木工場建設、そして移住者ラッシュ!現れた五つの”宝植物”の正体とは
「――まず建物を増やすための木工場を作らないと始まらない!」
そう宣言した朝、領地はすでに騒がしく動き出していた。増え続ける依頼。増築が必要な倉庫。木材の確保。どれもこれも、人も設備も足りない。
■木工場建設、始まる
木こり経験者の村人と、元・旅大工だった老人職人の協力で、領地初の 簡易木工場 の建設がスタート。
とはいえ本格的な職人はまだ来ていない。
設備も粗末だし、乾燥棚も十分ではない。
「今は量より質じゃ。良い材を揃えておけば、職人が来た時に一気に増産できるわい」
老人職人の言葉に、準備だけは整えておかなければならない。
■移住者ラッシュが始まる!
木工場の噂を皮切りに、領地にとんでもない数の“仕事を求める者”が押し寄せてきた。
・若い木工職人見習い
・元商隊の荷馬車整備士
・鍛冶屋で追い出された青年
・薬草を扱える行商人
・製粉技術を持った農家
・「とにかく住む場所が欲しい」という流れ者
・さらには「寺子屋に入りたい」という子供連れの家族
「領主様、この人たち……本当に全部受け入れるのですか?」
文官たちが顔を青ざめさせる。そりゃそうだ。 食料も家もまだ足りてない のだ。
だがフィリアは言った。
「――この領地を大きくするには“人”が必要なんだ。何とかするよ」
そんなやり取りをしているときだった。
■商人ラットが持ち込んできた謎植物の正体が判明!
商人ラットが
「こんな雑木がありますが……甘味料に使えませんか?」
「この草、青いけど麦なんですかね?」
と、よく分からない植物を献上してきた。
農業担当の封緘使と主人公が共同で調査を行うと――
■①金露の木
葉から採れる樹液を煮詰めると、
とんでもなく甘い高級シロップになる木 と判明。
「こ、これ……砂糖に続く第二の甘味料じゃないか!」
甜菜砂糖に続く、大革命の予感に場がざわつく。
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■②青天麦
雨に濡れても倒れず、普通の麦より収穫が3割増し。
雑草の一種かと思われていたが、実は 王都も欲しがる超優良穀物!
「これ……もし大量栽培できたら領地の食料事情、一気に改善します!」
封緘使の声が震えた。
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■③銀光豆
乾燥すると“5年持つ”保存性を持つ高栄養豆。
兵糧級の価値があると判明。
「これがあれば飢饉が来ても強いですよ、領主様!」
保存食革命が起こる予感。
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■④赤花コショウ
観賞花だと思われていたが、
乾燥させると 高級スパイスになる胡椒 だった!
「スパイスは高価です……これは領地の金貨が増えますねぇ……!」
商人が目を輝かせる。
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■⑤蒼霧草
地味すぎて誰にも見向きされない草だったが、
煮出すと解熱と消炎作用を持つ薬草になる。
「薬師でも気づかないレベルの逸材ですよ。これは医療革命です!」
寺子屋の薬学教材としても PERFECT。
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■そして……ついに“開発祝金”が届く!
その日の夕方。
「領主様ぁぁぁぁあ!王都からの祝金が入りましたぁぁぁ!!」
文官が涙目で袋を抱えて走ってきた。
・薪の燃焼効率改良
・透明樹液板
・子供用おもちゃ(積木)
これらの開発成功に対し、
合計十二袋の金貨 が国から下賜されたのだ。
「助かった……これで当面の建設費が賄える!」
文官も封緘使も、その場で崩れ落ちるほどの安堵。
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■しかし、問題はここからだった
祝金も入り、移住者も増えた。
しかし――
肝心の専門職人がまだ来ていない。
木工場も、革工房も、透明樹液板の工場も、
すべて“見習い”や“仮職人”で回している状態。
さらに文官が青ざめた声で言う。
「……領主様、領内の“総人口”ですが……」
これまで、正確に数えたことがなかったのだ。
増え続ける移住者。
入り乱れる子供達。
そしてこの数週間で村は一気に膨れ上がった。
「……一度、全員の人数を把握しないと……この領地、回りません」
こうして、主人公は 領地の総人口調査 を始める決意をする――。




