75話
俺はなぜココで寝ているんだ?
周りでは皆寝転んでいる
旦那に呼ばれて部屋に入ったら皆が倒れていた
肩を貸して起こそうとしたらこの有様だ
起きようにも何処かに力を入れるだけで
すてん
ごろん
べしゃ
動けない
周りでは失禁・脱糞・悪臭・空腹・うめき声
最悪だ
どうにか移動できないか?
転ぶにしても方向を選べないか?
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
はあはあはあはあはあはあ
何とか廊下に出れた
このまま屋敷の外へ出れないか?
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
何とか外が見えてきた
後ろの方でも真似して移動してきたな
あの悪臭漂う部屋よりは良いだろう
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
もう少し、もう少しで外へ・・・
「おい!あんた大丈夫か?」
助かった・・・のか?
「何があったんだ?」
「すまん!詳しく説明するので取り合えず何か板のような物に乗せてほしい」
「なんか分らんが持って来よう」
「大丈夫か?こんなんで良いか?」
「馬車の連結荷台か、助かった」
「領主様に呼ばれて屋敷に行ったら皆が倒れていた
起こそうとすると自分も立てなくなるんだ
なので俺に触らないでくれ」
「分かった。しかし触らずに荷台に乗せるのは難しいな」
何とか乗った
「他にも領主邸に何人も倒れているが皆が指一本動かすだけでコケる
肩を貸そうとすると感染してコケる、何人も、何人も」
「それは病気か?呪いか?」
「分からん、なので俺に触らない様にしてくれ」
「分かった」
「それで、まずは協会に行ってくれ」
「分かった」
「なんとか協会に着いたな」
「神父様を呼んでくれ」
「ああ、連れて来よう」
「呪いかもしれないのは何処か?」
「俺です」
「ふむ・・・鑑定・・・チェーン魔法「3人スリップ」?」
「なんですか、それ?」
「親しい者や中間と言った者に感染する魔法じゃな」
「三人に感染すると治るようじゃ」
「俺は最初の方に呼ばれたので3人以上は感染させてると思うが」
「感染が止まるだけでスリップの効果は消えない様じゃ」
「スリップは消せないのか?」
「リバイブの魔法なら治せそうじゃが、使える者が王都にしかいない」
「最悪だ、リバイブの魔法って金貨だよな?」
「金貨10枚じゃな」
「王都までの移動と滞在費と護衛費の人数分を考えても呼んだ方が安いな」
「まずは領主邸にいる仲間達を助けてくれ」
「見て来よう」
あれから領主邸の皆が協会に助け出された
領主様を含めて総勢34人
領主様は随分打撲が多いようだ
あれから数日教会で面倒見てもらっていたら
何人かのシスター達に感染した
シスターに感染してから爆発的に感染が広がった
王都からリバイブが使える人が派遣されたが領主町のほぼ全員が感染して
まず報告に協会に来たことで派遣された人にも感染してしまった
自分で治そうにも指一本動かせないらしいと話を聞いた
そう言えば、その話を聞いてから誰も来なくなったな
部屋の外へ出てみるか
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
今では慣れたものだ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
町の彼方此方で呻き声しか聞こえない
協会が機能していない
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
すてん
ごろん
べしゃ
!!!町中に狼の魔物がいる?
何故だ?
門番も機能してないからか?
死臭が魔物を呼んだのか?
!!!気づかれた!こっちへ来る
ああ・・・これでおれは死ぬんだな・・・




