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名家の末娘に転生したので、家族と猫メイドに愛されながら領内を豊かにします!  作者:
守る仕組み

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世界を変えるのは……赤ちゃんとベトベトの木!?

産業改革を決意してから数日後。

私は家族に、次に取り組むべき案件を宣言した。


「べと……みる……!」


父様「ベトベトの木を……見に行きたいのか?」


(そう、それ!今のところ一番伸びしろがあるのが、あの厄介者の森!)


というのも――。


① 食品加工 → 砂糖が高級すぎて失敗てか高すぎて手に入らない。。。

② 農業以外の特産 → 領民に聞いたけど情報0。。。

④ 塩 → 加工場が馬車で数日先、今の所厳しい


(つまり、現状で“触れる”のはベトベトの木だけ!)


こうして私は ベトベトの森調査隊(仮) を結成した。


メンバーは、


・父様(常識担当)

・兄様(ツッコミ&ベビーガード)

・ミュネ(実務担当)

・そして、暴走防止のために“連れてきましたじいじ”


ミュネ「本当に……行くんですかにゃ?あそこ、足場も悪いですにゃ……」


父様「だが、フィリアが行きたいと言うなら、行かねばならぬ!」


兄様は心配そうに私を抱っこして言った。


「フィリア、危なくなったらすぐ言ってね?」


(兄様の赤ちゃん扱いは続く……)


◆ローガル領の厄介者:ベトベトの森


森に入った瞬間――。

べちゃっ……。


兄様「うわっ!?靴が……なんかくっついた!!」


ミュネ「にゃああああああ!!尻尾が!!なんか絡まったにゃ!!」


じいじ「ほほぅ……足が吸い付く感覚、これは新感覚じゃな……!」


(じいじ、楽しむところじゃないよ!!)


森の中はまさに名前通り。


・地面は薄く樹液が染み出しベタベタ

・木の表面もぬるりと粘り

・触れると指が離れにくい


(こりゃ厄介者扱いされるわけだよ……)


父様が真剣に幹を観察した。


「しかし、この樹液……粘性が高く、乾くと固まる」


兄様「ってことは……接着剤になるのも当然か」


(そう、それ!でもね兄様、もっと“その先”が欲しいのよ)


◆接着剤の生産現場、やっぱり雑!!!


森の奥では、領民の男性が数名作業をしていた。


「これをこうして、こうだ!」


と言いながら、


ベトベトの木を 切る → 木槌で砕く → しぼり袋でぎゅーっ。それを瓶に入れて終わり。


まんま。


ミュネ「あ、あれだけですかにゃ……?」


領民「はい!あとは時間経過で固まるので……」


父様が困った顔でつぶやいた。


「……これ以上品質を上げるのは難しいかもしれん」


(いや父様、その思考は早い!!)


私は兄様の腕の中で、魔力をぽふっと出して訴える。


“まだ終わりじゃないよ!”


兄様「フィリアが……なんか“まだ何かある”って言ってる!」


(ほら、こういうの!現場の声って大事なんだよね!)


◆樹液の正体に迫る赤ちゃん


私は木の樹皮に手を伸ばし、指先で樹液をちょん、と触れた。


――べちゃ。


(あ、やっちゃった……)


ぴたぁぁぁ。


兄様「あっ!?フィリアの指が木に!!」


ミュネ「と、取れないですにゃ!?」


じいじ「ほう……これは強力な接着力……!」


父様「フィリアーッ!!」


(いやそんなに慌てなくても……あ、取れた)


ぺりっ。


「……いた……」


兄様「フィリアが喋った!?痛いって言った!?」


(もう普通に喋れるとは言えないけど、言える単語は増えたんだよ……)


しかしそこで、私は気づいた。


(この粘り気、単なる樹液じゃない……“何か混ざってる”)


粘性と反応速度が一定じゃない。

湿度で変化している感じでもない。


(加工すればいろいろ使える可能性がある……!)


兄様が私の様子を見て言う。


「フィリア……これ、もっと調べたいの?」


「……しゅ……る……!」


兄様「調べる!?フィリアが調べるって言った!!」


父様は即決した。


「よし!ベトベトの木の研究を始めるぞ!!」


(いや、研究って言っても赤ん坊なんだけど……)


じいじは目を輝かせて叫んだ。


「ではワシは木を百本伐採してくる!!」


ミュネ「それはだめにゃああああ!!」


(じいじの暴走は一年経っても健在……!)


◆調査の結果、わかったこと


森を一周し、領民にも話を聞き、私が観察を続けた結果――


・ベトベトの木は異常に繁殖力が高い

・木材として無価値でも樹液の性質は複合的

・煙が多いのは油分が多いから??

→ つまり“燃料としての可能性”も少しある


(これ……絶対まだ利用価値あるよね?)


父様「フィリア、これは……何かできそうか?」


私は魔力をぽふっと出した。


“やれる”


ぽわん。


兄様「フィリアが“できる”って言った!!」


ミュネ「なんだかワクワクしてきましたにゃ!」


じいじ「よーし!ワシはいつでも木を切れるぞ!!」


(いやじいじ、まだ切らないで!!)


ここに来て分かった事は絞りカスは着火剤にして使用してる事も解ったわ!!残りは捨ててるだけらしいけど。先ずは簡単に作れそうな着火剤はどうかしら?


産業革命、まずはここから

こうして私は決めた。


**最初の産業改革ターゲットは――


『ベトベトの木の樹液、再利用プロジェクト!』**


・加工品の開発(先ずは着火剤として!)

・繁殖力の強さを逆利用(資源の安定確保)


(まずは“分析”さえできれば道は開ける……!)


兄様が優しく私を抱きしめながら言った。


「フィリア、すごいよ……一年でここまで考えるなんて」


(まあ前世込みだけどね……)


こうして――


ローガル領、ベトベト・イノベーション計画


が、赤ちゃんの手によって本格的に始まったのであった。


(世界初かもしれない、“ベビー主導の産業改革”……!)

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