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名家の末娘に転生したので、家族と猫メイドに愛されながら領内を豊かにします!  作者:
守る仕組み

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20/105

じいじ、重大案件を忘れるの巻。そして国家プロジェクト一気に三つ増えたんだが!?

翌朝。私たちは正式な謁見のため、王宮の大広間へ向かっていた。

昨日、王様が甜菜糖(仮)を舐めてテンション爆上がりになった結果――


「ローガル家の領地、国家プロジェクトにする!!」


と盛大に叫んだせいで、王宮全体が半ば緊急招集状態になっていた。


……ごめん、私まだ一歳なんだけど。


母上は気合い入れて礼服、じいじはちょっとだけ綺麗な服を着ている。オットーは緊張で死にそうな顔。


そして私は、ふわふわのドレスで抱っこされながら震えていた。


■ 王の前で、早速じいじがやらかす


玉座の前でひざまずくと、王様はもう満面の笑みだった。


「リオナ嬢、昨日の甘味……素晴らしかったぞ!」


ほめられた……けど噛まないように緊張する……!


王様は続けてじいじの方を見た。


「さてオルドランよ。お前、甜菜のほかにも“産業の相談”があると言っていたな?」


その瞬間――母上の眉がピクリと動いた。


じいじは堂々と胸を張って言い放つ。


「む? そうじゃったか?」


「忘れてる!!」


母上の鋭いツッコミが謁見の間に響きわたり、文官たちが「え?」となる。


王様も「あれ?」という顔。


母上はため息をつきながら説明した。


「陛下、領地には“ベトベトの木”という厄介極まりない木が大量に生えております。接着剤になる樹液は取れるのですが、木材にならず、燃やしても煙がひどい。処理に苦労しております」


王様は一瞬固まった後――


「……あの地獄の木か!」


どうやら有名らしい。

文官Aが青い顔でメモを始める。

母上はさらに続ける。


「陛下、この木を有効利用の道筋が出来ました。ベトベトの木で加工を行なった物です」


王様は椅子からガタッと立ち上がった。


「耐熱木材、高硬度人口木材(仮)、高燃焼維持薪、松明、簡易蝋燭、香り付きアロマブロック、ベトベト煉瓦」


謁見の間の文官と将軍たちが一斉に沸く。


「ついにあの木に対する対策が……!」


「よくぞ言ってくれました!」


じいじはポツリと言う。


「……ワシ、そんな大事な話したかの?」


「したんです!!忘れないでください!!」


母上のツッコミが今日一番鋭かった。


さらに追加で褒美が飛ぶ


王様はじいじの忘れっぷりはスルーし(慣れてるのか?)


改めて私たちに向き直った。


「ローガルの領地における“ベトベトの木加工”は王家直轄で実施する!また、これまで放置されてきた被害については――褒美を与える!」


侍従が慌ててメモを取る。


オットー:「(褒美……!?まさかの展開!!)」


母上:「ありがたき幸せです、陛下」


じいじ:「わし、褒美とか慣れとらんのじゃが……」


王様:「嘘をつけ!!昔散々もらっておっただろうが!」


(じいじの黒歴史が多すぎる……)


■ そして砂糖の話は国家レベルへ


王様は甜菜糖の瓶を掲げて言った。


「そしてこの“甜菜糖”についてだが……これは国として開発すべきだと判断した!」


文官たちの目が光る。


「砂糖代替品となりうる……」

「輸入砂糖の依存度が下がる可能性が……」

「税収効果、莫大……!」


王様は私に向かってニコッと笑った。


「リオナ嬢、君の領地に文官を三名派遣する。農業・加工・経済の専門だ。彼らと共に、甜菜糖の生産体制を整えてほしい」


私は思わず母上の服をぎゅっと掴む。


(ひぇぇぇ……なんか、すごい流れになってない!?)


王様はさらに続けた。


「開発費用については“別途支給”する!金の心配は不要だ!やれ!」


じいじがぼそっと言った。


「アレクシス……金払いが良くなったのぅ」


「お前が無茶しなくなったからな!!」


(この二人……ほんと仲良しすぎる……)


■ 一気に国家プロジェクトが3つになった件


王様がまとめるように宣言した。


「では、ローガル領に下記を命ずる!」


★一、ベトベトの木を使用した加工品の製造


→ 王家直轄事業へ移行

→ 過去の損害に対し褒美あり


★二、薪不足改善のため王家の森林管理局を派遣


→ 安全な薪の確保を支援(※煙問題の完全解消)


★三、甜菜糖の開発


→ 文官3名派遣

→ 開発費は王家から別途支給

→ 成果に応じて追加褒賞あり


オットーは隅で震えながら呟いた。


「り、領地……超優遇されてる……」


母上は深く頭を下げた。


「陛下のお心、深く感謝いたします」


私は小さく会釈した。


「ありがと……ございましゅ!」


噛んだのは……まぁ許して。


■ 謁見の最後、王様とじいじの“いつものやつ”


王様はじいじの肩を抱いて言った。


「レオ、また夜に飲むぞ!!」


「おう!今日は負けんぞ!」


母上:「陛下、ほどほどにお願いします!!」


こうして――

ローガル領は、一気に国家プロジェクト3つを抱える超注目地区となり、私の開拓物語はさらに大きな方向へと動き出したのだった。

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