おまけ MMORPGって何?
さて、前回VR機器に関して熱く語ったわけだが、最後にMMORPGについて述べた。
言葉は知っているが、どういうものかわからない、説明はできない人は多いと思う。
そこで今回はMMORPGの歴史について私の意見を述べさせていただこう。
まず、RPGについて。これは多くの人が知っているようにロール・プレイング・ゲームの略称である。
ひどく大雑把にいえば「プレイヤーが試練を乗り終え目的を達する」ことがRPGだ。
もとは戦争のシミュレーションで駒であるキャラクターを演じること、つまりロールプレイすることであったらしい。
それがテーブル上で物語を進めていくテーブル・トーク・ロール・プレイングゲームとなった。
長いのでTRPGと略されることが多い。
これがコンピュータゲームに取り入れられ、コンピュータRPGと呼ばれることになる。
もとは複数人が集まって行うゲームであったが、自分以外の役をコンピュータが務めるようになったわけだ。
現在のRPGはこれを指すと考えていいだろう。
おかげさんでRPGが好きというと1人で遊ぶのが好きなんだと理解されるようになる。
TRPGはむしろ多人数でしか楽しめないのだから不思議なものだ。
コンピュータゲームはコンピュータの進化に沿って成長してきた。
ネットが発達するとメッセージやアイテムを他者とやり取りするようになり、同じ場に立つようになる。
それは最初一対一のテーブルゲームの対戦であった。
名前も姿も知らない誰かとの対戦はネット上の知り合いという新しい関係を作り上げた。
さらにネットが普及し、コンピュータが負荷に耐えれるようになると一度の参加人数が増えるようになる。
多対多の戦争ゲームが可能になったのだ。
一人のできることは移動と攻撃のみでも、人それぞれの思考が反映され思わぬ展開を生む。
そして自分の駒やキャラの可能な行動が増え、動作が伴い、ゲーム世界を共有するに至る。
これがマッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム。つまりMMORPGである。
多人数同時参加型オンラインRPGと訳される。
参加者が増加して生じる問題の対策として、ゲーム世界を細かくし参加者を制限する方法も考えられた。
ルームやロビーという場所を設け、それに少人数が入室するという具合だ。
これがマルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム。MORPGである。
こちらは複数プレイヤー参加型オンラインRPGと訳す。
なお、MMORPGの中にMORPGは分類される。
日本的なRPGはターン性が主流であったが、MMORPGには不向きであった。
そこでアメリカ的なリアルタイム性のアクションRPGがMMORPGでは採用されている。
ちなみに今回の話は非常に簡略的かつ適当な歴史だということを頭に入れておいてほしい。
コンピュータゲームは多くのジャンルに分かれ、当然MMOにもRPG以外のジャンルも存在する。
MOとMMOはどちらが先なのか寡聞にして私にはわからない。
昨今さらりとMMOやらVRやらと述べられるが、どんな意味なのか皆が理解する助けになれば幸いである。