7話
空間座標指定・・・範囲指定・・・転移先・・・自宅
「転移」
よしこれで終わったー
「村長いますか?」
「誰ー?」
「ワイドっすー」
「んーどうしたのー?」
「最近盗賊の姿が村の周辺で見かける事があるらしいっす」
「今日来た盗賊風の奴らじゃなくて?」
「あいつらも含まれるかもですけどーどうっすかー?」
「分かったよー調べてみるよー」
空間座標指定・・・北側15㎞・・・範囲指定・・・範囲空間探査
・・・普通に魔物がいる位だなーもう少し距離を広げておくか
空間座標指定・・・北側20㎞・・・範囲指定・・・範囲空間探査
・・・こっちは問題なしかな?
空間座標指定・・・東側20㎞・・・範囲指定・・・範囲空間探査
・・・こっちも同じだなー
空間座標指定・・・南側20㎞・・・範囲指定・・・範囲空間探査
・・・こっちは村の子達がいるなー
空間座標指定・・・西側20㎞・・・範囲指定・・・範囲空間探査
・・・こっちも特に変わったトコはないなーもう少し広げるかな?
空間座標指定・・・北側30㎞・・・範囲指定・・・範囲空間探査
・・・んん?なんか固まった人数がいるな?
空間座標指定・・・北側30㎞・・・範囲指定・・・範囲集中探査
・・・50人位かな?こいつらが盗賊か?
「北側に固まった集団がいるみたい」
「近いんっすか?」
「2~3時間位の距離だなー」
「攻めて来ようとしたら出来る距離っすねー」
「ちょっと行って調べて来るよ!盗賊なら潰して来るよー」
「よろしくっすー」
空間座標指定・・・範囲指定・・・北側29㎞・・・範囲指定・・・転移
っと、あっちかー、っと、その前に
空間座標指定・・・範囲指定・・・次元移動
よし!これで周りからは見えないな!透明化みたいなもんだな?
コッソリ見に行こう!ゆっくりコッソリ近づくと
岩壁に岩と岩で解り辛いが出入り出来る穴がある
穴に近づいて行くと見張りがいる様だ
見えないと分かっていてもドキドキするなー
見張りに近づくと見た目は盗賊だねー
見張りとすれ違い中へ進んで行く
スッゴイ広い空間があり12~5人位がくつろいでいる
何か所にドアがある
左から順に見て行こう
ここは・・・トイレでした
次は・・・・倉庫みたいだなー
次は・・・・寝室?10人位がベッドで寝ている
次は・・・・キッチン?何人かで料理している
次は・・・・会議室?4人で何か話しているなーなんだろう?
「・・・だからーアイテムボックスの村ならお宝ザクザクだろー?」
「その村長がいないとアイテムボックスやってないんだろ?」
「だからその村長を捕まえちまえばボロ儲けだろうがー」
「どうやって言う事聞かせるんだ?」
「だから捕まえてから考えれば良いだろうがー?」
「最近居ないらしいじゃねーか!」
「近々帰ってくるらしいぞ」
「何人か村へ見に行かせてるんだろ?」
「いや商人捕まえるので忙しかったー」
「帰ってるかもしれねーのか?」
「明日にでも見に行かせろい」
・・・こいつらは敵確定だな、次のドアへ
ここが最後だね・・・牢屋?なんだ?捕まってる人がいる
女性が3人・ピクシー?が1匹・商人が1人
みんな下を向いて一言も話していない、助ける為にひとまず
空間座標指定・・・範囲指定・・・収納
次にこいつらを
空間座標指定・・・範囲指定・・・収納
誰もいなくなったトコで倉庫へ行く
色々ありそうだなー
空間座標指定・・・範囲指定・・・収納
あとはー特に何もないなー
ココに又盗賊が住み着いても魔物でもヤだなー
封鎖してしまおうっと、その前に
空間座標指定・・・範囲指定・・・次元移動
よし!これで戻ったね!
とりあえず外へ出て出入り口で
空間座標指定・・・範囲指定・・・砂利
収納して持っていた大量の砂利で空間を埋め尽くした
こんなものかな?よし帰ろう
空間座標指定・・・範囲指定・・・転移先・・・自宅
「転移」
「おおっと!村長お帰りっす」
「ただいま~やっぱり盗賊たちだったよー」
「盗賊っすか?どうしますか?」
「全員収納して来たから後で牢屋に出すよ」
「牢屋っすか?」
「今は無いから後で作るよ」
「そうっすか」
「あと捕まってた人達がいるからジュナさん呼んで来てくれる?」
「ココに居ないっすか?」
「コルンさん家のココルさんがさっき出産したから赤ちゃん見に行ったんだよー」
「コルンさん家に行って来るっす」
「頼んだよー」
それじゃーっと
収納座標指定・・・範囲指定・・・ピクシー
「君!大丈夫?どうして捕まったの?」
「・・・あなた誰なのー?・・・ここドコなのー?」
「ここは僕の村だよ!盗賊から君を助けたんだよ」
「・・・お家に帰りたいの」
「もちろんだよ!どこに送ればいいの?一人で帰れる?」
「・・・帰りたいのー・・・でも羽切られちゃったのー・・・」
ピクシーの子はポロポロ泣き出した
羽?背中を見ると羽があったんだろう根元だけ残ってる
空間座標指定・・・範囲指定・・・ピクシー・・・羽・・・時間逆光・・・復元
「羽って、その背中のキラキラした羽の事かい?」
「・・・えっ?・・・あるの!私の羽があるのー!!」
「その羽なら帰れるかい?」
「あなたが治してくれたのー?」
「そうだよ~!もう痛くないかい?」
「うん!大丈夫!帰れるのー!」
「もう日も暮れる時間になるけど大丈夫かな?」
「夜は怖いから朝になったら帰るのー」
「それじゃーご飯食べて、ゆっくり休んで帰ると良いよ」
「うん!ありがと~あなた良い人なのー!」
「君どうして捕まったの?」
「友達と遊んでたら突然捕まったのーそれで商人に売られて
商人があいつらに捕まって、その隙に逃げようとしたら羽を切られて
籠に入れられてあそこに居たのー」
「あそこに一緒に捕まってた商人の事?」
「うん!そうなのー」
「あの商人は悪い人なのかい?」
「あの商人は私を商品としてしか見てなかったのー」
「女の人達は?」
「あの女の人達は先に居たのー」
「そうかーそれじゃー分かんないねー」
「そうなのー」
「君の家ってどこになるの?」
「私はミリなのー、ミリの家は妖精の国にあるのー」
「ミリちゃんの家は妖精の国にあるんだー」
「ミリちゃんじゃないの!ミリなのー」
「呼び捨てで良いの?」
「良いのー」
「じゃーミリの住んでる妖精の国ってどこにあるの?」
「妖精の国は妖精の国にあるのー」
「どの辺りにあるか分かるー?」
「妖精の国は妖精の国にしかないのー」
「ミリはどこで捕まっちゃったの?」
「妖精の国を出たトコなの」
「ココから遠いの?」
「んんー分かんないの」
「明日一人で帰れるの?」
「それも分かんないの」
「何か帰れる方法があるの?」
「そんなのないの」
「ええ?どうやって帰るの?」
「飛んで帰るの!」
「方向分かるの?」
「・・・分かんないの・・・」
大きい涙をポロポロ出して泣き出した
「それじゃーミリの国が分かるまでココに居るかい?」
「分からないから、そうするの」
「ミリはお腹減ってない?」
「ペコペコなの」
「ミリは何を食べるの?」
「お腹いっぱいになるまで何でも食べるの!」
「それじゃーこれでも食べる?」
収納座標指定・・・範囲指定・・・苺
お皿に乗った苺を出す
「あ~これ好き~」
ハグハグハグとスゴイ勢いで食べていく
後でミリのベッドも作らないとなー
「それじゃーミリはゆっくり休んでいてねー僕は仕事を片付けて来るから」
「いってらっしゃーい」