4日目 アンティーブ~ニース
3日目は完全フリーにしていました。
当初の計画通り、前日のガイドさんに3日目のおススメを聞いたところ、アンティーブに行くのがいいのでは?と言われたのでそうしてみました。
午前中、早めにニース駅へいってTGVで近隣の町アンティーブへ。
アンティーブはピカソ美術館の有る海沿いの街です。
TGVも勿論チケットの買い方は分からんので、英語を読みながらなんとかしました。
概ね新幹線と同じで、目的を択んで買う方式。
一等車と二等車がありましたが折角なので俺は一等車を択ぶぜ……ただ、いわゆる新幹線のグランクラスとかとは全然及びませんでした。
とはいえ席は広くて快適……まあ15分くらいで着くのであまりありがたみは無いんですが。
チケットについて独特だったのが、本人以外の大きな持ち込み品があるか、という質問。
電動キックボードや自転車、ペットなどが該当するようで、追加料金取られますけど、ペットも普通に乗れます。
実際に犬を連れてる人がいました。
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アンティーブも城壁に囲まれた町。イタリアとの領土争いの歴史を想わせてくれます。
イタリアだけじゃなくて北アフリカのイスラム勢力とかもかな。
ここはピカソ美術館があるから日本人観光客もおおいようで、今回のニース滞在で唯一ここで日本人に逢いました。
関西の団体ツアーっぽかった。
街並みはこんな感じ。豪勢なヨットが並び、いかにもリゾート地の雰囲気。
日本人客が比較的多いのかスシレストランがありました。
町を一回り。
ここにも市場があって生ハムやチーズ、オリーブや野菜を売っていて、地元の人が来てました。
スーパーマーケット的なものも勿論あるんですけど、それとは別にこういうところで買い物する人が一定数居るってことですよね。
その後は海沿いの城壁の上を歩いてピカソ美術館へ。
城壁の下には路地が見えます。こういう高低差がある街並みを見るのは好き。
で、この狭い道も自動車通行OKなので車が通ります。
その前を自転車が走ってたりするし、歩行者が歩いているし、車の方もしゃーないなって感じでゆっくりついていくという、まあなんとも長閑な光景でした。
ピカソ美術館は城のような建物を改装したもの。
ピカソがここにアトリエを置いていて、ここを気に入ったピカソが街を離れる時に、持ち出し禁止を条件にしてアンティーブの街に作品を永久貸与したんだそうです。
なので作品数が多い。
とはいえ、僕にはあまりアートの素養は無いので、よくわかりませんでした。
猫に小判やな。
昼ご飯はアンティーブの広場のカフェレストラン。
肉が食べたかったのでステーキ。
ちなみにここで注文を取りに来てくれたウェイトレスの子が超絶可愛くて、この子の写真を撮らせてと言わなかったのがこの旅行の数少ない心残りです。
チェックの時に来てくれたのはナイスミドルの男性だったんですよね。不覚。
そのご展望台になっているらしい街はずれの砦跡へ。
グーグルマップにガイドして貰ったらかなり遠回りの道を歩かされた挙句、どうにか辿り着いたら、入り口で「一人じゃ入れないんだよゴメンね」と言われて愕然としました。
多分転落事故とか起きると単独だと誰にも分らなくて危険ということでしょうけど
……そういうことは下に書いておいて欲しかったよ。未舗装路を30分以上歩いたというのに。
悲しみを背負いつつ下山。
途中で外国人のご夫婦とすれ違ったので挨拶したら、この道でいいの?と疲れた感じで聞かれたので「もう少し上ると頂上だよ、頑張って」と教えておきました。
今日もいいことをした。
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その後またTGVでニースに戻って、次はニースの高台の競技場遺跡とマティス美術館を目指して歩き出した
……のですが、途中で坂道のきつさと遠さに脱落。
自分で言うのもなんですが、歩くのが苦にならない僕でもきつかった。
トラムの駅からも離れているので、行くとしたらタクシーか、それともバスを使うかでしょうね。
バスは何処に行くか分からない不安があるのでちょっと使いにくい。
トラムだと線路のあるところしか行かないので左程不安は無いんですけど。僕は海外ではあまりバスは使わないです。
レンタル自転車とかもありましたけど、車道を自転車で走るのは怖い。
右側通行ですし、運転マナーも日本とはかなり違いますし。
……ところで余談ですが、フランスはどこもトイレは基本的に奇麗とは言い難いです。料金を取るところでも。
少なくとも日本の感覚で行くと抵抗感あるかもね。
ていうか、日本のようにトイレしたくなったらコンビニに入ればいいという感じではないです。
コンビニなんてものがそもそも無い。
水とかはキオスクのような売店か、煙草の看板を掛けた雑貨屋みたいなところで買いましたが、トイレ貸してくれるサービスはまず無さそうでした。
3日目のガイドさん曰く、フランスでのトイレはいける時に行け、だそうで。
ドーハのような巨大国際ハブ空港ですらトイレは日本にははるかに及ばない設備だったので……トイレについてはまあ日本が特殊なんでしょう。
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ホテルで一休みして晩御飯。
晩御飯はガイドブックに載っていた店でステーキ……昼も肉、夜も肉。
焼き加減は良かったけど塩加減がちょっとばらつきがあったかな……付け合わせをライスにしたので、フランスでステーキライスを食べることになりました。
外の席でしたが、頻繁にスタッフさんが身に来てくれて、味はどう?とか、もう一杯飲む?とか聞いてくれました。
ここに限りませんが、海外だとわりとウェイターさんとかがこっちに話しかけてきますし、注文すると、良いチョイスだねとか言ってきます。
僕はこういうの好きです。これも旅の楽しみ。
ホテルでまたバーで飲んで最後の夜は終了。