難題
「う〜ん。頭痛い」
「大丈夫?マリナ?」
私は朝から机に突っ伏していた。結局、話が盛り上がり、朝まで竜崎先生と飲んでいた。そのせいで、二日酔いになり、頭がガンガンするのだ。そんな時に、丸めた本で眼竜先生に叩かれた。
「いたい!何するんですか」
私は頭を押さえながら起き上がる。
「酒臭いんだよ!」
「うっ!」
多分、事実だろうから言い返せない。だって京子も少し離れている気がするから…
「おっはよ〜。今日も一日頑張りましょうね!ミーティングやりますよー」
元気よく竜崎先生が入ってきた。貴方、私より飲んでましたよね?なんでそんなに元気なんですか?と思いつつ、頭がガンガンするのを我慢して、竜崎先生の所に集まった
「今日から本格的に始めますよ〜。じゃあ、今日の担当を決めていきますね〜。主に外来診察をマリナ先生と西本先生お願いしますね」
「わかりました!」
「で、ICUと病棟の見回りを眼竜先生と人見先生お願いしますね」
お願いすると同時に人見がいった。
「ちょうと、待ってください!」
「人見先生なんですか?」
「なんで、僕が眼竜先生と組まないといけないんですか?」
私もなんでよりによって、この2人なんだ?と思ったので、人見先生の言ってる事はごもっともの事だと思ったが、竜崎先生は
「なんでって、ダメな理由あるんですか?私的な理由だったら認めませんよ!」
竜崎先生は口答えは許さないと言う顔で人見先生に睨みつけた。
「…問題ないです」
「よろしい!じゃあ、始めてください!」
ミーティングが終了すると同時に電話がなり、看護師の狩野が受話器を取った。
「はい、この特別統合医療救急科です」
相変わらず長い名前
「はい。はい。わかりました。」
狩野は人見先生に言った。
「人見先生。院長がお呼びです」
「院長が?わかった、直ぐに行くと伝えて」
院長は人見先生に何の用だろうと思いつつも私は仕事を始めた
院長に呼び出された、人見は院長室にきていた。彼自身、院長に呼び出されたのは初めてであり、緊張していた。
「ただいま、参りました。特別統合医療救急科の人見です。」
「あなたが人見先生ですね」
優しそうな顔であるが、奥には闇がありそうな人間である。
「噂は、金田先生から、よーく聞いていましたよ」
「そうですか」
前院長は金田先生と一緒に辞職されたと聞いていたので、人見は少し変な話しだと思った。
「私は、前院長に変わって就任した、金田 充と言います」
「金田って…」
「そう、前の救急科の科長の金田は、私の弟です」
「えー!」
「弟からとても優秀な人材だと聞いていますよ」
「そんな。そんな」
「いやいや、そんな謙遜にならなくても。それで、私は貴方の方が、眼竜先生より主任に向いてると思ってるんですよ。ただ、ほら、建前と言いますか…今まで科長だった人を平に下げる事は難しいのでね…」
「理解しろと…」
「いや、そう言うことではなく、眼竜先生より、優秀であると証明して欲しいですよ。そうすれば、私は心置きなく貴方を推薦できるので…」
「なるほど…どうやって証明すれば良いですかね」
「そうですねぇ。まずは、眼竜先生が使えない存在である事を証明してください。そうすれば、眼竜先生の評価が下がるので、おのずと、貴方に皆が注目するはずですよ。」
「なるほど…わかりました」
「期待してるよ!人見くん」
院長は人見に近づいて肩をポンと叩いた。




