プロローグ
「ただいま~」
学校から帰ってきた僕は玄関の扉を開けた
リビングから母親と兄さんの楽しそうな声が聞こえる
「やっぱり結弦は才能があるのね~!」
「やめてよ母さん~そんなんじゃないって~」
「何の話をしてるの?」
2人に話しかける
「結弦がこの前のコンテストで優勝したのよ」
と嫌味っぽく言われた
「それに比べてお前ときたら部屋に籠ってゲームばっかり!少しは結弦を見習ったら?!」
「まぁまぁ母さん、伊織は俺と違って才能がないから何もできないんだよw」
と、僕を見てニヤニヤしながら言ってくる
「そんなこと言わないでよ...」
僕は小さく呟いた
すると母親が
『あんたみたいな出来損ないなんていらないんだよ!』
これ以上何も聞きたくない
気づいたら僕は自室へ走っていた。気分転換をしようと思い自室でマイチューブを見ていたら
- 人生に困っているそこのあなた!異世界に行ってみませんか? -
突然、奇妙な広告が流れ始めた
「なんだろう?この変な広告」
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兄からは馬鹿にされ、母親からは必要とされていない生活はうんざりだ
「カチッ」
僕は迷わずそのボタンをクリックした
すると目の前が真っ白になり意識がだんだんと遠のいていく――――――――
閲覧いただきありがとうございます。
初めての投稿なので誤字脱字などあるかもしれませんがご了承ください