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小さい頃はお花屋さんになりたくて

作者: 境目ツツ
掲載日:2019/04/12

飽き性な私の

だからこそ格別な塊を

今のうちに少しずつ

タッパーに分けて

冷凍保存しておけば

私のまま一人で

眠りにつけるだろうか


浮気性な私の

それでも熱のある塊を

今のうちから取り出して

レンジで温め直しながら

毎日を過ごしたなら

私のまま一人で

目覚められるだろうか


明日もあるからと

まだ数時間ほど残っている今日を

選択肢から外して

寝室へ向かうくせに

体温が上がれば昨日と同じように

今日を抱えて両手を塞いでいる


昇るように築き

沈むように朽ちることも

満ちるように膨れ

欠けるように飢えることも

受領が認められた原則だけれど

致死量には偏に達しない憧れを

異端に持ち続けている


割り切ろうか

違う個体なのだから

受け入れようか

選定の繰り返しにおいては

同じなのだから


夢の中で知らない声が囁いて

鏡の中で面識のある顔が失笑する

選ぶから夜が来て

選ぶから朝が来たのに

そういう意味では

確かに私も不自然だった



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