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名家の末娘に転生したので、家族と猫メイドに愛されながら領内を豊かにします!  作者:
守る仕組み

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40/105

王都が揺れたその頃──姫様、2歳になる



王都で国王が頭を抱え、封緘使が重い任務を終えて領地に戻る道中――。


その頃、領主館では。


◆ ◆ ◆


ティロ

「姫様! 準備できましたよ!」


ミュネ

「にゃふふ♪ 誕生日パーティーにゃ!」


私は庭先のテーブルに案内された。


二歳。

この世界に来て二度目の誕生日だ。


じいじ

「ささやかじゃが、祝ってやろうと思っての」


封緘使も、いつの間にか戻ってきていた。


「……任務の前に到着してよかった。姫様、誕生日おめでとうございます」


「ありがとう!!」


テーブルには豪華ではないけれど、みんなの気持ちが詰まった手料理が並んでいた。


・ティロ特製の小さなベリータルト

・ミュネの手作りミルクプリン

・領民のおばあちゃんがくれた焼きパン

・新しく来た農家さんが差し入れた野菜スープ


ティロ

「まだ食材が豊富じゃないから……ごめんなさい」


「十分! めっちゃ嬉しいよ!」


ミュネ

「姫様いつも頑張ってるから……今日は甘えていいのにゃ!」


じいじは、私に小さな木箱を差し出した。


「これは、わしからの贈り物じゃ」


箱を開けると――

丁寧に削られた、手のひらサイズの木製ペンダント。

この領地に伝わる「加護のお守り」らしい。


「じいじ……!」


「お前は小さいのに、ようここまで頑張った。わしの自慢の孫じゃ」


その言葉に、少し目頭が熱くなった。

封緘使は、リバーシの盤を抱えて近づいてきた。


「姫様。誕生日ですし……“再戦”いたしますか?」


「やる!! 今日こそ勝つ!!」


ミュネ

「誕生日勝負にゃ!」


ティロ

「姫様がんばれー!」


◆ 結果


――完敗。


またもや

封緘使 42

私 22


「なんでぇぇぇ!! 今日くらい空気読んでよぉ!!」


封緘使

「誕生日であろうと、全力で相手をするのが礼儀です」


ティロ

「あ、あの封緘使さん……少しは手心を……」


ミュネ

「この人、戦略ゲームだけは本気になるんにゃ……!」


みんなが笑う中、じいじが静かにグラスを掲げた。


「姫様が、無事に二歳を迎えられたこと……この領地の未来に祝福あれ」


私は胸に両手を当てながら言った。


「みんな……ありがとう。これからも、いっぱい頑張るからね!」


◆ ◆ ◆


翌朝。


誕生日会の翌日だというのに――


ルード

「姫様!! また移住希望者が100名以上!!」


ティロ

「食料も寝る場所も間に合わないー!」


ミュネ

「誕生日が終わっても地獄は続くにゃ!!」


封緘使は、昨日とは打って変わった鋭い目で言った。


「姫様。国王陛下より注意事項も届いております。……ですがまず、今日も“復興戦線”を進めましょう」


「よし! 2歳の私、今日からレベルアップしていくよ!!」


こうして――

王都が震え、領民が沸き、誕生日会で笑ったその日から、領地はさらに巨大な波に飲み込まれていくのであった。

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