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名家の末娘に転生したので、家族と猫メイドに愛されながら領内を豊かにします!  作者:
守る仕組み

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19/105

国王とじいじ、似た者同士の再会は国家レベルの大騒ぎ!?

翌日、私たちは王宮へと向かっていた。

昨日作った“甜菜糖(仮)”をしっかり瓶に詰め、布で包んで持参する。王宮の門は高く、衛兵たちの姿はまさに“国の要”という存在感をしている。


そんな厳めしい空気の中――


「おお、レオナルド殿!?」


門番がじいじの顔を見た瞬間、直立不動になった。


「ご無沙汰しております!すぐにご案内いたします!」


なんで!?ねぇ、なんで!?

じいじ、どれだけの伝説残して来たの!?


母上はため息をつきながら呟く。


「お義父様……昔どれだけ無茶をされたんですか?」


「む? 別に普通じゃよ。ちと門をぶち破ったことはあるが」


「普通ではありません!」


王宮内部に通されると、侍従が丁寧に頭を下げる。


「国王陛下は『すぐに通せ!全力で通せ!急げ!』とのことです」


……全力で通せって何?国王陛下のテンションおかしくない??


そして――私たちは豪華な謁見室ではなく“国王の私室”へ案内された。


◾️国王、限界まで待ちわびていた


ドアが開いた瞬間。


「レオォォォ!!」


ド派手な金髪を振り乱しながら、王様が猛ダッシュで飛び出してきた。いや、え、王様!? 威厳どこ行った!??


「アレクシス!おぬし相変わらずやな!」


じいじも負けじと走り出す。


そして――


ドォォォン!!


二人は豪快に抱き合い、豪快に床へ転がり、周りの侍従達が凍りついた。


「陛下ァァァァァ!!」


侍従が血相を変えるが、王様本人はケロッとしている。


「久しいなレオ! 生きておったか!」


「生きとるわ! おぬしこそまだこの国を潰しとらんとは意外じゃ!」


「誰が潰すか!」


この二人、似すぎている……ツッコミ不在のハチャメチャコンビじゃん……!


母上は頭を抱えている。


「……王様の前で言うセリフですか、それ」


オットーは震えていた。


「す、すげぇ……陛下相手にタメ口……!」


◾️リオナ、ついに国王と対面!


ようやく落ち着いたのか、王様が私の方を向いた。


「ほう、この子が……レオの孫か。なるほど、目つきがそっくりだ」


失礼だ。いや、間違ってはいないけど。


私はぺこりと頭を下げた。


「フィリア・フォン・ローガルと申します。よ、よろちく……お願いします!」


かんだ。

めちゃくちゃかんだ。


しかし王様は満面の笑みを浮かべた。


「愛らしい!なんと可愛い!!ローガルの家系にこんな天使が生まれるとは……人間、わからぬものだな!」


「アレクシス、どういう意味じゃ!」


じいじがキレている。

王様は気にせず私を覗き込み、


「……それで、レオよ。新しい産業の話があると聞いたが?」


来た……本題。


私は布包みから、昨日作った甜菜糖を差し出した。


「こちら……甜菜という野菜から作った甘味です。もし安く大量に作れれば……その……国の産業になるかも、でしゅ……」


噛んだ。2回目だ。


しかし王様は真剣な顔つきで瓶を受け取り、蓋を開け、匂いを嗅いだ。


「……甘い……!?」


指で少しすくい、舐めた。


次の瞬間――


「うまいッ!!」


国王の叫びが私室に響き渡る。


侍従たちもザワついた。


「これ、砂糖に近いですぞ……!」

「いや、砂糖そのものでは……?」


王様は目を輝かせ、じいじの肩を掴む。


「レオ!! お前の領地でこんなものが作れるのか!?」


「リオナが作っただけじゃ。まだ試作品じゃよ」


「天才か!? この子は天才なのか!?」


王様のテンションが上がり続ける。


そして大声で命じた。


「よし! 明日、正式にレオ一行を謁見の間へ!この甜菜糖を国家として検討する!そしてその娘……必ず褒賞を出す!!」


(え、まじ? まじで国家プロジェクト化しちゃうの!?)


じいじが肩をすくめながら私に囁いた。


「……こやつ、昔からスイーツに弱いんじゃ。砂糖は正義よ」


(なるほど納得……)


こうして――じいじと国王、伝説の再会は国家レベルの大騒ぎとなり、甜菜糖は本格的に“産業化の道”を歩み始めることになった。

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