寺子屋が“全年齢解放”に!? 商人、謎の苗木と種を献上する の巻
寺子屋建築が進むほどに領民の期待は高まり――
そのうち、広場でひそひそ声が広がりだした。
領民A
「子どもだけじゃなくて、ワシら大人も……読み書き習いたいよな?」
領民B
「計算もできたら、商売が楽になるし……」
領民C
「武術も学びてぇ……!」
ティロ
「姫様! 大人みんな、勉強したいって!」
私
「え、いいじゃん! みんなで勉強しよ!」
封緘使
「……まさか、年齢制限を取り払うおつもりで?」
私
「その方が、この領地もっと強くなるよ!」
ミュネ
「教育改革きたにゃ! 姫様2歳で国改革してるにゃ!」
ラヴィア
「大人でも鍛えるのに遠慮しませんよ?」
イリヤ
「読み書きは年齢で効率が変わりますから、むしろ大人向けに進められますね」
セレス
「ぼくは……まあ、人数増えても……なんとか」
封緘使
「決まりですな。寺子屋は “全年齢開放” といたしましょう!」
領民
「おおおおおーーー!!」
ルード
「領地全体の識字率、急上昇不可避……!」
私
「いいねいいね! みんなでいっぱい学ぼう!」
◆ ◆ ◆
すると――
遠くから、聞き覚えのある声が駆けてくる。
商人ラット
「姫様ァァァァ!! ついに決めましたァァァ!!」
ティロ
「あっ、最初から来てた商人さん!」
ミュネ
「またテンション高いにゃ!」
ラットは豪快に荷馬車を止めると、胸を張る。
ラット
「わたくし……この領地で店を構えることに決めました!!」
領民
「ほんとか!? 便利になるなぁ!」
私
「わー! ありがと!」
ラット
「そしてこれは……店を構えるお礼、そして期待を込めた“献上品”でございます!」
荷台をドサッと開けると――
・金色の斑点が入った葉っぱの苗木
・まん丸で黒い種
・ひょうたんのような形の蔓植物の苗
・妙にツヤツヤした球根
・名前の書かれていない袋の種子 など…
ミュネ
「なんか怪しいにゃ……!」
ティロ
「ねえこれ、育てたら何ができるの……?」
ラット
「さぁ……正直、わたくしも……よくわからん!!」
全員
「わからんのかーい!!」
ラット
「ですが! “はずれカブ”が甜菜で砂糖になる領地です!」
「この子らも“当たり”の可能性があると踏んでおります!!」
封緘使
「……理屈としては間違っておらぬ」
ルード
「未知種を試験栽培する価値はありますな」
私
「面白そう! 試験農園で育ててみよ!」
ラット
「お任せください! わたくし、流通網の整備も進めますゆえ!」
彼は深く頭を下げた。
ラット
「姫様の領地……必ず、大商機が生まれますぞ……!」
ティロ
「商人さんも気合十分だね!」
ミュネ
「にゃ? でもこの苗木……たまに動いてない?」
苗木「……ピクッ」
私
「動いた!?」
セレス
「え、魔力反応……あるけど……?」
封緘使
「……やはり未知種ですな」
イリヤ
「これは“魔植物”の可能性が高い……!」
私
「わぁぁっ! 育てたい!!」
ルード
「(姫様、怖いもの知らずすぎる……)」
◆ ◆ ◆
こうして――
・寺子屋は“全年齢開放”へ
・新たな流通拠点として商人ラットが出店
・未知の苗木&種の試験栽培開始
領地はまた一歩、“未知の繁栄ルート”へ踏み出すのだった。




