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名家の末娘に転生したので、家族と猫メイドに愛されながら領内を豊かにします!  作者:
守る仕組み

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21/105

帰り道ははずれかぶ大回収ツアー! 商人オットーの本領、ついに発揮!

王都市場の喧騒を背に、私たちは帰路についた。


目的はただ一つ。


“はずれかぶ=甜菜をできるだけ拾って帰ること!”


しかし文官たちでは目立ちすぎる。

そこで――この男の出番だ。


「任せてくださいよ、嬢ちゃん!はずれかぶ仕入れツアー、開幕っす!」


そう、商人オットー。

王都での控えめな姿からは想像できないほど、イキイキしていた。


■最初の村「はずれかぶ? いらんいらん!」


街道沿いの小さな村に立ち寄ると、農家のおばさんが嫌そうな顔をした。


「はずれかぶ? あんなもん家畜も食べんよ。持っていくならタダでええ!」


「ありがとうございます!」


と、母上が頭を下げるが――オットーは違う。


「いえいえ、お代は……要りませんね!これは引き取り料としていただくやつです!」


「なんでやねん!」


村人総ツッコミ。だが最終的には、山ほどある“はずれかぶの山”を手に入れた。


■次の村「苗? あぁ、あるよあるよ!」


別の村では農夫がぼそりと言った。


「はずれかぶの苗なら、畑の隅に勝手に生えてくるぞ?」


「え、勝手に?」


「勝手に」


(雑すぎる……!でも助かる!)


苗も大量に譲ってもらえた。


ただし――


「これ……はずれかぶの苗……?」


「ん? それはタマネギの苗だな」


オットー!

ちゃんと見るんだ!!


■ドタバタ苗選別タイム


そんな中、私のアイテムボックスが――


ぴかぁぁぁぁぁん……


と光った。


「わわっ!? また光った!?」


オットーがひっくり返り、母上が目を丸くする。


私の手の中には“苗”が一本。そしてアイテムボックスがまた光る。


「……これ、甜菜(=はずれかぶ)の苗ってこと?」


「リオナ……あなた、判別できるの?」


「うむ、それは助かる!なにせワシらには全く区別がつかん!」


じいじ、早口である。


そこからは――


私が苗に触れる

→ アイテムボックスが光る

→ 甜菜確定!


という “甜菜スカウター方式” が完成した。


(ありがとうアイテムボックス……!)


■帰り道の村々で“甜菜候補”を根こそぎ確保


文官の指示で、オットーが外見上普通の商取引のように振る舞う。


「いらない“はずれかぶ”や苗を仕入れたいんですが」


農家「どんどん持ってけ!」


農家「むしろ捨ててくれ!」


農家「助かるわ〜!」


どの村もこの調子。


(……甜菜ってそんなに嫌われてたの!?)


結局、帰り道で得た成果は……


・はずれかぶ(原材料)→ ふた樽分

・はずれかぶ苗 → 数百本

・紛れ込んだよく分からない苗 → その何倍も


ただし、私の“スカウト判定”で

甜菜候補苗は約80本を確保!


■ついに、アルトレイド領へ帰還!


「ふぅー……帰ってきたねぇ」


母上がほっと息を吐く。

じいじは腕を組み、


「よし! 甜菜の畑、ワシが耕すぞ!」


「じいじは休んでて!」


全員総ツッコミ。


ただ、領地の門の前では――


すでに派遣された 文官3名が整列して待っていた。


文官A

「お帰りなさいませ!甜菜苗の確保、感謝いたします!」


文官B

「畑の準備は完了しております!」


文官C

「いつでも育成可能です!」


(仕事早っっ!?)


こうして、帰り道の大収集ツアーは幕を閉じた。


次はいよいよ――


甜菜栽培、開始!!


その瞬間が迫っていた。

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