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コールドノヴァ~void〜  作者: 白水豆樹
第一章 新世界
7/12

第六話 曲者揃いの猛者と奇襲

次々と集まる地区長










〘報告〙





街中にアナウンスの放送が流れる





〘第二正面にて



“第六地区長”




《マナ ウォッカ様》






“第八地区長”




《モスキート ディタ様》



がご来場されました〙






銀色の髪をした古風の中年男性と



肥大した肉体をゆさゆさと揺れている

巨漢男が中央に向かっている









放送は続く






〘第三正面にて





“第十一地区長”



《ニルヴァード キール様》







“第十三地区長”



《マグ ギムレット様》





ご来場されました〙






相変わらずのボサボサの髪に

顎髭が特徴的なニルヴァードと



透き通るような白い肌でロングコートを着ている

筋骨隆々な女性が

同じく中央に向かって歩いている









第九地区中央司令城




地区長室内




「さて、私は先に大広間にむかうと

しよう

ニコレッタよ、今回集まることの

意味とやらを考えときなさい」





そうニコレッタに告げると

盲目の国王インペリアルは

杖をつきながら

部屋を出ていく




ピリピリとした雰囲気から

抜けて力が抜ける俺




同じく力が抜け、

また考え込んでいるニコレッタ





「ニコレッタさん」



「ん?どした?」



「俺は仲間を探したいんだ

そして、このアルハルド鉱石が

何故地球に飛来して

世界がめちゃくちゃになってしまった

のかを突き止めて元に戻したいんだ」



自分の気持ちをずっと

言えずにいた


だが、もう心の中では決めていた


今俺が生きているなら

科学者の端くれとして

全ての元凶に終止符を打とうと






「わかったよ。私も付き合う。」





意外な回答に思わずあ然としてしまう






「ありがとうございます。

でも、なぜですか?

理由が知りたいです」




正直糸が見えない

ニコレッタ地区長

まだ味方なのか

敵なのかがわからない

本当は仲間のことを知ってるのでは?

いろんな感情が渦巻く

そんな考えなど不要とばかりの

答えが返ってきた



「理由?

ひまだから!」




肩から力が抜けるよ




二人は目を合わせて笑ってしまった




「久々に笑ってしまいましたよ!

じゃあぜひお願いします」




仲間?

敵?

そんなこと後で考えよう

とにかく今は仲間の捜索と

この世界の理を暴いて

元の世界に戻すこと

しばらくの目標はこれでいこう。




「キイチ!とにかく

総長会に出よう!

何か分かるかもだし

それよりスピリタス国王も来た理由も

気になる」



俺は頷き、二人は地区長室を後にする




少し歩いた所に中央室と書いてある

部屋に入る




長いテーブル

十四個のイス


まるで会議室みたいだ



そこには九人既に座っており


各地の長なのだろう


オーラが凄い



そこにはニルヴァードの姿も見える


奥の上座には

スピリタス国王がいる



ニルヴァード以外が俺を見ている



ニルヴァードだけは欠伸をしている




ニコレッタの後に付いていき

席に着いた横にいる





するとスピリタス国王が




「はあ

またいない地区長もいるようだな」




ため息を漏らしながら

話している



ニコレッタが続いて話をする




「はい。

第四地区長

ウイスキーショット地区長、

第十地区長

ブラッディロス地区長

第十一地区長

コルトグラスホッパー地区長

がまだ来ておりません。

総長会を始めますか?」




そうニコレッタが国王に話すと

金髪の中年男性が声を上げる




「ディナーさん、アイツらは

少し野暮用があって来れねえみたい

なんだ」



古風な中年男性の二の腕に六番と

書いてある




「マナよ、報告ありがとう。

では、始まる前に皆に伝えたいことがある。

今ニコレッタ地区長の横にいる男、

キイチという人物だ

いろいろな事情でこの総長会にでている

皆のことがわからないはずだ

それぞれ自己紹介をしていってくれ

まずは第一地区から頼んたぞ」




そう国王が話すと



「私はー、第一地区長の

シリー アル テンプルー

よろしくねー」



水星



黄緑の髪をした少女


第一地区長シリー アル テンプル







「俺が、第二地区を任されている

サラザイカ クーラーってもんだ!

よろしくな!!」



鉱星



短髪で体格のいい男性


第二地区長 サラザイカ クーラー





「私は第三地区長

ガルーア ミルス」



風星




赤髪で黒いシャツを着ている

粋な男性


第三地区長 ガルーア ミルス




「私は第五地区長

ストロベリー ムーンよ

よろしくね。」



酒星


紫色の髪をした妖艶な美女


第五地区長 ストロベリー ムーン





「わしは第六地区長の

マナ ウォッカってもんだ

以後お見知りおきを」



硫星



銀髪の渋い中年男性



第六地区長 マナ ウォッカ





「私は第七地区を任されています

ジン ウィリアムと申します。

何かわからないことがあれば聞いてください!」



早星


七三分けの紳士な男


第七地区長 ジン ウィリアム





「おでは第八地区の長の

モスキート ディタだ

よろじぐ」


重星


肥大した肉体をもつ男


第八地区長 モスキート ディタ




「私は第九地区を任してもらってる

イザック ロル ニコレッタだ!

改めてよろしくなキイチ!」



冥星



短髪で白い髪をした若い女性


第九地区長イザック ロル ニコレッタ







「第十二地区長のニルヴァードだよ

キイチ!頑張れよ〜?」




炎星




ボサボサの髪でときより白髪が

目立つおしゃれな顎髭の男性



第十二地区長 ニルヴァード キール






「ふん、こんな弱々しい男がか。

俺様は第十三地区長のギムレットだ」



斑星



白い綺麗な肌に細見で筋肉が目立つ

ブルーの髪をした女性



第十三地区長 マグ ギムレット







一通り挨拶を終え



各々地区長達が席につく



それを見たスピリタスが

口を開く



「皆よ、キイチをこれからも

よろしく頼むぞ。

それと今回、皆を招集したことなのだが

知っての通り

元第四地区長のハンが

五祖星の一人

“ゴースト バルカン”につくと

話を耳にした。

今ハンにバルカンの元に行かれれば

また各地に被害が出てくると

思われる

今、天星騎士団の精鋭部隊が内偵を

行っている

事実であればハンの介入の阻止、

または殺害も止む終えんと考えておる。」



地区長達が真剣な顔をして聞いている中



スピリタスの近くの地面がまるで

水になったの如く

波紋が広がっている。


近くにいた第二地区長のクーラーが

声を上げる



「何もんだ?!!

姿を出せ!!」



そうすると白い軍服に銀色の髪をした女性がゆっくりと地面から

出てきてクーラーに近づき声をかける



「だから筋肉馬鹿は嫌いなのです。

その狼藉、今死にたいのですか?」


身長がクーラー地区長と

同じぐらいなのだろう。

体格差があるとはいえ

その圧は他の地区長達と引きを取らないものと感じとれる。


すると、その姿に焦ったのか

クーラー地区長が動揺しながら

答える。


「こ、これはこれは天騎士団長殿

敵襲かと思いましたよ

お元気ですか??」



オロオロしながら答えるクーラーを横目に

テンプル地区長が天騎士団長に

歩み寄る



「ソブねーちゃんー!久しぶりー!

抱っこしてー!!」



それを見たソブ天騎士団長が



「テンプルちゃん!よしよし。

いい子にしてた??

このくそオヤジ(第二地区長)が何かしたら

私に言いなさい。

生まれてきたことを後悔させて

あげるから」



わきゃわきゃしている二人に


しょんぼりしながら

小言で「まだ30代なんだけど」と

ブツブツ言いながら

半べそをかいているクーラー地区長。



そこに、ゴホンっと第三地区長

ミルスが声を上げる



「ソブよ、何か報告をしにここに

来たわけではないのか?」



冷静な声質はしっかりと

周りに響く



それを聞いたソブ天騎士団長が

テンプル地区長を抱っこしながら

答える



「これは失礼いたしました。

ミルス地区長、ありがとうございます

スピリタス国王様。

つい先程、

内偵部隊からの通信が途絶えたことと

元第四地区長ハン モヒートが

既にバルカンの支配下にあることを

ご報告に参った所存です。

つきましては我ら天騎士団に

後始末をつけさせていただければと

思います」



怒りが顔から出ているのが

分かる


それを聞いたスピリタスは

少し考えている。


俺は少し気になったことがあり

ニコレッタに声をかける。



「ニコレッタ、元第四地区長の

ハン モヒートってどういう人物なんですか?」



それを聞いたニコレッタは

こっちの顔を見ずに答える



「奴はね、自分の地区内を恐怖政治で

支配をしてたんだ。

それで何も悪いことをしてない

一般市民を大量虐殺し

追われる立場になった

当時、第六地区長のマナさんと

第十一地区長のコルトさんが

その悪事に気付き

ハンを捕縛しようとした所、

戦闘になり両者痛手を負う状態になった

その際にハンは隙をみて逃亡を図り

今では危険人物として

指名手配までされている

しばらく音沙汰がなかったと聞いているけど最近になって

五祖星の一人、バルカンにつくと

噂が流れてきたという感じよ」


何処か遠い目をしているニコレッタ。


続きながら質問をする


「そう言うことだったんですね。それと五祖星の一人

バルカンとは何者なんでしょうか?」



その問いには小耳に挟んでいた

ニルヴァードが答える


「イザック、俺が答えよう

キイチ、この世界にはな五人の皇帝がいる

どれも老若男女の姿をしているが

世界最強に君臨する者ばかりだ。


まずは


ヴァンラーレ王国


現国王


天星騎士団 総司令官


十三地区の総督



雷、稲妻、電気

その祖と言われる星

マグネターという星の適合者


磁星


別名


雷祖皇



ディナー スピリタス




先程聞いていた



”グラビティア“と呼ばれて恐れられている

世界最強の犯罪組織。


世界最硬という人物

八人の幹部を持つ、

大親分



蘇星


別名


暴神皇




ゴースト バルカン






圧倒的な力と魔力でこの世界の王に

君臨している新王者



終星


別名


終重皇



シルバー インペリアル





全てが異次元とされている

元世界最強の人物



八星


別名


白獄皇



エバー サイレンス






五祖星の最後の一人



この世の理を解く死神



黒星



黒皇



ロウ シェンチー





仮に俺ら地区長が全員集まっても

とても敵う相手じゃねえのさ。

それに皆、折り紙付きの化け物だぜ

イザックに聞かされなかったか?」



俺は首を横に振りながら

ニルヴァードを見る



ニルヴァードはため息をつきながら

笑っていた。




その時、



〘敵襲ー!敵襲ー!!〙



城内の放送が鳴り響く




スピリタスは天騎士団長を再び

見ながら答える



「後始末は別に良い

今は内偵部隊の安否を確認しなさい

シャンディガフよ

部下を失い怒り狂うのは分かる

だが、そう言う時にこそ

冷静に対処しなさい

ひとまず後はこちらに任せなさい」



そう言う彼に少しうろたえながら

彼女は一礼し

テンプル地区長を床に下ろすと

また地面にゆっくりと入っていった



スピリタスは皆に迎撃の体制を討て

と指示をだしたのち

パリッと縦に稲妻が走り

いなくなってしまった



すると、ニコレッタの部下が報告を

しに来る


「司令官!!

城下町が敵に襲われています

情報によると敵はハン モヒートらしき人物だった

そうです!

ただ、敵の数は未だ不明!

どういたしましょう!」



それを聞いたニコレッタが


「一般市民の救援と援護に皆で回れ!!

敵を発見し次第、撃退せよ!!」



はは!!

と一礼した部下は大広間から去っていく



他の地区長達がそれを聞くと一斉に

立ち上がり

ニコレッタの方に向く

その時ニルヴァードがこんなこと

いった


「今回はイザックの地区で

会議を開いている

イザック、早く指示を出してくれ

それと俺はあのバカと戦うのは

ごめんだぜ」


ニコレッタは呆れた様子で



「はいはい、あんたは一般市民の避難を最優先に

して。

それと雑魚を蹴散らしてくれると助かる。

クーラー地区長、

ムーン地区長、

マナ地区長、

私とともにハンを捕らえましょう

他の地区長達はニルヴァードと同様に

援護に回っていただければ幸いです」



それを聞いた地区長達が

一斉に動きだし

ニコレッタを含めた四人の地区長達だけ

大広場に残っている



「二手に別れて

ハンを見つけましょう。

発見し次第、撃退か捕縛をおねがいします

クーラー地区長は私と

ムーン地区長と

マナ地区長は別のとこをおねがいします。キイチは私に付いてきて!」



マナとムーンはそれに頷き

部屋を後にする



「がはははは!!

ニコレッタと戦闘とは

久しぶりだな!!

相手が相手だ

油断はできんな」



そう大きな笑い声で話しかける

クーラー地区長



「あなたがいて戦闘も楽だからね」



少し距離があるトーンで話を返すニコレッタ



俺も何かしなくては


そう思っていると




廊下にカフカ副長が見える。



しかし、何か様子がおかしい




フラフラとこっちに向かって近付いている見える



しかもカフカ副長が何かをこちらに投げようと

手に持っている何かをいじって素振りをしているのが

分かる




嫌な予感がする





その時!

素振りをしていたはずが何か黒いものがこっちに

投げられているのが見えた!

ポイッと投げられたものをみると

それは手製の爆弾だった



それを見たニコレッタが


「まずい!!

あれは対適合者専用の鎮圧手榴弾だ!

伏せろ!!」



そう言うニコレッタに反応して

頭を抱えるおれ


そこに

素早くニコレッタが反応して

爆弾を氷漬けにする



しかし、それは囮



その隙にあっちこっちに手榴弾が

投げられていた



それと同時に大爆発が起きたのだ






次回



信じてたもの


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