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コールドノヴァ~void〜  作者: 白水豆樹
第一章 新世界
9/12

第八話 阿吽星幹部ニアドライ 対 三人の地区長

阿吽星幹部ニアドライと


第五地区長ムーン

第六地区長マナ

第七地区長ウィリアムとの戦闘







「そりゃあ!!」


ムーンとマナに突っ込んできた

ニアドライは黒い煙を辺りに

撒き散らしながら

ムーンの腕を掴む



「そうはさせないわよ」



彼女から大量のアルコールが

全身から吹き出し

慌てたニアドライは手を離す





〘第五地区長ストロベリー ムーン〙

〘ラブジョイ彗星と呼ばれる星の

適合者〙



〘毎秒5000リットルの酒を

放出し続ける星〙


〘自在に酒をコントロールする〙







「ムーン!!アルコールで

ウィリアムの体を覆え!」



マナが臨戦態勢をとっている




「わかったわ!」





すかさずムーンはアルコールで

自分とウィリアムを包む



「ちょっと酔うけど我慢してね

ウィリアム。」




「は、はい」



少し離れたムーンと前に出るマナ





「何をする気だ?マナ地区長さんよ」



ニヤニヤと笑いながら何かを待つ

ニアドライ





「ふっ。もうわかっているんじゃないのか?」




そう言うマナの体から黄色の煙が出る




その煙はまるで酸っぱい匂いがする




「くらうがいい」



マナの周りから雨が降り出したのだ



辺りの石や建物がジュウジュウと言いながら

溶け始めている



濃硫酸の雨が降り出したのだ





「さすが地区長クラスだな!

だが、想定済。」



そう言い放つニアドライから

またもや黒い煙がたちこもり

濃硫酸の雨自体を塞いでいる

しかも、その煙の一部が

マナに向かって突っ込んでいく



わざわざこちらに煙をぶつけて来る

だと?

何かあるな



そう思い避けようとするが

煙自体にホーミングでもついてるの

如く追尾し真っ直ぐこちらに

向かってくる!



これは避けきれん!!



とっさにガードを固めたマナだが

煙がぶつかる



するとマナが吹き飛ばされ

建物の壁に叩きつけられる!



「ぐはっ!!」



なんという硬さ。

やはりただの煙とは違う。



口から血を吐きながら

ニアドライを見るマナ



「これは痛いだろ?地区長とは

いえ無事では済まないはず。

俺の煙は鉄と熱を含む

いわば火砕流と同じ。

それ!もう一発!!」



ニアドライがそう言うと

再び煙が真っ直ぐマナに向かっていく



「へぇー、ご丁寧に説明どうも」



ニヤリと笑うマナ

するとニアドライがフラフラし始め

煙自体もマナから逸れて

離れた建物に突っ込んでいく



「くっ!なにをした?!

苦しい、、、。」



フラフラしていたニアだが

倒れ目と口から血を垂れ流している



「もう遅いよ。貴様は死ぬ」




〘第六地区長マナ ウォッカ〙



〘濃硫酸の雨が降り続き

二酸化炭素の毒ガスと

灼熱の星、金星の適合者〙




そう言いながらマナはニアドライに近づき、手から黄色の煙が出始める。

するとニアドライからまた黒い煙が噴射する



「これで、死んだら犬死になる!!

せめて地区長一人でも!!」



煙がムーンやウィリアムがいる方向に

飛んでいく!!



ま、まずい!!

とっさにマナが体を動かすが

間に合わない!



ムーンとウィリアムがそれに気づいた

時には目の前に煙がきていた!



そして煙が彼らにあたると



何故か分身でもあったかのように

煙が彼らをすり抜ける



「はははは、私を舐めてもらえないで

頂きたいです」



そう言うウィリアムはマナのうしろに

既にいたのだ!



「お前の能力か!傷は平気なのか?」


マナが二人を心配していると

ムーンとウィリアムはニコニコ笑っていた。



「さすがウィリアム地区長!

カッコいいわよ!」



「そんなことないですよ!

皆さん、無事でなによりです!」



〘第七地区長ジン ウィリアム〙



〘宇宙で最も早い星の適合者〙


〘時速220万kmという

自転速度が極めて異常な星〙


〘あまりの速さに

身体自身が分裂するほど〙



するとニアドライがムクッと

白目をむきながら

立ち上がりブツブツと何か言っている



「こ、れで、終わるかよ、、。

俺を舐めるな!!!!」



全身から血が吹き出し

体全体から黒い煙が出始める!!




〘阿吽星幹部 三斗星の一人

ニアドライ〙



〘高温で出来た鉄雲の星の適合者〙




それを見た三人がとっさに距離をとる




「逃げても無駄だ」



煙はいつくもの方向から

三人に向き突っ込んでくる



ウィリアムの能力で逃げていくが

徐々に距離を詰められる



「これではらちがあかないな、

ウィリアム!俺を離して二人は離れていろ!」



「しかし、、」



「いいから早くせんか!」



そう言うマナを離し、

二人はさらに距離をとる



するとマナが



「さあ、一対一だ!!」



「上等だ!!!」



一辺に固まった鉄の雲と圧縮された高温の濃硫酸の一本の塊が

激突する!!




マナは再び吹き飛ばされ

建物の壁に叩きつけれる!



頭からから血が出て横に倒れる

マナ



一方ニアドライは立ったまま動かない




「勝負あったな、、、。」



倒れ上を向きながらボソッと言葉に出す

マナ


鉄の雲に一本の穴が空いており

それは真っ直ぐニアドライの心臓を

貫いていた


しばらくするとニアドライはドサっと

倒れる




倒れているマナにムーンとウィリアムが

近づく



「大丈夫??まああなたなら平気よね」



そう言うとムーンはマナの肩を叩く



「いて!もう少し労れ」



ふっと笑うマナ



「あ、あのーマナ地区長の体を

研究をしたいのですが、、、。」



モジモジしながら言うウィリアム



「後にしろ!研究バカ!」




阿吽星幹部 ニアドライ撃破











同刻



街の南東





メラメラと燃える建物、



瓦礫とかした噴水



街の人が倒れ死んでいる




崩れた建物の山の上に

オレンジ色の髪の毛をした人間が倒れている

背中には阿吽星と彫ってある

入れ墨が見える




あたり一面ガラスの破片と

崩れ落ちた建物ばかり


そこをぐしゃぐしゃと歩く

無傷のミルス地区長




「皆死んだか」




振り返りざまに言葉を放つ

その手には苦悶の表情を浮かべ

死んでいるオレンジ色の髪の毛をした人間の首を

持っている





オレンジ色をした髪の毛の人間撃破







少し時は遡り




街の東側





「弱っ!」



淡いピンク色の髪をした阿吽星幹部

バルブ ラボ


倒れている

テンプル地区長と

ディタ地区長



二人は血まみれになりながら

ヒューヒューというかすかな息が

聞こえるだけで動かない



「地区長ってこんなもんなのかしら」



あざ笑うバルブ ラボ



その横には

まるでゾンビの如くうめき声をだす街の人々が二人の地区長を囲んでいる



「はは!この二人は虫の息よ!

さあ、皆!こいつらを殺して!!」



街の人々が二人に飛びかかろうとした

瞬間!!



バキンッ!!!


という音と共に街の人々が全員

凍ったのだ!



「な、なにごと?!!

ん??

そこにいるのはだれ?!!」


街の人を盾に使い

凍結から逃れた

バルブ ラボが目線を送る先には

白い肌に筋骨隆々で碧い髪の女性が立っている



まるで白狼の如く白い煙が

彼女を纏いまるでオーラのようになっている


「第十三地区長 マグ ギムレット!!

これは大物ね。」



そう話すバルブ ラボの息は

白く、寒さで歯をカチカチとさせている



「てめえが阿吽星幹部 バルブラボだな

楽に死ねると思うなよ」



絶対零度の視線を送るマグ ギムレット




その言葉を聞いて高笑いする

バルブ ラボ



二人の間合いは禍々しく

空間がねじ曲がっていた







次回


氷火星 マグ ギムレット


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