前のじょうけんだと中級探検者くらいが良いだろう。雇うなら1日3万ルピー以上、奴隷なら中級探検者クラスは300万はするだろうな。雇うならこのギルドの依頼所から依頼すれば良い。奴隷を見たことないなら奴隷取引所を1度見ておいた方が良い、この先探検者を続けるなら早めに知っておくことだ。」
遠い目をしながら話は続いた。
「探検者は危険も多い仕事だ。怪我をして治療のために借金をしたもの、装備、魔道具のために借金をしたもの、騙された家族のために借金したもの、様々な理由で借金をして返済が出来ずに奴隷になったものを見てきた。お前もそうならないように心に覚えておけ。ここから10分程の場所に公営の取引所がある。公営の奴隷はまだ運が良い方とも言えるがな。」
「運が良い?」
「ああ、公営奴隷は人権が保証されているんだ。命令は聞かないといけないが、法に触れる命令は聞かなくていいし、主人は衣食住も提供しないといけない、過剰な危害を加えてはならない等ある程度の安全は保証されている。それに年数は長いが借金額に応じた働きをすれば、解放もされる。それに比べ裏の奴隷は主人のどんな命令も聞かなければならない、解放されない、人権などないって感じだな。更にたちが悪いのは黙認されていることだな。」
(マジかよ、黙認ってなんだよ。どこの世界も上の人間は自分の営利のために下の人間なんてどうでもいいってことなのかな・・・まあ金額も足りるのは足りるし奴隷なら俺のことを話ても口外するなと命令できるか)
「ありがとう、モーガンさん。今から見に行ってみます。」
モーガンに奴隷取引所の場所を聞いた俺は、とりあえずアドバイス通りに訪ねてみることにした。
シンヤ レベル:2
筋力:Z (Z )頑強:Z (Z )俊敏:Z (Z )体力:Z (Z )
気力:Z (Z )精神:Z-(Z-)魔力:Z-(Z-)器用:Z (Z )
スキル:武術(1)
スキルポイント:0 称号:なし
所持金:5366000ルピー




