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名家の末娘に転生したので、家族と猫メイドに愛されながら領内を豊かにします!  作者:
守る仕組み

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移住者募集大作戦!──“土地くれる領地”の噂、瞬く間に広がる

じいじの神案によって決定した《土地プレゼント移住計画》。


翌日、私は文官たちと共に、掲示板へ貼るための“移住者募集公告”を書きあげていた。


ルードが読み上げる。


「『働く意欲のある者へ。職能に応じた土地を無償提供。農地・牧場・工房用地・林地・宿営地あり。初期税ゼロ。治安安定。希望者は当領・仮役場まで』……」


ティロ

「土地タダって時点で、インパクトありすぎでは?」


封緘使

「王都の職にあぶれた若い木工、大工、林業の者たちが……まずは飛びつくな」


ミュネが尻尾を揺らしながら覗きこむ。


「木工さんや大工さんなら、家づくりも手伝えるにゃ」


私は頷いた。


「住居が確保できないと他の移住者も呼べないから、まずは“家を作る人”を優先しよう」


ルードが追記の筆を走らせる。


「『※優先枠:木工師、大工師、木材加工者、建築補助者』……よし」


そして告知を掲示板へ張り出した瞬間――


■数日後


王都の掲示所の前には、人だかりができていた。


「土地タダって……本当か?」


「嘘だろ、他の領地なら金貨で買うレベルだぞ!?」


「“職能に応じた土地”か……俺、木工師だし行ってみるか……」


噂は一瞬で広がり、翌日には王都から視察希望者が続々とやってきた。


◆最初に現れた希望者たち


仮役場では、ティロとミュネが新しい来訪者にお茶を出しつつ、面接の順番を整理していた。


封緘使が書類を広げ、名前を確認する。


「一人目、木工歴10年。二人目、大工見習い。三人目、林業経験者。四人目……“建築手伝い何でも屋”?」


ティロ

「おおっ! ピンポイントでありがたい人材が多い!!」


ミュネ

「やっぱり土地の力はすごいにゃ……!」


私は胸を撫で下ろした。


(これで家が建てられる……!移住の基盤ができる……!)


しかし、木工師たちの話を聞くほど、問題も浮かぶ。


木工師A

「この領地……木は豊富だが湿気が多いな。普通の接合剤だと接着面が剥がれるぞ」


大工B

「耐火性のある木材が少ない。家が密集したら火災も怖い」


林業C

「加工場が無いと大量生産は無理だな」


封緘使

「……確かに、材料面が整っていない」


そこで私は、ニヤリと笑った。


「――実はね、あります。ここに」


みんなの視線が私に向く。


◆素材革命!改良型“透明樹液接着剤”+“耐熱木材加工”


私は試作品を机にドンと置いた。


「透明樹液の“ベトベト成分”を低温抽出して、不純物を減らした強力接着剤!湿気にも強くて、木の繊維に“しみ込む”タイプ!」


木工師Aが驚きの声をあげる。


「うそだろ……木目まで固める接着剤だと!? 強度、鉄釘いらないじゃないか!」


さらに私は別の板を出す。


「火に強くした“耐熱木材”も作りました!

表面に透明樹液を薄く塗り、魔法熱で焼き付け加工!これで民家レベルの火災は大幅に減ります!」


大工B

「な、なんだその技術は!? ここの領地……職人の夢か!?」


封緘使がため息をつく。


「……君は本当に異世界から来たのでは?」


(え、それは内緒……!)



◆そして……家づくり革命!――2×4方式の導入


私は最後の切り札を出した。


「こちら!“規格化木材”です!」


ルードが目を丸くする。


「これは……長さが全部同じ……?」


「そう! 2×4(ツーバイフォー)です!決まった寸法で加工した木材を工房で量産し、住民たちは“組み立てるだけ”!」


木工師A

「こ……これは建築革命だぞ!? 未経験者でも壁作れる!!」


大工B

「1日で一軒建つ可能性もある……!」


封緘使が机を叩く。


「これで移住者の家が大量に建てられる!」


ティロ

「移住者が増える!産業も進む!お菓子の工房もできる!」


ミュネ

「牧場も広がって……卵も牛乳もバターも増えるにゃ!」


私は胸を張った。


「――というわけで、“家づくりフェーズ”に突入します!!」


仮役場が歓声に包まれる。


だがルードが、静かに手を上げた。


「ただし……一つ問題が残っています」


全員

「?」


ルード

「……そもそも、この領地の“総人口”は……」


封緘使

「260人しかいない」


全員

「「「…………」」」


私は頭を抱えた。


「……え、産業拡大するには……まさか“最低数千人規模”いるの?」


封緘使

「その通り」


ティロ

「人が……圧倒的に足りない!!」


ミュネ

「260人で産業国家は無理にゃ!」


私は叫んだ。


「よしっ! 次は本格移住募集の第二弾だ!!」


こうして――


『土地くれる領地』の噂は、王都から周囲の領地へ、さらに遠方へと広がり始める。


産業拡大は、まだまだ序章にすぎなかった。

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