ローガル家、雑すぎ問題勃発!?赤ちゃん提案の“まともな家族会議
水路完成の翌日。
畑に水は流れ、領民たちはお祭り騒ぎ、
じいじは斧を担いで意味もなく筋トレし、
兄様はベビーカーを押しながら
「また水路つくろっか?」
と笑顔。
(いや、もう作らないからね!?)
そんな混沌の中、私は悟った。
(この家族……総合的に計画性がない。)
畑改革も水路建設も、勢いとノリでなんとかしているだけで――
(さすがにこのままじゃ破滅する!!)
私は強い決意とともに、ぽふっと魔力を出した。
ぽわっ。
ミュネ「フィリア様、なんか焦ってる魔力ですにゃ……?」
母様が私を抱き上げ、不思議そうに首をかしげる。
「どうしたの?急に“落ち着いて”みたいな魔力を……」
父様がはっと顔を上げた。
「……も、もしかしてフィリアは……“計画を立てた方がいい”と言っているのでは……?」
じいじ、兄様、ミュネ、全員の動きがピタッと止った。
じいじ「計画……?」
兄様「けいかく……?」
ミュネ「にゃ……にゃんだか耳が痛いですにゃ……」
(……あれ、みんな図星なの?)
父様は咳払いをして叫んだ。
「ローガル家、緊急家族会議を開く!!」
領民「え、家族会議!?ここで!?」
流石にここでは不味いので場所を移して我が家で。
◆ローガル家 緊急家族会議(議題:勢いで国を動かすな)
場所:応接室
参加者:父様、母様、兄様、じいじ、ミュネ、そして赤ちゃん(私)
じいじが椅子に座るなり胸を張って言い放った。
「よし、まずワシの意見じゃ!“勢いはすべてを解決する”!!」
(だめだよ!!それ会議の意味ない!)
父様が即ツッコミを入れる。
「父上、もう少し理性的な案を…!」
じいじ「理性などいらん!ワシはこの斧一本で――」
母様「はいストップ♡」
母様がティーカップを置きながら微笑む。
「フィリアの言いたいことはね……“ちゃんと順序立てて考えて進めよう”ってことだと思うのよ」
(母様、理解力S!!)
兄様が手を挙げる。
「じゃあ、とりあえず“今決めないと詰むこと”から話そう!」
(兄様!?今日の兄様、めっちゃまとも!!)
ミュネもメモ帳を取り出しながら言う。
「ではまず、畑のどこに何を植えるか……にゃ?」
父様は深く頷く。
「その通りだ。水路はできた。だが土地の分配や作物の管理はまだだ」
じいじも腕を組む。
「むぅ……それは確かに必要じゃな」
(やっとまともな方向に向いてきた……!)
私は“そうそう、その調子!”の魔力をぽわっと出した。
ぽわ〜ん。
兄様「あっ、フィリアが“よくできました”みたいに光ってる!」
母様「可愛い♡」
(そこだけ赤ちゃん扱いなのやめて!)
そこでラットさんも含めて
◆議題:畑の計画立てよう案
商人ラットも呼ばれ、地図を広げる。
ラット「こことここは日当たりが良いので芋類を……こちらは土が柔らかいのでかぶを……」
父様「うむ、理にかなっている」
じいじ「よし!じゃあワシはその辺の木を全部倒して広い畑に――」
母様「だめ♡」
じいじ「なぜじゃあ!!」
(木は計画的に切って!!!)
兄様も続く。
「収穫のタイミングをずらせば、飢えにくいって本に書いてたよ!」
父様が真剣に頷く。
「よし、その案を採用しよう」
(兄様すごい…亜空間的成長してる…)
ミュネも尻尾を揺らしながら言う。
「あと水路の管理者も必要ですにゃ。全部フィリア様に頼るのは……その……」
(ようやく理解した!?)
父様が深刻な顔で言う。
「確かに……赤ん坊に頼りすぎてはいけない!」
じいじ「なんと……!?」
兄様「当たり前じゃない?」
じいじ「いや、つい……」
(じいじ、反省して!)
どうにかこうにか話を纏めて!!
◆最終決定
・畑の配置
・作物の種類と分担
・水路の管理係
・領民の作業スケジュール
・じいじの“暴走禁止令”
すべて決まった。
父様が立ち上がって宣言する。
「皆、これからはフィリアに頼りすぎず、
まず話し合ってから動く!これをローガル家の決まりとする!!」
じいじは悔しそうにしつつも、フィリアを抱き上げて言う。
「……まあええ。孫の意見じゃ、守らねばな」
私は“がんばろうね”の魔力をぽわっと出した。
ぽわん。
母様「フィリアも賛成してるわ♡」
(うん、これでちょっとは安心……)
こうして――
ローガル家はようやく“まともな会議”を覚えたのだった。
(遅い!!)
しかしこの状態でよく領内経営を今まで出来ていたわね。。。




