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名家の末娘に転生したので、家族と猫メイドに愛されながら領内を豊かにします!  作者:
守る仕組み

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26/105

……これ、2歳児の仕事じゃなくない?

試作地では、朝から木材の削る音が響いていた。

派遣文官たちが木工師ボルドさんと相談しながら木馬やパズルの型を作り、祖父は薪製造の再開に向け、ベトベトの木の皮むき作業を始めている。


「薪の注文、細々とだけどまた来ておるからの。いつまでも止めるわけにはいかんし」


祖父はベトベトの木の枝を束ねながら言う。


「うん、わたしも手伝うよ。試作品づくりの合間にね!」


そう言って私はアイテムボックスをぽんと開く。


その中には――


試作中の木製皿×4、木馬の前脚、パズル板、積木の山、筆箱の試作品、コンパスの試作品(2回失敗して折れた)

などなど。


(いや、これ絶対2歳児の仕事じゃないよね?)


ふと我に返ってしまった。体は小さく、見た目はどうみても赤ちゃん〜幼児。なのに、やってることは 領地の産業革命 である。


(普通の2歳児って……もっとこう……砂遊びとか転ぶとか、そういう……)


自分でツッコミながらも、手は止まらない。

試作品第一弾をたたき台にするため、私はさらに細かい木製雑貨を量産していく。


「姫様、こちらの木馬の軸なんですが……」


「あ、はーい!そこは少し太めのほうが折れにくいと思います!」


「ありがとうございます、助かります!」


文官と職人たちが相談している横、私は試作コンパス第三号を作成中。


鉛筆部分も試作してみたが、粘土と煤の比率がまだ安定しない。

硬すぎても書けないし、柔らかいと折れるし……芯作りって意外と奥が深いのね


その横、祖父の班は薪の復旧作業を進めていた。


「前より質が上がっとる気がしますぞ」


「ベトベトの木、やっぱり改良の余地があると思うんですよね〜。乾燥したらもっと軽くて火付きのいい薪になるかも」


「おお、それは朗報じゃ!」


薪の評判は相変わらず良い。量産体制は依然整っていないが、少しずつでも出荷を再開できるのは嬉しいことだ。


「……さて。次の試作品は何を作ろう?」


周りを見れば、大人たちが真剣な顔で木材を運び、削り、絞っている。


その中心で、ちょこんと座る二歳児(精神年齢は大人)

いやほんと、我ながら異常事態では?


でも、不思議と嫌じゃない。やるべきことがある。みんなが必要としてくれている。そして何より、私自身が楽しい。


「えいっ!」


私はアイテムボックスから小型の木片を取り出し、手際よく角を丸めていく。


新しい試作品は―― 「子どもの手にも収まる小さな積み木セット」。


色付けは後ほど考えるとして、サイズ分けだけでもできると扱いやすい。


「姫様、その積木……かわいいですな!」


「これなら貴族の子どもにも人気が出そうです!」


文官たちが褒めてくれる。


ふふっ、褒められるとやる気でるんだよね〜

こうして私は今日も次々と試作品を生み出していく。


薪の製造班も働き出し、試作班も賑やか。

領地全体が少しずつ動き始めている。


その中心に立つのは―― 2歳児。。。


まあ……いいか。やれる時にやっとく!


私は積木セットの仕上げに入りながら、密かに決意を固めた。次は 色のついたおもちゃ の試作だ。

前世の知識がどこまで生かせるかわからないけれど、やれるだけやってみよう。


とりあえず、また木を削るところからスタートだ!


今日も開拓と試作の日々は続く――。

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